在外公館医務官情報

コートジボワール

2010年10月

1.国名・都市名

 コートジボワール共和国 (アビジャン市) (国際電話国番号225)

2.公館の住所・電話番号

3.医務官駐在公館

4.衛生・医療事情一般

 首都はヤムスクロ(Yamoussoukro)ですが、実質的にはアビジャン(Abidjan)が政治、経済の中心です。コートジボワールは西アフリカの熱帯モンスーン季候地帯に属しています。5月から9月が雨季、10月から4月が乾季(乾季と言えど雨量が少なくなる程度)、気温は24度から32度、湿度は70%から90%です。日本の梅雨末期から真夏までの季候が一年中続くという感じです。例年12月から3月までがハルマッタン(サハラ砂漠から吹く砂を含んだ風)の季節でアビジャン市内は白い霞に包まれたようになることがあります。

 ハルマッタンの季節には流行性髄膜炎が流行します。農村部には眠り病を始めとする昔ながらの風土病やラッサ熱等があります。雨季にはマラリア、下痢症(コレラ)が増えます。2009年の統計では、HIVの感染率は全国平均で3.9%ですが、結核を併発している患者も多数います。感染ルートのほとんどは性感染です。

 医療機関は西アフリカの中では充実している方ですが、それでも先進国に比べると雲泥の差があります。特に救急医療は貧弱で、輸血用血液には問題があります。英語を話す医師は希にはいますが、基本的にはフランス語しか通用しません。医師はアビジャンをはじめとする都市にいて農村部の診療所は看護師しかいません。

 アビジャンの医療レベルで対処できない病気や外傷の場合、パリヘ緊急移送されます。さらに長期療養が見込まれる場合は日本へ移送されることになります。それらの費用を考慮すると旅行傷害保険加入は必須であると言えるでしょう。

5.かかり易い病気・怪我

(1)マラリア:ここで罹るマラリアはほとんどが熱帯熱マラリアです。放置すると症状が出始めてから5日で亡くなることもある恐い病気です。3ヶ月以内の滞在であれば、罹らないように予防薬の服用も考慮してください。服薬出来ない場合や長期滞在の時は蚊に刺されないように注意してください。アビジャン市内でも感染します。滞在中はもちろん先進国に戻り1ヶ月以内に高熱が出たら、まずマラリアを疑いましょう。マラリアと診断され治療を受け、良くなったとしても1ヶ月以内に熱が出たときはマラリアの再燃ということがあり得ます。

(2)流行性髄膜炎:サハラ砂漠の南部は髄膜炎ベルト地帯と呼ばれ毎年ハルマッタンの季節に流行性髄膜炎が流行します。罹れば2日で死亡することもある激しい病気です。予防接種がありますので西アフリカに来るのであれば必ず受けてきて下さい。首都アビジャン市内では、2価(A,C)ワクチンでよいですが、北部の森林地区へ行かれる方は4価(ACYW-135)ワクチンを接種してください。

(3)腸チフス:1999年8月アビジャンで流行しました。衛生事情は悪化したままですので今後も引き続き流行すると思われます。これも予防接種(注射)があります。受けることをお勧めします。

(4)肝炎:かつて当国からパリへ緊急移送される病気の一番の原因がA型肝炎でしたが予防接種が普及した現在皆無となっています。A型、B型肝炎の予防接種は必ず受けてきて下さい。

(5)ハエウジ症:Tumbuバエが衣類に産卵し、孵化した幼虫が皮膚に侵入して、皮疹を起こします。洗濯物は屋内に干すか、アイロンがけしてください。

(6)デング熱:2008年よりデング熱の発生が確認されており、2010年はデング出血性熱にて1名死者が出ています。同じ熱帯シマカによって媒介される黄熱も流行しています。黄熱は入国時にワクチン接種が義務づけられていますが、デング熱に関してはワクチンがないのが現状です。予防は蚊に刺されない様にするしかありません。

6.健康上心がける事

(1)夕方から夜中にかけ野外で運動、散歩、食事する時等蚊に刺されないように長ズボン、靴下、長袖シャツを着用し、露出部分には蚊の忌避剤を使って下さい。日本で購入可能な忌避剤は、DEET12%未満で効果が十分ではありません。

