在外公館医務官情報

オマーン

2010年10月

1.国名・都市名

 オマーン国(マスカット)(国際電話国番号968)

2.公館の住所・電話番号

 休館日:木・金曜日

3.医務官駐在公館

4.衛生・医療事情一般

 衛生状態は比較的良好です。しかし、稀にモンスーンによる水害が発生することがあり、その際には感染症の流行に注意する必要があります。

 都市部の水道水は海水を脱塩化して作られており、理論上は無菌ですが、供給用パイプや貯水槽の維持管理が不適切な場合もあり、水道水をそのまま飲用することは避けた方がよいでしょう。

 気候は砂漠気候で、5月から9月にかけては、日中の気温は45℃以上になる日が多いです。沿岸部では海洋性気候が加わり、湿度も高くなり、想像以上に体力の消耗が激しい時期ですので注意が必要です。

 医療施設は現在急速に整備され施設面では平均的な水準にあります。医師の技量面では欧米や日本の水準には至っていませんが、一般的な呼吸器感染症(風邪など)、消化器感染症(急性胃腸炎など)、軽症外傷は当地でも治療可能です。

 医療機関は大別して国立病院と私立病院に分けられますが、国立病院は外国人に対する一部受診制限が存在するため、外国人は私立病院を受診するのが原則です。交通事故や労働災害などの外傷の場合で、救急搬送を依頼した場合には直接国立病院へ搬送される症例もあります。

 ホテルは、常設クリニックあるいは顧問契約をしている医師や病院を有している場合が多いですので、緊急時にはホテルスタッフに相談する事も一案です。

 救急依頼搬送システムは、制度上は整備されていることになっていますが、実際にはスムーズに稼動していないことが多く、移動可能な状態であれば自家用車、タクシーなどで病院受診するのが現実的です。

 医療費は、若干高額と感じますが、日本での窓口支払いが3割であることを考慮すると、医療費総額はそれ程大きな差はありません。キャッシュレスサービスを受けられる病院は、現在国内には存在しません。支払い後は、海外旅行障害保険による還付を受けるために必ず診断書あるいは領収書を受け取ってください。

 医薬品はほとんどが欧州、米国、南アフリカ、中近東各国からの輸入品です。薬局では薬の服用法なども教えてくれます。当国では、処方箋なしに購入できる解熱剤や鎮痛剤もあります。 薬局は輪番性で24時間営業の義務が課せられており、その日の輪番薬局は新聞で知ることができます。

5.かかり易い病気・怪我

(1)紫外線による障害

 太陽光線が強く、紫外線による皮膚や眼の障害には注意が必要です。

(2)熱中症及び脱水症

 夏場は大変暑く、湿度も高いため熱中症の危険性があります。酷暑の時間帯は外出を避ける、外出の際には帽子等で日よけをする、喉が乾く前に適宜水分補給をするといった注意が必要です。

(3)花粉症

 都市整備の一環として盛んに植樹が行なわれており、外来庭園樹(インド原産ジュリスフローラ等)の花粉によるアレルギーが報告されています。

(4)有害動物

 地方都市や砂漠では、さそり、毒蛇などが庭、涸れ川、涸れ谷で見られます。幼児の砂遊び場での蟻による被害も報告されていますので注意して下さい。

6.健康上心がける事

(1)衛生状態は比較的良好ですが、温度・湿度共に高い国ですので食品の衛生管理には充分な注意が必要です。使用人を雇う場合には、衛生面での教育をすることも必要です。

(2)水道水は家庭に届くまでに汚染される場合がありますので、そのままでは飲用に適していません。飲料水としてはミネラルウオーターをお勧めします。

(3)紫外線対策として、肌を露出しない、日焼け止めを使用する、サングラスをかける、帽子を被るなどの対策をとって下さい。

(4)熱中症予防のため暑さ対策と水分補給は重要です。屋外に出る場合は上記の紫外線対策と共に、こまめに水分を取るようにして下さい。

(5)日中は暑いため外へ出る機会が少なく、どうしても室内に閉じこもりがちになります。運動不足やストレスの原因になりますので、機会を見つけてスポーツジムなどで体を動かすように心がけて下さい。

7.予防接種

(1)赴任者に必要な予防接種(成人、小児)

 入国・在留にあたり義務付けられている予防接種はありません。

 成人の場合、破傷風とA型肝炎を推奨します

 小児は、日本の予防接種法・結核予防法で定められたものを確実に接種しておいて下さい。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

