2010年10月
アゼルバイジャン(バクー)(国際電話国番号994)
バクーはおおむね日本の東北地方の北緯に位置しています。朝夕の温度変化が大きく天候が変化しやすいので、日中の暑さや朝夕の冷え込み対策に注意が必要です。また夏場は40度近くまで暑くなりますが、冬場は-10度近くまで寒くなります。湿度は20~30%と乾燥していますので、脱水にならないよう日本にいるときよりも多めに水分を摂取してください。バクーでは排気ガスや粉塵など空気汚染がひどく、交通事故も多いので、周囲に十分注意しながら移動するようにしてください。一見欧州の都市風ですが、レストランでのアメーバ赤痢や食中毒菌の感染例も多いので、腹痛、発熱、下痢の際には必ず病院を受診してください。バクーでは医療水準は保たれていますが、英語を介する医師がほとんどいないので、受診の際はアゼルバイジャン語あるいはロシア語の通訳が必要です。なお救急は24時間受診可能です。医療費は欧米並みに高額ですので、事前に旅行保険への加入をお勧めします。水道水は飲用できませんが、ある程度の水質は保たれていますので、うがいには問題ありません。
(1)交通事故:アゼルバイジャンでは交通ルールはあってなきがごとしの状態で、皆が我先にと運転しています。歩行者は全く優先ではないので、例え舗道上や横断歩道上でも気を緩めないで、周囲の車両に注意してください。
(2)アメーバ赤痢や食中毒:バクーのレストランでも発生例があり注意が必要です。万が一臭っていたり、火が通っていないと思うものは、例えレストランの食事でも手を付けないようにしてください。通常感じたことのない下痢、腹痛、発熱の際はアメーバ赤痢感染や病原性大腸菌、サルモネラ、黄色ブドウ球菌などの食中毒が疑われます。ただちに特別な抗生物質の服用が必要ですので、病院で検便検査を受けて下さい。絶対にひどい症状を我慢しないことです。
(3)A型肝炎、結核、狂犬病、マラリア、クリミアコンゴ出血熱など:アゼルバイジャンには、まだまだ日本にはない病気が多く蔓延しています。旅行者が注意しなければならないのは食事から感染するA型肝炎、咳で感染する結核、蚊が媒介するマラリアなどです。マラリアは大都市部では近年発生例はないものの田舎では感染の危険があります。狂犬病も同様で近年の発生例は年間数人ですが、発病すれば必ず死に至るため、犬や猫に噛まれた場合は念のため病院を受診し暴露後免疫と呼ばれるワクチンを接種しなければならないケースもあります。念のため数多くいる野犬には近づかないことです。クリミアコンゴ出血熱というダニが媒介する病気もありますので、大きな家畜(牛や羊など)にも近づかず,草むらに長くいた場合にはダニなどが吸血していないか確認して下さい。
湿度が20~30%と乾燥していますので、脱水にならないよう水分を多めに摂取して下さい。ドライスキンに対するスキンケア(クリームなど)も必須です。アゼルバイジャンでは土漠が多く、排気ガスなども相まって粉塵公害がひどいのでマスクや帽子、サングラスなどの準備も必要です。夏場は40度以上に暑くなりますので日焼け止めや熱中症にも留意が必要です。バクー郊外は崖地も多いので、転落などにもご注意下さい。交通事故も多いです。アメーバ赤痢などの食中毒を防ぐために、必ず完全に火の通ったものを食べるようにして下さい。飲用水はボトルウォーターのみとし、生野菜サラダにも十分注意して下さい。こまめにうがいと手洗いをすることも大切です。トイレには紙がないことが多いので事前に準備下さい。
成人:A型肝炎、B型肝炎、ポリオ(3回目)、狂犬病、破傷風。
小児:BCG、3種混合(DTP)ポリオ(3回)麻疹、風しん、おたふく風邪、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、水痘。
| 初回 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | |
|---|---|---|---|---|---|
| BCG | 2ヶ月 | ||||
| DPT | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 4ヶ月 | 2歳 | |
| Hib | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 4ヶ月 | 2歳 | |
| OPV | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 4ヶ月 | 2歳 | 6歳 |
| MMR | 1歳 | 6歳 | |||