(2)水は市販のミネラルウォーターか煮沸消毒した水道水を飲んで下さい。冒険心で路上にて売られているジュース、食物などを買うことは極力避けて下さい。レストランは衛生的な所を選んで下さい。

(3)日中運動すると大量に発汗します。水分補給ばかりでなく塩分補給も心掛けましょう。

(4)エアコンの効いたホテルに滞在する場合、蚊の心配は少ないものの夜間は冷えすぎて体調を崩す原因になります。またエアコンのないホテルでは蚊帳がなく蚊の心配をしなければならない所や蚊帳のため暑くて眠れない所もあります。事前に滞在するホテルについて情報を入手し快適な睡眠を確保して下さい。

7.予防接種(現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)PDF

(1)赴任者に必要な予防接種

成人

 入国時に必要なワクチン:黄熱病。未接種の場合、空港で打たれます。ワクチン接種後、効果発現まで10日間かかると言われていますので、事前に接種してきてください。

 推奨ワクチン:A型肝炎、B型肝炎、12月~6月に旅行予定の場合は、髄膜炎(ACまたはACYW-135)、地方を旅行する場合は狂犬病、腸チフス、DPTブースター(ジフテリア、百日咳、破傷風の追加)。

小児

 成人と同じ

(2)現地の小児定期予防接種

現地の小児定期予防接種
  初回 2回目 3回目
BCG 出生時    
ポリオ 1.5ヶ月 2.5ヶ月 3.5ヶ月
DPT 1.5ヶ月 2.5ヶ月 3.5ヶ月
麻疹 9~11ヶ月    

(3)小児が現地の公立校に入学、入園する際には必要な予防接種、接種証明は、必要ありません。

 私立学校では、BCG、DPT、ポリオ、麻疹、黄熱病、インフルエンザ桿菌B(HIB)、髄膜炎の接種証明が必要となります。

8.乳児健診

 乳児,幼児健診は特にない。

9. 病気になった場合(医療機関等)

○アビジャン

<検査機関><病院> は24時間対応です。

<検査機関>

(1)モンタニエ検査センター

マラリア検査等

(2)CID (Centre d'Imagerie Diagnostique)

Hotel Ibis近くのビルでX-p、超音波検査が可能で、診断医も常駐しています。

<病院>

(1)Polyclinique International Ste Anne-Marie(PISAM)

住所 :Avenue J. Blohorn -01 B.P. 1463 Abidjan

電話:225-22-44-51-32

概要:1989年3月より稼動しており、24時間体制でベッド数213床。最新設備を備えた日本同様の総合病院。集中治療室などの設備もあり、清潔。全身CTあり。重い病気にかかるとここに入院して治療することが多い。 入院にあたっては高額のデポジット(300,000~1,000,000FCFA) が必要です。

(2)Polyclinique Internationale de l'Indenie

院長Dr.KHOURY Joseph

住所:ラギューン沿い、Boulevard Lagunaireの左方高台にある白いビル。

概要:院長はレバノン人で一般外科が専門。緊急には必ず対応してくれます。2003年に邦人がここで分娩をし、感想は満足のいくものだったと言います。新しい病院で、病室43、ベッド数64。検査設備もCT、マンモグラフィー、血管造影も可、生化学、血液検査室もよく機能している。
この二つが、市内では24時間対応で受けてくれます。大学病院付属の州立の病院(Centre Hospitalier et Universite)がありますが、衛生面から邦人には耐えられないものと思われます。

<歯科>

(1)Cabinet Franchet d'Esperey Abidjan-cote d'Ivoire

住所:15 bis Avenue Franchet d'Esperey, Immeuble OLLO 2eme etage Escalier B

電話:20303580 9時00分~20時00分 頃まで,昼休みなしでやっている。 土曜は半日。

概要:Joseph ASSAMOI 院長の方針で,フランス式で衛生的な診療所。衛生面では問題ない。 料金は決めれているが,日本と同じくらい高い。予約が必要だが,緊急時には対応してくれる。

10. その他の情報アクセス先(ホームページ等)

http://wwwn.cdc.gov/travel/reionWestAfrica.aspx他のサイトヘ (西アフリカ)

大使館医務官電子メールアドレス: takayuki.ozaki@amb-japon.ci

11.現地語一口メモ

 フランス語を皆話します。 主要言語のフランス語をご参照下さい。

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