 ポリオ(OPV:経口ポリオ生ワクチン)の接種回数は、日本に比べ多くなっています。日本では実施されていないB型肝

現地の小児定期予防接種一覧
  初回 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 7回目
BCG 0ヶ月            
ポリオ 0ヶ月 6週 3ヶ月 5ヶ月 7ヶ月 18ヶ月 6〜7歳
DPT 6週
PENTA
3ヶ月
PENTA
5ヶ月
PENTA
18ヶ月 6〜7歳
DT
12〜13歳
DT
17〜18歳
TT
MMR 12ヶ月
麻疹のみ
18ヶ月          
B型肝炎 0ヶ月 6週
PENTA
3ヶ月
PENTA
5ヶ月
PENTA
     
インフルエンザb菌 6週
PENTA
3ヶ月
PENTA
5ヶ月
PENTA
       

PENTA:DPT、B型肝炎、インフルエンザb菌の混合ワクチン

DPT:ジフテリア、百日咳、破傷風の混合ワクチン(三種混合)

DT:ジフテリア、破傷風の混合ワクチン

TT:破傷風ワクチン

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

 オマーンでは公立私立を問わず、就学時には保健省の予防接種プログラム(上記7.(2)参照)で指定されたものを接種してあることが求められます。日本では接種しないものについては、オマーン到着後就学前に接種を開始すれば問題はないとのことです。

 しかし、各インターナショナルスクールでは、独自のワクチンプログラムを推奨しているところもありますので、事前に確認することをお勧めします。

8.乳児健診

 当国には、日本で行われているような独立した乳児健診システムはありません。予防接種の際に、子供の発育状況を確認しており、これが乳児健診に相当します。

9.病気になった場合(医療機関等)

 多くの外国人は私立病院を利用しています。国立病院は原則として救急のみ受診可ですが、救急疾患の概念が日本と異なることもあり、救急と思っても診療を拒否される場合もありますので、国立病院は避けた方が良いと考えます。以下に記した私立病院では救急患者は24時間受付可能です。一般外来は、9時00分〜13時00分、16時00分〜20時00分の診療時間が一般的ですが、専門外来は担当する専門医の都合で必ずしも診療時間が決まっていませんので、事前予約を必要とします。

 マスカット国際空港には24時間の空港クリニックがありますが、時にスタッフがいないこともあり、やや信頼性に欠けます。

◎マスカット市

(1)Muscat Private Hospital

所在地:Bausher Street

電話:24583600

ホームページ:http://muscatprivatehospital.com/他のサイトヘ

概要:日本人がよく利用する私立総合病院。眼科はありません。急患は24時間受付可。小児救急可。

(2)Al Raffah Hospital(アル・ラファ病院)

所在地:Al Ghubra地区

電話:24497290

概要:2009年に開設した私立総合病院です。急患は24時間受付可。小児救急可。
小児のワクチン接種に関しても、積極的に協力するとのことです。

(3)Khoula Hospital(コウラ病院)

所在地:Mina Al Fahal

電話:24563625

概要:外傷治療を中心とする国立病院です。整形外科・脳外科・形成外科が協力して外傷の治療に当たっています。熱傷センターもあります。
その他には消化器科、泌尿器科、産婦人科。診療時間は土曜〜水曜の7時30分〜14時30分です。

(4)KIMS OMAN HOSPITAL

所在地:Jibroo地区。

電話:24760100

ホームページ:http://www.kimsoman.com/他のサイトヘ

概要:2009年設立の私立総合病院です。急患は24時間受付可。小児救急可。

10.その他の詳細情報入手先

在オマーン日本国大使館

電話:24601028 (大使館代表)

ホームページ:http://www.oman.emb-japan.go.jp/他のサイトヘ

11.現地語一口メモ

 アラビア語の発音は必ずしも日本語カタカナ表記で表せないものもあることをご理解の上、参考としてください。当国のほとんどの病院は英語での会話が可能ですので、無理にアラビア語を話す必要はありません。

医師:タビーヴ

飲み薬:ダワーハ

注射:ホクナ

頭痛:スダー

腹痛:ワジャ・バトゥン

下痢:イスハ−ル

発熱:ハラ−ラ

嘔気:タルジ−ア

傷:ジュルハン

具合が悪い:アナ・タ−バ−ン

病院へ連れて行ってほしい:ホズニ−・イラ・ムスタシュファ

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