在外公館医務官情報

世界の医療事情

2009年7月

各論

  1.腸チフス 2.マラリア 3.デンク熱

地域別医療事情

各国・地のワクチン接種医療機関等について

医務官駐在公館

 外国での生活や旅行の際に最も不安を覚えるとしたら、「もし、病気になったり、怪我をした時にはどうしよう」ということだと思います。この「世界の医療事情」は、そうした邦人の方々の不安を少しでも解消しようと開始されましたが、前回の調査から5年を経過し、国によっては医療事情に大きな改善がみられたり、政治状況等の不安定化のために悪化したりして情報の内容に変化が生じています。そこで、今般、邦人の方々に最新の情報を提供するため全面改訂を行うことと致しました。

 平成18年の統計では海外に在留されている邦人の数は106万人で前年度比5.05%と増加の一途をたどっています。また、海外に渡航された日本人の数は過去最高の1730万人に達しています。こうした日本人のグローバル化の中で、滞在や旅行される国や地域も拡大し、それに伴って病気や事件・事故に遭われ在外公館の支援を受ける邦人の方も平成19年には16,000人に届こうとしています。

 「世界の医療事情」は海外の医療事情について基本的情報を整理し邦人の方に滞在や旅行の際の心構えをもっていただくこと、また、万が一病気や事故に遭われたときに、どのような医療施設で受診が可能か等の「海外で身を守る」ための大切な情報を満載しています。この情報は、海外に勤務している80人余の医務官が、現地における地道な情報収集活動の成果をとりまとめたものでもあります。この「医療情報」が海外に滞在する、あるいはこれから旅行を考えられている邦人の方々にとって、安全と健康のための指針となることを希望します。

福利厚生室長

「世界の医療事情」の改訂にあたって

 本資料集は2001年4月に作成され、2004年10月に改訂された第二版の改訂版となります。今回の改訂にあたり、内容はできるだけ最新のものに書き換えられています。<病気になった場合>の医療機関紹介項目の他に、新たな項目として<乳児健診>の実情について紹介する項目を追加しました。また、本来なら改訂版に加えても良かったワクチン接種を行う医療機関の調査は、結果を早く公表して欲しいという要望が強かったため、本年3月末に「各国・地のワクチン接種医療機関等について」として追加掲載されました。

 初版が作成された2001年には68公館70名であった医務官の数は2008年7月で82公館84名と増加しており、それに伴い調査対象国・地方都市の数も増えています。各医務官は駐在している任国以外に近隣国、もしくは任国の在外公館がある地方都市にも定期的に出張し、その地についても調査及び視察をしています。本資料集は、こうした現地で生活をしている医務官が自ら体験し、確認した現地の医療事情を集めたものであります。多くの日本人の方々が海外に出て行かれる現在、本資料集がこれから海外に出て行こうとする皆様にご活用頂ければ大いに役立つものと確信いたします。

(注)各国・地域に掲載している医療機関は、あくまでも在留邦人等の方々の便宜を図るために掲載しているものであり、現地の全ての医療機関を網羅しているものではありません。また。掲載している医療機関であっても、その診療内容を保証するものではありませんので、受診に際しては、各医療機関のホームページ等も参考にしてください。

外務省福利厚生室 外務省診療所長

編集後記

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