世界の医療事情
ミャンマー
1 国名・都市名(国際電話番号)
ミャンマー連邦共和国(国際電話番号95)
2 公館の住所・電話番号
- 在ミャンマー日本国大使館(毎週土曜日、日曜日休館)
- 住所:Embassy of Japan, No. 100, Natmauk Road, Bahan Township, Yangon
- 電話:01-549644から8
- ホームページ:在ミャンマー日本国大使館
(注)土曜日、日曜日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので、ご覧ください。
4 衛生・医療事情一般
東南アジア西部に位置します。総面積は約68万km2で同地域最大です。東はタイ・ラオス、北は中国・インド、西はバングラデと国境を接します。西部から南部にかけての沿岸はベンガル湾とアンダマン海に面します。国土は起伏に富んでおり、西部山岳地帯、東部高原地帯、中央平原と沿岸地域の4つに類型されます。最北部には東南アジア最高峰カカボラジ山が聳えます。
国土の大半は熱帯気候です。最大都市ヤンゴン、西部のラカイン州のベンガル湾沿岸地域や南部のモン州とタニンタリー管区のアンダマン海沿岸地域は熱帯モンスーン気候です。季節は3月から5月の暑季、6月から10月の雨季、11月から2月の乾季に3つに分かれます。第二の都市マンダレー、首都ネーピードーなどの内陸の平原地域はサバナ気候で、北部のシャン州、カチン州、チン州の山岳地帯では温帯冬季少雨気候となっています。
人口は2022年のWHO推計値で5,418万人です。135の民族が存在し、約70%をビルマ族が占めるとされます。人口の80%以上が上座部仏教を信仰しています。公用語はミャンマー語です。
2021年以降、政治経済が混乱し治安が悪化しています。医療衛生もそれらの影響を大きく受けています。CDM(Civil disobedience movement:市民的不服従運動)参加の医師らが免許を剥奪されています。参加医師を勤務させた病院は運営資格を剥奪され閉院しています。医療従事者不足から一部病棟を閉鎖している病院が多く、空床があるにも関わらずすぐには入院できず処置室で24時間以上待機となる事例などが発生しています。外貨不足から医薬品の輸入が滞り、欠品が頻発しています。ヤンゴン以外の都市については医務官による視察が行えておらず、邦人の利用実績もほとんど確認できないことから詳細不明です。疾患等の統計発表は古いものや限定的なものしか入手できません。気候風土の似た近隣国でデング熱、マラリアなどの風土病や新興感染症が報告されているときは、ミャンマー当局の発表がなくても同様あるいはより深刻な状況になっている可能性があります。
医療レベルは医療機関や医師により異なります。本ホームページで紹介するヤンゴンの主要私立病院はひととおりの設備を備え、各科の専門医が勤務しています。病状の安定した慢性疾患のフォローアップや旅行者下痢症、風邪、軽症のデング熱等の一般的疾患の受診であれば大きな問題はなさそうです。しかしミャンマー人富裕層は国内の医療を信頼しておらず、近隣のバンコクやシンガポールの病院を受診することが多くなっています。在留邦人も手術が必要な疾患や出産等は可能な限り帰国して本邦医療機関を受診する方が多いようです。
病院受診するにあたり留意すべきはまず病院の選択です。多くの邦人は比較的設備の整った富裕層や外国人向けの私立病院を受診しています。公的病院は低所得のミャンマー人患者を対象とし、外国人の受診は非常に不便であり、日本人の受診には適しません。次に受診のタイミングに留意して下さい。比較的信頼できる医師の多くは病院を掛け持ちしているため、診察日や時間時間が限られています。急病でなければ予約を取得されることをお勧めします。ただし診察予約を取得しても他の勤務病院での緊急手術発生などで診察開始時刻が遅れることはよくあります。第3に診療録や検査結果の管理です。原本が患者さん本人に渡され、病院は控えも保管しないことがあります。自身で保管し再診時等には持参して必要に応じて担当医に提示して下さい。第4に入院時の付添いです。慢性的な看護師不足から、入院患者であっても病院は治療薬の購入、患者の身の回りの世話等は行いません。そのため、入院時には必ず付き添い人を求められます。一部の病院を除いて食事も自己手配となります。家族が付き添えない、あるいは付添人を依頼できない場合は、入院管理が必要な病状であっても入院できません。
これらの不便さを軽減するために、多くの在留邦人は医療アシスタンス会社を利用しています。専門医の予約取得、受診時の日本語医療通訳付き添い、入院時の付き添い看護師手配等を依頼できます。日系の会社であれば日本語で依頼可能です。これらのサービスは原則として保険利用の際の付加サービスですが、保険未加入の方や保険給付対象外の持病の通院なども、有償でサービスを依頼できる場合があります。
