在外公館医務官情報

フィンランド

2010年10月

1.国名・都市名

 フィンランド共和国(ヘルシンキ市)(国際電話国番号358)

2.公館の住所・電話番号

3.医務官駐在公館

4.衛生・医療事情一般

 フィンランドは北緯60度から70度にあり国土の1/3が北極圏内にあります。日が長くなる夏は短い間ですが30℃を超えることもあり、冬は日照時間が短く-25℃前後が2週間ほど続くこともあります。衛生事情は他の先進国とほぼ同等、医療水準は一般的に高く医療施設も清潔でよく整備されており、旧ソ連などの医療事情の悪い国からの緊急移送先となっているほどです。英語が完全に通じ安心して治療を受けることができます。

 国民皆保険制度が維持されおり、市民であれば誰でも低額で公的医療機関を利用することができます。外国人であっても当地に1年以上住み続ければ、健康保険カード(Kelakortti)が発行され、市民と同様の医療サービスを享受することができるようになります。公的医療機関としては、地区ごとに医療センターが整備されていて、その上に総合病院や大学病院などがあり、必要に応じて順次紹介されることになります。しかしながら、地区の医療センターは患者が殺到するため、受診までに数時間を要することも多々あり、中流階級以上は、割高ではありますが、予約制で待ち時間の少ない私立病院を使う傾向にあります。

 外国人旅行者や短期滞在者が病院受診する場合は、基本的に全額私費診療となります。概して医療費は高額で、受診に際してかなりの出費を覚悟しなければなりませんので、海外旅行者保険への加入を強くお勧めします。緊急時の電話番号は「112」でどんな電話からでも直接番号112を押すだけでつながり、英語も通じます。

 医薬分業が進んでおり、処方薬は薬局(Apteekki)で医師の処方箋と引き換えに購入します。なお、薬局は当番制があり夜間でも購入可能です。

5.かかり易い病気・怪我

 ヘルシンキ市内で生活する限り注意すべき風土病や特定の感染症のようなものはありません。しかしながら、冬季は室内が非常に乾燥するので、風邪など呼吸器系疾患や皮膚疾患が多くなります。また日照時間が極端に短くなるので、小児はくる病などにかかりやすくなります。逆に夏季は日照時間が長くいつまでも明るいため睡眠不足になったり、紫外線の強さから白内障や角膜炎などを起こしやすくなります。

6.健康上心がける事

(1)飲料水:水道水は安全に飲むことができ、ペットボトルの水より水質が良いという調査結果が出ています。

(2)夏季の注意事項:森の中や草むらに入る時は、ダニ(プンキ)や蚊に刺されないように長袖シャツ・長ズボンを着用し肌を露出しないようにする、昆虫忌避剤(虫除けスプレー)を使用するなどの対策が必要になります。そのような昆虫に刺されることで脳炎を発症したり、野兎病(ツラレミア)に罹患する危険があります。
また、キュウと呼ばれる毒蛇にも同様に注意が必要で、森に入る時には長靴等で防備すると良いでしょう。

(3)冬季の注意事項:冬季は寒さが厳しいため、外出時には必ず厚手のコート、手袋、マフラー、帽子などの防寒対策が必要です。また、夏に比べ11~1月は日照時間が平均1-2時間で極端に少なくなります。長期滞在する場合は、ビタミンDが不足しがちになります。そのためビタミン剤を服用したり、夏季に十分日光を浴びておくことが肝要です。メンタルケアのためにスキー、スケートなどのウインタースポーツや南ヨーロッパなど国外へ脱出することも有効です。

7.予防接種

(1)赴任者に必要な予防接種

 入国時に法的に接種を求められているワクチンはありません。

成人:特にありません。

小児:日本での定期予防接種を行ってください。フィンランドに長期滞在する場合は、現地のスケジュールに従って接種していないものを受けて下さい。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

現地の小児定期予防接種一覧
  初回 2回目 3回目
ロタウィルスワクチン 2ヶ月 3ヶ月 5ヶ月
DTaP-Hib-IPV
(DTP+インフルエンザB菌+ポリオ)
3ヶ月 5ヶ月 12ヶ月
DTaP-IPV(DTP+ポリオ) 4歳    
dtap 14~15歳    
dT 成人、10年毎  
MMR(麻疹+ムンプス+風疹) 14~18ヶ月 6歳  
インフルエンザ 6~35ヶ月(1年毎)

※D,d:ジフテリア、T,t:破傷風、aP,ap:百日咳(大文字は高用量、小文字は低用量)
※※上記の他、高リスク者に対してはBCG、A型肝炎、B型肝炎、ダニ脳炎、肺炎球菌の各ワクチン接種が推奨されています。

(3)小児が現地校に入学する際に必要な予防接種等

 基本的には日本での予防接種で十分ですが、予防接種証明書を求められることがあります。

8.乳児健診

 フィンランドでは,無料の乳児健診制度がありますが,Kela(フィンランドの健康保険制度)の加入者のみが対象です。(外国人でも諸条件を満たせば,Kelaへの加入は可能です。)

 なお,私立のクリニック等では有料で乳児健診を行うことができます。

9.病気になった場合(医療機関等)

◎ヘルシンキ

■私立病院

1)Diacor病院

住所:Alppikatu2B, Helsinki

電話:(09)-7750-7806

ホームページ:http://www.diacor.fi 他のサイトヘ

2)Dextra病院

住所:Raumantie 1A, Helsinki

電話:(09)-5601-6111、(09)-5601-6124(救急受付)

ホームページ:http://www.dextra.fi 他のサイトヘ

3)Mehilainen病院

住所:Pohjois Hesperiankatu17, Helsinki

電話:(010)-414-0112

ホームページ:http://www.mehilainen.fi 他のサイトヘ

■市立病院

1)医療センター

住所:Siltasaarenkatu 13, Helsinki

電話:(09)-3105-015

2)Maria病院

住所:Lapinlahdenkatu16,Helsinki

電話:(09)-3106-3231

3)Malmi病院

住所:Talvelantie 6, Helsinki

電話:(09)-3106-7468

10.その他の詳細情報入手先

 在フィンランド日本国大使館
 電話:(09)-686-0200
 ホームページ:http://www.fi.emb-japan.go.jp/jp/index-j.htm 他のサイトヘ

11.現地語一口メモ

語彙:

病院:Sairaala(サイラーラ)

医師:Lääkäri(ラーカリ)

薬:Lääke(ラーケ)

痛み:Kipu(キプ)

下痢:Ripuli(リプリ)

寒い:Kylmä(キュルマ)

暑、熱い:Kuuma(クーマ)

嘔吐:Oksennus(オクセンヌス)

腹痛:Vatsakipu(バッツサキプ)

頭痛:Päänsärky(パーンサリュキュ)

短文:

気分が悪い:Minullä on huono olo (ミヌッラ.オン.フオノ.オロ)

熱がある:Minullä on kuumetta (ミヌッラ.オン.クーメッタ)

医者を呼んでくれ:Kutsukaa lääkäri (クツカー.ラーカリ)

おなかが痛い:Minullä on vatsakipuja (ミヌッラ.オン.バッツサキプヤ)

助けて:Apua! (アプア)

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