在外公館医務官情報

チュニジア

2010年10月

1.国名・都市名

 チュニジア共和国(チュニス)(国際電話国番号216)

2.公館の住所・電話番号

3.医務官駐在公館

4.衛生・医療事情一般

 人口は1,033万人(WHO2008年)、国土は日本の約5分の2、首都チュニスは茨城県水戸市と同じ緯度に位置します。北部は地中海性気候、南部は海岸地方を除き砂漠性気候です。夏季(6~8月)は乾期で、雨が降らず、気温は45度を超えることもあります。地中海に面したチュニスでも40度を超えます。冬季(12~2月)は雨期で、天候が変わりやすく平均気温は10度前後ですが、日中変動がありますので降雨や保温への心配りが必要です。主産業は観光で、工業、農業も盛んです。大都市では人口集中や産業による大気・水質・廃棄物汚染が進行しています。大都市の水道水は飲用可能といわれていますが、殺菌用塩素のため味が悪く、一度沸騰させて利用するか安価で手に入るペットボトル入り飲用水の利用をお勧めます。一人当たりGNI 3,480米ドル(世銀2008年)、平均寿命:男73.3歳、女76.2歳、5才以下乳幼児死亡率(1000人当り)22、医師は人口10,000人に11.6人、歯科医2.2人、薬剤師2.0人です(WHO2008年)。

 医療機関には公立と私立があり、邦人が受診する場合は、普通は私立開業医や私立クリニックを受診し、病状によっては公立医療機関に紹介されることもあります。消毒方法等、有名な病院でも先進国のようにはできていないところもありますので、入院手術が必要で、緊急でない場合には先進国での治療をお勧めします。公用語はアラビア語ですが、フランスの影響が強いためフランス語も通じます。最近は英語を話す医師も増えていますが、病院受付、看護師等英語は通じません。薬剤は日本製と比較して安価ですが、1錠当たりの含有量は多く、更に、処方量・日数の多い傾向があります。血液型、アレルギー・喘息・糖尿病・高血圧などの持病の有無、服用中の薬剤等をアラビア語またはフランス語で書いた物を携帯すると良いでしょう。

5.かかり易い病気・怪我

(1)交通事故

 交通事故死亡率は日本の3.3倍です。交通事故は非常に多いので気をつけてください。

(2)熱中症及び脱水症

 夏季は高温かつ乾燥しまので、熱中症になりやすい。脱水に注意し、水分及び電解質を十分に摂取しましょう。帽子、サングラス、日焼け止め等、有効に使いましょう。

(3)経口感染症

 A型ウイルス性肝炎、汚染された乳製品によるブルセラ症、サルモネラ等の食中毒、腸チフス、赤痢アメーバやジアルジア等の原虫症、牧畜地域に多いエキノコッカス(寄生虫)症等々、日本では見られないものも含め様々な感染症があります。

(4)動物が媒介する病気

 ダニ(マダニ)による地中海紅斑熱、小さなブユのようなハエ(サシチョウバエ)によるリーシュマニア症、蚊によるウエストナイル熱、犬咬傷による狂犬病等があります。

(5)異文化不適応症(メンタルヘルス)

 海外ではものの考え方が違っていても当たり前ですし、考え方の違いに悩んでしまうのもよくあることですが、悩みすぎてしまった場合は誰かに相談してください。

6.健康上心がける事

(1)入国時の時差(日本とはマイナス8時間)をはじめ、当地の気候・自然・人的環境への順応に数ヶ月を要すると考えましょう。その間に知識や情報を蓄積し、人的ネットワークの形成を図ることをお勧めいたします。

(2)野菜は食品用消毒薬で洗い、肉や魚(特に豚肉と川魚は絶対に)は充分に熱を加えて調理して下さい。調理した食べ物は、10℃以下あるいは60℃以上で保存すること。15~40℃の環境で4~5時間以上放置された場合、細菌汚染とその増殖のため、食中毒の可能性が非常に高くなります。毎日の食事では栄養のバランスを考え、1日に30種類以上の食材を摂取するように努めましょう。十分な睡眠と休養、適度な運動やスポーツで体調を整えましょう。人間ドック又は健康診断を年に1回、日本で受けるようにするのも良いでしょう。うがい、手洗いを励行し、「自分の健康は自分で守る」基本を作ってください。

(3)夏季は気温が45℃を超えることもあり、常に水分及び電解質補給に心掛け、脱水症や熱中症にならぬ様に対策を講じること。脱水の状態は尿量の減少で確認するのが簡単です。