医療費にも留意が必要です。外国人を対象とした公的医療保険制度はありません。一般には欧米先進国等と比較すれば安価ですが、病院によっては高額な外国人用料金体系を用いているところもあります。また日本であれば窓口での支払いは健康保険適応後の3割のみなのに対し、当地病院受診の場合は一旦全額が請求され、日本の病院を受診する場合の数倍の金額となります。集中治療室入院では数百万円相当額、さらに国外移送を要する場合は数千万円に及ぶことが多いようです。近年は旅行慣れ、海外生活慣れを自負する旅行者や高齢者などが無保険で入国し、滞在中に重症疾患を発症するも治療費や移送費の捻出に苦慮する事例が多発しています。所属企業から全面的な支援を得られるなど必要な治療費を直ぐに用意できるような方を除いては、旅行保険加入は必須と考えて下さい。クレジットカード付帯の保険を利用する際、また持病を有する際などは保険の利用条件が限られていることがあります。渡航前にカード会社や保険会社に契約内容の詳細を確認し、必要な手続きを取って下さい。受診前に証拠金支払いを求められることはないようですが、高額な検査や処置ではその都度、入院では当日分の支払いを求められることが多いようです。
食品の衛生状態は不良と考えて下さい。日本の食品衛生法に相当する法律が未整備なことから、細菌検査等が十分に行われていないようです。一見して不衛生さが明らかな露店等は当然避けるべきですが、衛生的に問題がなさそうに見える富裕層向け飲食店やスーパーであっても停電で冷蔵庫が停止していることがあります。特に生鮮品の状態に留意して下さい。食習慣の相違にも留意して下さい。例えば牛乳は日本では殺菌されたもののみ販売が許可されているのに対し、当地ではよく煮てから飲むものと考えられていることから、無殺菌の生乳のまま販売されていることがあります。
水道の水質も不良と考えてください。毎年大使館で実施している水質検査では、大使館事務所、大使公邸、館員宅等の水道水から日本の水質基準を超える金属、化合物、大腸菌群などが検出されています。高級ホテルや日本人向けサービスアパート等でも同様であると推測されます。2024年7月には水道水への汚水混入が原因と推測されるコレラがヤンゴン中心部の住宅密集地で発生していることから、現地中流階級以下の生活圏ではさらに不良であると思われます。
5 かかり易い病気・怪我
(1)持病の悪化
高血圧、糖尿病、脂質代謝異常症等があるにもかからず、治療を中断したり、定期的な医師の診察を受けずに自己治療に変更したりしたために、病状の悪化に気づかず、脳梗塞・脳出血・心筋梗塞などの重大な合併症を発症してしまう方が多くおられます。
(2)スポーツ外傷
在留邦人の方から多くの報告が寄せられています。乾季に増加する傾向があります。重症例はサッカーによるものが大部分です。
(3)熱中症
暑熱暴露や身体運動による体熱産生増加により体温調節機能が崩れ、高体温を伴った諸症状を引き起こします。近年は暑季が高温化かつ長期化しているようです。2024年にはマンダレー近郊のチャウクで観測史上最高の48.2℃となり、ヤンゴンでも最高気温が連日38から40度に達しました。全土で一日平均40名以上が死亡しました。暑熱環境や長時間の連続した運動を避けること、塩分を含む水分を補給すること、などで予防します。I度(めまい、立ちくらみ、生あくびなど)のうちであれば、通常は現場対応が可能です。冷所での安静、体表冷却、経口補水を行います。II度(頭痛、嘔吐など)、III度(意識障害など)の場合は、病院で点滴、体内冷却、呼吸循環管理等が必要となります。
(4)感染性胃腸炎、寄生虫感染
感染性胃腸炎は頻繁に見られます。雨季に多発します。多くは不衛生な食品を食べ細菌・ウイルス・寄生虫・毒素が体内に入ることで発症します。症状は下痢、嘔吐、腹痛、発熱などです。2024年にはヤンゴン市内でコレラの集団発生があり約140名以上の患者が報告されました。
食品や飲料水に対しては衛生・医療事情一般の項に記載の注意をして下さい。軽症の場合は水分補給と安静で回復する場合が多いですが症状が強い場合、発熱・嘔吐を伴う場合、便に血液が混じっていたり長引いたりする場合は抗生物質や点滴治療が必要となります。
寄生虫感染の頻度も高く2015年に実施されたヤンゴン住民の検便で約24%から寄生虫卵が検出されました。内訳は回虫、鞭虫、蟯虫、タイ肝吸虫でした。予防法は回虫と蟯虫は人糞を肥料にして栽培した生野菜を生食しないこと、蟯虫は子供のおむつ交換やトイレ使用後の手洗い励行、タイ肝吸虫は川魚を生食しないこと、などです。感染した場合は薬物理療を行います。
(5)ウイルス性肝炎
主に経口感染によるA型、E型と、血液、体液を介して感染するB型、C型があります。
A型とE型の統計データは入手できませんでしたが、衛生状況から常在していると考えらえます。感染後2週間から2か月程度の潜伏期間を経て発熱、腹痛、黄疸等の急性肝炎症状を起こします。劇症化して死亡することがあります。E型肝炎は妊婦での劇症化が多く致死率が20%に達するとされています。
B型とC型の感染率は2017年の調査でそれぞれ6.5%、2.7%でした。輸血、歯科治療、外科治療等が危険因子とされました。その他に入れ墨、注射器の共有、性行為でも感染します。2週間から6か月程度の潜伏期間を経て、肝炎症状を起こします。症状が軽く気づかない場合も多いです。B型では10から15%程度が、C型では70%程度が慢性化し、肝硬変や肝癌を発症します。
(6)腸チフス、パラチフス
糞便で汚染された飲食物を摂取することでチフス菌、パラチフス菌に感染して発症します。途上国では無症状保菌者の料理人が感染を広めることが多いとされます。高熱が続くこととそのわりに脈が遅いことが特徴的で、その他に頭痛、発疹、便秘などの症状を起こします。下痢になることはあまりありません。重篤な合併症として腸穿孔があります。