| B型肝炎 | 生下時 | 1ヶ月 | 6ヶ月 | 14歳 | |
| Td | 6歳 | 14歳 | |||
| 風疹 | 14歳 |
(ア)BCGはツ反なく一律に接種されます。皮膚の潰瘍形成など反応がひどい場合は抗結核薬を服用させるそうです。
(イ)DPTは日本でも行われているジフテリア・百日咳・破傷風の3種混合ですが、最近ではこれにHib(細菌性髄膜炎)、不活化ポリオ(IPV、飲むのではない注射のポリオ)を加えた5種混合を行っています。
(ウ)MMRは以前新3種混合と呼ばれた麻疹、風疹、おたふく風邪です。
(エ)B型肝炎の4回目は抗体のないものに対してのみ行われます。
(オ)Tdは3種混合から百日咳を除いた2種混合です。
(カ)風疹も抗体のないものに対してのみ行われます。
(キ)6歳はおおむね小学校1年時、14歳は8年時(日本で言う中学2年時)です。
上記の接種証明が求められますので、母子手帳や接種証明を医師に書いてもらってご持参下さい。大使館で現地語に翻訳することも可能です。(有料)
アゼルバイジャンには乳児健診に当たる制度はありませんが、上記、7.予防接種の際、簡単な母親への問診と健診が義務づけられているので、日本における乳児健診の代わりとなっています。また、希望すれば日本のように3ヶ月、1歳半、2歳半など定期的に小児科を受診することもできます(費用自己負担で数千円程度)。下記9.の病院を受診して下さい。
German Industrial and Medical Consulting Baku
所在地:30 Rashid Behbutov Street Baku
電話:(12)-493-7354
概要:SOS Internationalが経営するクリニック。上記2つの呼び名がある。救急は24時間利用可。小児救急受け入れ可能。英語可。カード使用可。
所在地:19 Y.Safarov St. Baku
電話:(12)-496-5105、5106、(12)-490-2131 2131、ファックス:(12)-498-6414
概要:レイラ・シフリンスカヤクリニックで通じる。旧ソ連の古い病院の雰囲気。救急は24時間利用可。小児救急受け入れ可能。英語不可。カード使用不可。
所在地:Parlament prospekti 76 Baku
電話:(12)-492-1092、ファックス:(12)-492-4131
概要:英語で言うセントラルクリニック。旧ソ連の古い病院の雰囲気。救急は24時間利用可。小児救急受け入れ可能。英語不可。カード使用不可。
所在地:48 Nizami avenue Baku
電話:(12)-490-1120
概要:石油会社による病院。最近の好景気でMRIやCTなど高額医療機器を配備した。救急は24時間利用可。小児救急受け入れ可能。英語不可。カード使用不可。
所在地:53 Zardabi street Baku
電話:(12)-430-8527
概要:2年前に開設された新しい病院。これまでに各国大使館員の利用実績がある。上記SOS Internationalとも契約を結んでおり、同クリニックから患者が搬送されている。また、日本語を解する小児科医が勤務している。救急は24時間利用可。小児救急受け入れ可能。英語可。カード使用不可。
在トルコ日本国大使館医療情報:http://www.tr.emb-japan.go.jp/J_06/J_06.htm ![]()
また、大使館医務官室にて医療情報のコピーをお渡しすることもできます。ご遠慮なく大使館までお越しください(無料)。
医師:həkim (ヘキム)
飲み薬: dərman (デルマン)
注射:iynə (イーネ)
頭痛:başım ağrıyır (バシム アグリユル)
腹痛:qarnım ağrıyır (ガルヌム アグリユル)
(痛い場所を指で指して)ここが痛い:bura ağrıyır (ブラ アグリユル)
下痢をしています: ishal oldum (イスハル オルドュム)
熱がある:qızdırma var (グズドュルマ ヴァル)
吐き気:ürək bulantısı (ウレキ ブラントゥス)
傷:yara (ヤラ)
気分が悪い:özümü pis hiss edirəm (オズム ピス ヒッセディレム)
一番近い私立病院へ連れて行ってください: ən yaxın özəl xəstəxanaya aparım (エン ヤクン オゼル ハスタハナヤ アパルン)
*バクーではロシア語も通じますので、ロシア語の項もご参照ください。
*アゼルバイジャン語はトルコ語と親戚関係にあり、非常に似ていますので、上記トルコ語もご参照ください。