(4)原虫・寄生虫の感染、更には破傷風菌感染することもあるので、裸足で土の上を歩かないようにしましょう。蚊やハエ(サシチョウバエ)に刺されて感染する病気もあるので、注意しましょう。

(5)家電用コンセントは日本より高電圧な220Vなので、感電に気を付けましょう。

(6)万が一、重い病気や交通事故等で、治療のため国外搬送が必要になった場合に備えて、海外旅行傷害保険への加入をお勧めします。

7.予防接種(現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)PDF

(1)渡航者に必要な予防接種(成人、小児)

 入国時に必要なワクチン接種はありません。

 勧められる予防接種は、成人では、A型肝炎、B型肝炎、破傷風で、生活環境により腸チフス及び狂犬病を考慮してください。

 小児は「小児定期予防接種スケジュール」にしたがって実施して下さい。

(2)小児定期予防接種一覧とスケジュール

小児定期予防接種一覧とスケジュール
  BCG 4種混合
(DPT、
ポリオ)
B型肝炎 インフル
エンザb菌
麻疹 流行性
耳下腺炎
風疹
1回目 1ヶ月 3ヶ月 3ヶ月 3ヶ月 9ヶ月 15ヶ月 15ヶ月
2回目 6ヶ月 4ヶ月 4ヶ月 4ヶ月 15ヶ月    
3回目   5ヶ月 9ヶ月 5ヶ月 6歳    
4回目   18ヶ月 5歳 18ヶ月      
5回目   5歳          

注1:ツベルクリン反応テストは、6ヶ月と12ヶ月に実施。

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

 幼稚園・小・中・高校に入園・入学・転入に際し、「小児定期予防接種一覧」に従った証明が必要です。日本の母子手帳を持参し対応して下さい。

8.乳児健診

 定期健診(概ね1ヶ月、2ヶ月、及び予防接種時)あり。普通、外国人の場合は小児科開業医又は私立クリニック小児科で実施、1回25~35ディナール程度(1,500円~2,100円)。当地で医療保険に加入していれば払い戻しがあります。

9.病気になった場合(医療機関等)

◎チュニス

(1)POLYCLINIQUE LES BERGES DU LAC

所在地:Rue du Lac de Constance, 2045 Les Berges du Lac

電話:71-960000、FAX:71-960309

概要:2000年3月開業の総合病院。受診方法は原則、医師の紹介が必要。麻酔科医5、救急医1、一般医4が常駐している。24時間受付の救急外来あり。必要に応じて専門医を呼ぶシステム。64列MDCT等の最新機器あり。救急車あり。

ホームページ:http://www.polyclinique-lac.com

(2)CLINIQUE DE TUNISとCLINIQUE EL MANAR(経営者同じで隣接する)。

所在地:Rue 7151, 2092 El Manar 1 1

Clinique de Tunis 電話:71-875000、ファックス:71-873000
Clinique El Manar 電話:71-885000、ファックス:71-884100

概要:全体の従業員数は約500名、関連医師は約120名、看護師は約120名いる。殆どの医師はフランス語、アラビア語、英語を解し、不十分な際には、通訳も用意可能です。周辺アラブ諸国からの患者が多い。血液透析装置(13台)、CT、エコー、超音波による結石粉砕装置もある。救急外来では、担当医が各々の科の医師を呼び出す方式になっている。急病・交通事故などで受傷した場合は、Clinque El Manarの救急車(2台ある)を呼ぶか、あるいは他の救急車でもClinque El Manarに行って欲しいと言えば連れていってくれる。通常は、事務所で開業している主治医が患者を連れて病院の施設を利用する形式の総合病院で、外来患者は少ない。

Eメールアドレス:cliniqueelmanar@planet.tn

(3)CLINIQUE DE LA SOUKRA :CENTRE NEUROLOGIC DE TUNIS

所在地:Rue Cheikh Mohamed Ennaifer 2036 La Sukra

電話:71-758888、FaxX:71-758988

概要:2003年4月開院。病床数90、医師10人常在(脳外科1、小児脳外科1、救急科(ICU兼務)4、放射線科2、一般医2)。心臓外科と婦人科がない。80人の医師と契約、必要に応じて呼び出すシステム。

(4)Institut Pasteur

所在地:13 Place Pasteur B.P.74 TUNIS BELVEDERE 1002 TUNISIE

電話:71-847609

概要:公立の医学研究所。犬に咬まれた後の狂犬病予防注射(暴露後接種)は24時間対応。

10.その他の詳細情報入手先

 在チュニジア日本国大使館医務室 eoj.consul@planet.tn

11.現地語一口メモ

 フランス語で対応できますので,主要言語の仏語をご参照下さい。

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