2018年にヤンゴンで行われた調査では年間の罹患率はそれぞれ10万人あたり391例、107例と高率でした。
(7)マラリア
マラリア原虫の寄生によって発症する急性熱性疾患です。メスのハマダラカに吸血されることで感染します。この蚊は夜間(夕方から明け方)に吸血します。潜伏期間は一般には10日から15日です。悪寒を伴う高熱、発汗、頭痛、倦怠感等で発症します。政府の対策が奏功し2017年頃までに患者数、死者ともに激減していましたが、2021年のクーデター以降は地方での対策が不十分になるなどのため再増加し、2022年は約16万件が報告され東南アジア地域の報告数の約92%を占めました。実数はこの4倍程度と推測されています。感染のピークは7月から10月頃です。かつては西部のカチン、ザガイン、チン、ラカインでは熱帯熱マラリアが、東部カヤ、タニンダーリでは三日熱マラリアが多い状況でしたが、2023年は東部カレン州で熱帯熱マラリアの急増および薬剤耐性マラリアの増加が報告されました。P. knowlesi(いわゆるサルマラリア)も各地の調査で報告されています。
(8)マラリアを除く蚊媒介疾患
昼間に吸血するネッタイシマカ又はヒトスジシマカを介するウイルス性疾患が発生しています。主に雨季(6月から10月)に流行が見られヤンゴン、マンダレー、ネーピードーなどの都市部でも発生しています。昼間であっても長袖シャツ・長ズボンを着用する防虫スプレーを使用する等,蚊に刺されないようにすることが重要です。
デング熱はデングウイルスの感染によって発症します。急激な発熱で発症し,頭痛,関節や筋肉痛,発疹などの症状を起こします。数年毎に流行を起こし近年では2022年に約25,000件が報告されました。実数はさらに多いと推測されます。解熱剤の種類によっては症状を悪化させるものがあります。病院で正しく診断を受け適切な薬を処方してもらって下さい。多くの場合1週間ほどで回復しますが出血やショック症状などを伴う重症型デング熱に進展することがあります。2度目の感染は重症型になるリスクが高いとされています。近年日本の薬品会社が開発したワクチン(QDENGA)がアジア各国で承認され、接種を受ける在留邦人も多くなっています。
チクングニア熱はチクングニアウイルスの感染によって発症します。急激な発熱で発症し、しばしば関節痛を伴います。ほとんどの場合は完全に回復しますが関節痛が数年間続いたり、高齢者では死亡したりする場合があります。2019年に南部から始まった流行はヤンゴンやマンダレー迄広がりました。直後の調査では健常者の約60%で抗体を検出したことから大流行であったことが示唆されています。
日本脳炎は日本脳炎ウイルスの感染によって発症します。急激な発熱、頭痛、嘔吐で発症します。その後意識障害や麻痺などの神経症状を起こすことがあります、感染しても大部分は不顕性感染(症状を起こさない)ですが、発症すると死亡率は20から40%で、後遺症が残ることも多いとされます。豚の体内で増殖したウイルスを蚊が伝搬することから、農村部や都市の辺縁部で発生しています。渡航前に予防接種を受けることで予防します。
(9)狂犬病
イヌやネコなどの哺乳類に噛まれたり引っかかれたりすることで、狂犬病ウイルスに感染して発症します。コウモリとの接触で感染する例も報告されています。潜伏期間は1か月から2か月、発症後の死亡率はほぼ100%です。当地は野犬が多く、2019年には全土で約400万頭の野犬が生息していたと推測されました。また2022年には約15万件のイヌ咬傷が発生したと推測されました。2024年4月には寺院の祭りで一度に30名近くが噛まれる事例が発生しました。被害にあった場合は傷口の15分以上の洗浄、早期の暴露後予防接種、免疫グロブリン注射、創傷の処置等を行います。
(10)毒蛇などの有毒生物咬刺傷
24種の陸棲毒蛇が国内に生息しているとされます。2014年の調査では約15,000件の咬傷が報告され、そのうちのうち70%は猛毒のラッセルクサリヘビによるものでした。この蛇は出血毒と神経毒を併せ持ち、噛まれると強烈な痛みでもがき苦しむことから、ミャンマー人から大変恐れられています。致死率は10%程度です。2018年のヤンゴン地域の調査では年間で人口10万人当たり168件の毒蛇咬傷が発生していると推計されました。被害の発生時刻は午前、午後、夜間ともに同程度で、発生場所は道端、草原・農地、屋内が同程度でした。噛まれた場合は、創傷処置、血清注射、呼吸循環管理等を行います。別表の予防接種接種医療機関に抗蛇毒血清を取り扱っている施設も紹介していますので参考にして下さい。他にムカデなどの有毒動物が生息しています。
(11)結核
結核菌に感染して発症します。空気感染するので職場等で発症者が出た場合は同僚の多くが感染している場合があります。主な症状は2週間以上続く咳や発熱です。WHOは結核高まん延国、多剤耐性結核高まん延国、HIV合併結核高まん延国に指定しています。2020年時点で約17万人が罹患し約22,000人が死亡したと推計されています。ミャンマー出身者の日本入国後の発症も問題となっています。日本政府はミャンマーからの中長期滞在者に対し、査証発給前のスクリーニング実施を義務づける予定です。喀痰検査、胸部X線検査等で診断を受け、感染が確認された場合は薬物治療を行います。
(12)インフルエンザ
熱帯地域でも発生しています。インフルエンザウイルスに感染することで発症します。当地の流行時期は雨季の6月から7月がピークで9月頃までとなっています。在留邦人や欧米人社会では一時帰国者や本国からの出張者が持ち込むことで感染が広がり、年末から年明けにも流行することがあります。ワクチンは主に南半球用のものが使用されています。例年4月頃から日系クリニック等で接種可能となるようです。年末から年明けの流行に対しては11月頃に北半球用ワクチンを接種することが望まれますが、近年は入荷しないことが多くなっています。
6 健康上心がけること
(1)渡航前の予防接種
当地でかかる可能性のある疾患には予防接種で発症や重症化を予防できるものが多くあります。2回以上の接種が必要なものもあります。早めにトラベルクリニックを受診するなどして、できるだけ渡航前に接種を完了して下さい。
(2)持病の治療継続
高血圧、糖尿病、脂質代謝異常症等の持病がある方は治療を継続して下さい。治療を中断したり、定期的な医師の診察を受けずに自己治療に変更したりしたために、病状の悪化に気づかず、脳梗塞・脳出血・心筋梗塞などの重大な合併症を発症してしまう方が多くおられます。ヤンゴンには受診しやすい日系クリニックもありますので、必要に応じて定期受診を続けて下さい。
(3)スポーツ等での怪我の予防
骨折などの重症の怪我をした場合は、治療のために近隣の医療先進国の病院を受診しなければならない場合があります。サッカー、ラグビーなどでの接触プレーや格闘技は避けるのが無難です。
(4)飲食物
一見して不衛生さが明らかな露店等は当然避けるべきでしょう。富裕層向け飲食店やスーパーであっても停電で冷蔵庫が停止していることがあることから、特に生鮮品の状態に留意すべきでしょう。生乳など日本で一般への販売が禁止されているものは避けて下さい。飲料水は適切な浄水器で処理したものを使用するのが安全です。市販の浄化飲料水は比較的安全のようですが、完全に信頼できるものではないようです。
(5)防蚊対策、動物その他の有害生物・汚水の回避
防蚊は長袖長ズボン、防虫スプレーなどを組み合わせて行ってください。野犬や野良猫をみかけても近づかないで下さい。毒ヘビは樹木や草むらなどに隠れているだけでなく路上に出てきたり、住宅に侵入したりすることがあります。雨季に発生する洪水にはネズミの糞尿が混入していて、傷口との接触からレプトスピラ症などの感染症を発症することがあります。
(6)熱中症対策
暑熱環境や長時間の連続した運動を避けること、塩分を含む水分を補給すること、などで予防します。
(7)交通事故、犯罪、争乱
幸い近年は邦人の報告事例は多くありません。しかし被害にあった場合は、捜査当局との関係から民間病院は診療を断るようです。政府系の病院は邦人が受診するには適しませんので、万が一に事件に遭遇しないよう、行動には細心の注意を払うことが望まれます。
7 予防接種(ワクチン接種機関含む)
(1)赴任者に必要な予防接種
1歳以上の者が黄熱ウイルス感染危険国から入国する場合は、黄熱予防接種が必要です。これには同危険国での12時間を超える空港乗り継ぎや短時間の滞在を含みます。
日本での定期予防接種は年齢相応のものを済ませてきて下さい。麻疹(はしか)が不足している方は完了して下さい。破傷風は最終接種から10年以上経過している方は追加接種を受けて下さい。日本脳炎は最終接種から5から10年以上経過している方は追加接種を受けてください。1回も接種を受けていない方は初回接種から開始して下さい。新型コロナは年齢や持病に応じて接種を検討して下さい。季節性インフルエンザは6から10月と12月から3月に流行することが多いので、渡航時期に応じて検討して下さい。
旅行用ワクチンとしてはA型肝炎、B型肝炎、腸チフス、狂犬病(暴露前接種)を推奨します。デング熱ワクチンも普及しつつあり検討する価値がありますが、渡航者にも接種可能なQDENGA(日本の製薬会社が開発したもの)と、罹患歴のある方にのみ適応となるDengvaxiaの2種類がありますので、接種前に確認が必要です。
(2)現地の小児定期予防接種一覧
予防接種の種類 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 |
---|---|---|---|---|
BCG | 出生時か2か月 | |||
B型肝炎 | 出生時 | |||
DPT、Hib、B型肝炎 (5種混合) |
2か月 | 4か月 | 6か月 | 1歳6か月 |
経口ポリオ(OPV)(注) | 2か月 | 4か月 | 6か月 | |
不活化ポリオ(注) | 4か月 | |||
麻疹(はしか)・風疹 | 9か月 | 1歳6か月 | ||
肺炎球菌 | 2か月 | 4か月 | 6か月 | |
日本脳炎弱毒生 | 9か月 | |||
ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん、女子) | 9歳 | 10歳 | ||
ロタウイルス | 2か月 | 4か月 | ||
ビタミンA | 6から5歳11か月 |
DPT: ジフテリア・百日咳・破傷風
Hib: インフルエンザ桿菌b型
(注)4か月では経口と不活化の両方を接種。
妊娠中にTd(破傷風、ジフテリア)を初診時とその4週後に接種。
(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明
ヤンゴン日本人学校は4種混合もしくは3種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風+急性灰白髄炎<ポリオ>)、HIB(インフルエンザ桿菌)、麻疹・風疹(MR)、BCG(肺結核)、肺炎球菌、A型肝炎、B型肝炎の接種を要請しています。さらに水痘、流行性耳下腺炎、日本脳炎、狂犬病の接種を推奨しています。接種証明の提出は求めていません。
International School of MyanmarはDPT、結核(BCG)、水痘、ポリオ、B型肝炎、腸チフス、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、麻疹(はしか)の接種日を記求めています。入学願書にはこれらのワクチンの最終接種日を記載する必要があります。
8 病気になった場合(医療機関等)
救急車を依頼する場合
救急車を全国や地域で統括する組織はなく、township(郡区)、ボランティ団体、病院などが独自に運営しています。ヤンゴン市内で外国人が要請可能なもの以下のとおりです。近距離の利用では費用は請求されませんが、活動維持のための寄付を期待されているようです。病院所有の救急車を利用する場合は各病院に直接連絡します。いずれも外出禁止時間帯の利用はできません。ミャンマーメディカルアソシエーションMMAは救急車事業を中止しています。
- (1) Yangon Rescue Organization (YRO)
電話:09-421166787、09-772988988 - (2) Myanmar Ambulance Network
電話:09-5401677、09-785401677
医療アシスタンス会社を利用する場合
ジャパニーズメディカルデスク 09-4513-20490(24時間)、LINE ID:@504cnyl
日系のブルーアシスタンス社が運営しています。予約取得、日本語医療通訳による受付・診察・会計・処方薬受け取り支援、入院時の付添看護師手配等の病院受診支援を日本語で行っています。ヤンゴン、マンダレー、ネーピードーなどの主要病院と提携しており、旅行保険を使用する場合は原則として支援費用も保険でカバーされ、追加費用は発生しません。保険未加入や持病の悪化等で保険を利用できない場合も、実費負担により同様のサービスを利用できます。ホームページ:ジャパニーズメディカルデスク
海外旅行保険のキャッシュレスサービスを利用する場合
日系クリニックでは証書の提示のみでキャッシュレスサービスを受けられることが多いようです。一般病院受診では日本で契約した保険は使用できない場合があります。受診前に加入保険会社や医療アシスタンス会社に利用可否を確認されることをお勧めします。
交通事故や犯罪被害による怪我で病院受診する場合
警察による捜査が絡むことから民間病院は診療を拒否することが多いようです。その場合はヤンゴン総合病院などの公立病院を受診せざるをえません。
ヤンゴン
入院設備のない外来診療所
- (1)Yangon Japan Medical Centre
- 所在地:No.168/A, Dhama Zedi Road, Shwegonedaing Ward(West), Bahan Touwnshiop
- 電話:01-502-776、01-502-876、09-449-533-751(英語、ミャンマー語、日本語可)
- ホームページ:Yangon Japan Medical Centre
- 概要:神奈川県の東名厚木病院が運営する日系診療所です。日本人が常駐します。ミャンマー人スタッフの多くも日本語を話すので日本語での受診が可能で多くの在留邦人が受診しています。一般内科医2名の診療体制です。X線検査、一般血液検査、新型コロナウイルス検査、インフルエンザ検査、デング熱・マラリア・腸チフス・寄生虫等の熱帯病検査などが可能です。診療時間は月曜日から金曜日が 8時から16時、土曜日が 8時から11時です。予約は不要です。クレジットカードはVISA、Master、JCBが使用可能です。
- (2)Myanmar Premium J Medical Clinic
- 所在地:No.3/A, Corner Of Bogyoke Aung San Road & 27th Street, Level 5, Junction City Tower Pabaedan Township, Yangon
- 電話:09-8837-68885
- 概要:群馬県の石井病院が運営する日系診療所です。一般内科、リハビリテーションに対応しています。日本語能力試験2級取得のミャンマー人医師が常駐します。診察の際は日本人医師がオンラインで同席します。診療時間は月曜日から金曜日が 9時から17時、土曜日が 9時から13時です。完全予約制です。クレジットカードはVISA、JCBが使用可能です。
- (3)Myat Mon Tokyo Clinic
- 所在地:5 Kanbe Road, Yankin Township
- 電話:09-9568-36131(日本語可)
- ホームページ:Myat Mon東京クリニック
- 概要:内科、日本に18年在住し東京医科歯科大学で博士を取得したミャンマー人のミント院長が運営する診療所です。一般内科に対応している他手配により産婦人科、小児科、整形外科、眼科、耳鼻科の受診が可能です。診療時間は月曜日から土曜日が 9時から13時で、完全予約制です。クレジットカードはVISA、Masterが使用可能です。
- (4)International SOS Clinic
- 所在地:Inya Lake Hotel, 37 Kaba Aye Pagoda Rd, Mayangone T/S
- 電話:01-657922、09-420114536
- ホームページ:International SOS Clinic Yangon(英語)
- 概要:緊急移送会社のInternational SOSの直営診療所です。米国人医師とミャンマー人医師が常勤しています。一般内科、小児科、整形外科、精神科に対応しています。地方都市の病院との連携やスムーズな国外緊急移送アレンジを得意としています。。診察時間は月曜日から土曜日の8時から16時です。救急は24時間対応です。いずれも予約が望ましいとしています。クレジットカードはVISA、Masterが使用可能です。
- (5)Samitivey International Clinic
- 所在地:9E/2, Kabar Aye Pagoda Road, Ward No.(7), Mayangone Township, Yangon
- 電話:01-656732、01-660545、09-424274301
- ホームページ:Samitivej Myanmar(英語)
- 概要:タイ・バンコクの大型総合病院であるSamitivej病院の分院です。一般内科、整形外科に対応しています。高度の医療が必要な場合は本院への紹介手続きが可能です。診療時間は月曜日から土曜日の8時から16時です。予約制です。クレジットカードはVISA、Masterが使用可能です。
総合病院
- (1)AR YU International Hospital
- 所在地:No. 400 Kyaik ka San Road, Tamwe Township, Yangon
- 電話:01-9376200(Press 2 for English)
- ホームページ:AR YU International Hospital(英語)
- 概要:タイのトンブリ病院が2018年に設立した総合病院です。歯科を含む全科を有し多くの専門医が在籍しています。分娩も可能です。総ベッド数は200床で、ICU、CCUを有します。128列CT、1.5テスラのMRI、冠動脈造影等の先進医療機器を備えています。入院患者には食事を提供しています。科や医師により診察時間が異なるので予約が望ましいです。予約外の場合は待ち時間が長くなるようです。救急外来は24時間対応です。救急車を有しており、夜間外出禁止時間帯を除いて依頼可能です。クレジットカードはVISA、Masterが使用可能です。
- (2)Asia Royal Hospital(心疾患、脳神経外科疾患はここを受診するべき)
- 所在地:14 Baho Road, Sanchaung Township
- 電話:01-2304999、01-7538055
- ホームページ:Asia Royal Hospital(英語)
- 概要:歯科を含む全科を有し多くの専門医が在籍しています。総ベッド数は274床で、ICU、CCUを有します。128列CT、1.5テスラのMRI、冠動脈造影等の先進医療機器を備えています。科や医師により診察時間が異なるので予約が望ましいです。予約外の場合は待ち時間が長くなるようです。救急外来は24時間対応です。救急外来は24時間対応で、特に心疾患や脳外科疾患に定評があります。救急車を有しており、夜間外出禁止時間帯を除いて依頼可能です。クレジットカードはVISA、Masterが使用可能です。
- (3)Grand Hantha International Hospital
- 所在地:No. 3, Narnat Taw Street, Corner of Kyee Myin Daing and Strand road, Kamaryut Township
- 電話:01-523000、01-523111、01-231-7617
- ホームページ:Grand Hantha International Hospital(英語)
- 概要:歯科を含む全科を有し多くの専門医が在籍しています。分娩も可能です。総ベッド数は700床で、ICU、CCUを有します。国内唯一の3テスラのMRIをはじめ多くの先進医療機器を備えています。Dr. Zaw Minn Din医師が率いるEye Centerは特に定評があります。入院患者には食事を提供しています。科や医師により診察時間が異なるので予約が望ましいです。予約外の場合は待ち時間が長くなるようです。救急外来は24時間対応です。救急車を有しており、夜間外出禁止時間帯を除いて依頼可能です。クレジットカードはVISA、Masterが使用可能です。
- (4)Pun Hlaing Siloam Hospital
- 所在地:Pun Hlaing Golf Estate Avenue, Hlaing Thayar Township
- 電話:09-772889922、09-772889911
- ホームページ:Pun Hlaing Siloam Hospital(英語)
- 概要:国内で唯一、米国の病院認証機関であるJCIで病院プログラムの認証を受けています。歯科を含む全科を有し多くの専門医が在籍しています。分娩も可能です。総ベッド数は150床で、ICU、CCUを有します。ひととおりの先進医療機器を備えています。入院患者には食事を提供しています。科や医師により診察時間が異なるので予約が望ましいです。予約外の場合は待ち時間が長くなるようです。救急外来は24時間対応です。救急車を有しており、夜間外出禁止時間帯を除いて依頼可能です。クレジットカードはVISA、Masterが使用可能です。
- (5)Parami General Hospital
- 所在地:No.60 G-1, New Parami Rd, Mayangone Township
- 電話:01-660083、01-651674、01-657228から232、01-657930(救急)
- ホームページ:http://paramihospitalygn.com/
- 概要:全科を有し多くの専門医が在籍しています。分娩も可能です。歯科はありません。総ベッド数は100床で、ICU、HDU(小児高依存性病棟)を有します。ひととおりの先進医療機器を備えています。特に小児科に定評があります。科や医師により診察時間が異なるので予約が望ましいです。予約外の場合は待ち時間が長くなるようです。救急外来は24時間対応です。救急車を有しており、夜間外出禁止時間帯を除いて依頼可能です。クレジットカードはVISA、Masterが使用可能です。
- (6)Kanbangan UHC General Hospital
- 所在地:No. 439/431, New Univeristy Avenue Road, Bahan Township
- 電話:09-448026197、09-795899634
- ホームページ:Kanbangan UHC General Hospital(英語)
- 概要:一般内科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、歯科に対応しています。分娩も可能です。総ベッド数は15床です。皮膚科は定評があり美容外科も行っています。診療時間は医師により異なりますが、おおむね9時から16時30分です。原則として予約が必要で、予約外の場合は待ち時間が長くなります。クレジットカードはVISA、Masterが使用可能です。
大規模眼科クリニック
- (1)American Vision
- 所在地:No. 397, Shwe Bon Thar Street, Pabetan Township
- 電話:01-242476、01-241897、01-203464、01-203465
- ホームページ:American Vision Professional Eye Care Center(英語)
- 概要:多くの眼科医やオプトメトリストが診療を行っています。視力検査、眼圧検査、眼底検査、視野検査、白内障手術等が可能です。網膜剥離手術は行っておらずGrand Hantha International Hospital, Eye Center等 へ紹介となります。眼鏡店を併設し、眼鏡作成、コンタクトレンズ処方、コンタクトレンズケア用品販売を行っています。入院施設はありません。診療時間は月曜日から日曜日の9時から19時です。予約が望ましく、予約外の場合は待ち時間が長くなります。支払いはミャンマーチャット現金のみです。
耳鼻咽喉科専門病院
- Rose Hill ENT & General Hospital
- 所在地: 20A Kabar Aye Pagoda Rd, Bahan, Yangon, Myanmar, 11201
- 電話:09-883807744, 09-883807755
- ホームページ:Rose Hill Hospital(英語)
- 概要:36床を有する定評のある耳鼻咽喉科専門病院です。同科全領域の専門医が在籍しています。歯科を併設しています。診察時間は月曜日から日曜日の7時から19時です。予約制です。耳鼻科救急は24時間対応しています。支払いはミャンマーチャット現金のみです。
歯科
- (1)Shwe Bhone Dental Care Orthodontic & Implant Center
- 所在地:No. 73/74/75 Yadana Lane 3, Bauk Htaw, Thingangyun Township
- 電話:09-789002888、 09-789003888
- ホームページ:Shwe Bhone Dental Care Orthodontic & Implant Center(英語)
- 日本の医療法人が運営する歯科医院です。日本人医師が常駐し一般、小児、矯正、インプラントの各分野で日本と同等の歯科医療を提供しています。東京・埼玉にある系列歯科医院での継続治療が可能です。日本人歯科医師の診察時間は火曜日・水曜日を除く10時から16時(13時から14時30分は昼休み)。火曜日・水曜日はミャンマー人歯科医が診療を行い日本語通訳が付きます。予約制ですが急患は随時受付ています。支払いは米ドルまたはミャンマーチャットとなります。クレジットカードはVISA、Masterが使用可能です。
- (2)Dent Asia Royal Dental Clinic
- 所在地:11 Baho Stree, Sanchaung Township(Asia Royal Hospital前)
- 電話:09-255255533、09-255255534
- 概要:診察時間は月曜日から日曜日の9時から16時30分です。予約制です。日本語を話すDr. Kyu Kyu Swe Winの診察時間は火曜日・木曜日と土曜日の12時から16時30分です。
薬局
取り扱いは欧米製、インド製、ミャンマー製が主で日本の製薬メーカーの製品はまず取り扱っていません。英語が通じないことがあります。一般名を英語で記載したメモを持って行くとスムーズに購入できるようです(例:ノルバスクではなくamlodipine basilate 5mg等)。
- (1)Golden Bell
- 所在地:006 Yuzana Tower, Shwe Gon Dine Junction, Bahan Township
- 電話:01-558213、01-552840、09-880111365、09-780807575
- ホームページ:Golden Bell Pharmacy
- (2)AA Pharmacy
- 所在地:146, Middle Block, Sule Pagoda Rd., Kyauktada Township
- 電話:01-253231、01-242651
- 概要:パルスオキシメーター、車いす、杖などの医療関連機器も取り扱っている。
(首都)ネーピードー
- (1)Zabyuthiri Specialist Hospital
- 所在地:Pyinmana Taungnyo Road, Zabyuthiri Township
- 電話:067-550141から2、067- 550374
- 概要:歯科を含む全科を有します。分娩も可能です。総ベッド数は120床でうち70床が稼働しています。、CCUを有します。冠動脈造影等の先進医療機器を備えています。診察時間は7:00から20:00です。昼間の時間帯は一般内科医のみで整形外科、泌尿器科等の専門医の診察は16:00以降となります。予約は不要で診察は先着順となります。救急外来は24時間対応です。支払いは現金のみでクレジットカードには利用できません。
マンダレー
- (1)Pun Hlaing Hospital, Mandlay
- 所在地:No. 97, 73 Street (Between 31 & 32 Street) Chan Aye Tharzan Township, Mandalay
- 電話:09-772889933
- 概要:歯科を含む全科を有します。分娩も可能です。総ベッド数は75床でうち45床が稼働しています。ICUを有します。ひととおりの先進医療機器を備えています。ほぼ全分野の専門医が在籍しています。外国人も多く利用しているようです。診察時間は医師により異なり予約制をとっています。救急外来は24時間対応です。クレジットカードはVISA、Masterが使用可能です。
9 その他の詳細情報入手先
ホームページ:在ミャンマー日本国大使館
10 一口メモ
上記の私立病院では、診察の際、医師と英語で会話が可能です。受付で英語が通じなくても、言葉が通じない患者さんが来たら英語が分かる医師などを呼んでくれます。また、基本的に救急外来では、ほとんどのスタッフに英語が通じます。簡単な症状をミャンマー語で表現できると緊急時に役立ちますので、基本表現をいくつかご紹介します。英語については、「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療英語)をご参照ください。
ミャンマー語表現
急病時
- (救急車)を呼んで下さい: (ルゥナァティンイン)コーペェーバァ
※救急車は、現地語の他、「アンビュランス」でも通じることが多い。 - (病院)へ行きたい: (セェーヨォオン)トゥワーヂンロォバァ
- 医師: セヤウン
- 日本大使館: ジャパンタンヨォオン
- 警察: イェエー
受診時
- ~が痛い: ~ナァデェエ
- とても痛い: アヤン ナァデェエ
- 少し痛い: ネーネー ナァデェエ
- 腹痛がする: バイッ ナァデェエ
- 頭痛がする: ガウン カイッテー
- 歯痛がする: トゥワーカイッテー
- 腸が痛い: ワンカイッテー
(注)この表現は現地ではほぼ「アメーバ赤痢にかかった」という意味でしか使わない - 下痢している: ワン ショ-デェエ / ワン トゥワーデェエ
- 熱がある: ピィャーデー
- アレルギー体質です: アレッヂッ シィデェエ
- 風邪: アエーミィヂーン
- 下痢: ワンショーヂーン
体の部位
- 頭部: ガウン
- 目: ミェッロォオン
- 鼻: フナァガウン
- 口: バザッ
- 歯: トゥワー
- 喉: レェチャウン
- 肩: パコォオン
- 腕: レッピャン
- 肘: ダダウン
- 手: レッ
- 指: レッチャウン
- 胸: インダー
- 背中: ヂョー
- みぞおち: アシャイッ
- 腹: ワンバイッ
- 膝: ニョォタヂィー
- 腰: カー
- 腿: バウン
- 足: チダウッ
- つま先: チィヂャーウン
その他
- (診断書)を下さい: (セェーフマッターン)ペェーバァ
- 事故証明書: マトーダザァフム タウッカンザァ
- 薬: セェー
- 注射: セェートーヂーン