在外公館医務官情報

ボリビア

2010年10月

1.国名

 ボリビア共和国(ラパス,サンタクルス)(国際電話国番号591)

2.公館の住所・電話番号

3.医務官駐在公館

4.衛生・医療事情一般

 ボリビアはラパス(チチカカ湖も含む)、ウユニ、コチャバンバなどのアンデス高地地域と、サンタクルスなどのアマゾン河流域の亜熱帯地域に分けられ、衛生事情や流行疾患も異なります。アンデス高地地域では標高が2500メートル以上で高山病が多く、また年間を通じて平均気温が15℃(最高気温20℃、最低気温0℃)で、一日の寒暖の差が大きく非常に乾燥しているので呼吸器感染症が目立ちます。一方、亜熱帯地域では年間平均気温24℃で、下痢などの消化器疾患が多く、そのほかマラリア、デング熱などの熱帯病もあります。ボリビア全土で狂犬病も要注意です。またベニ・パンド・コチャバンバ・サンタクルス県と、チュキサカ・タリハ・ラパス県の亜熱帯地域では黄熱病が見られ、常在国に指定されています。流行地へ行く場合には予防接種が必要です。また流行地へ行かなくても、他の黄熱常在国から入国する際には入国時に黄熱の予防接種証明書の提示が要求されます。(詳細は、外務省HP/ 海外安全ホームページ/ 安全対策基礎データ一覧/ ボリビア/ 査証・出入国審査等/ 2.出入国審査(1)(2010年11月05日)参照)

5.かかり易い病気・怪我

(1)高山病(アンデス高地地域)

<原因>

 サンタクルス以外の主要都市はすべて高地にあるため、高山病が大きな問題になります。ラパス(3,650m), チチカカ湖(3,890メートル), ウユニ(3,660メートル), ポトシ(4,070メートル), オルーロ(3,700メートル), スクレ(2,790メートル), コチャバンバ(2,560メートル)です。高山病とは低地から高地(低圧、低酸素)に急に上がった場合に身体が順応できずに起こる一連の症状をいいます。特に、2,500メートル以上の高地に48時間以内に到達した場合に発症しやすくなりますが、ラパス国際空港の標高は4071メートルであるため、日本から直行で来られた方は程度の差はあれ、ほぼ全員に高山病の危険があります。高山病は個人差が大きいですが、年齢、男女差はなく、重症化するかどうかの予想も不可能です。しかし、もともと持病(高血圧、心臓病、呼吸器病など)の有る方は悪化しやすい傾向がありますので、主治医にあらかじめ相談し、十分な注意が必要です。

<症状>

 高山病の主な症状は、頭痛、吐き気、全身倦怠感、食欲不振、不眠、下痢などで、重症化すると肺水腫、脳浮腫を来たし、咳、呼吸困難、昏睡から死亡する場合もあります。

<予防>
  1. ラパス空港ではゆっくり歩き、なるべく重い物をもたないようにしましょう。ラパス空港に滞在する時間はなるべく短くしましょう。
  2. 到着当日はゆっくり休養しましょう。心拍数(脈)が普段より速いうちはアルコール摂取、熱いシャワーや入浴、スポーツなどは避けましょう(これらは酸素消費量を増し、高山病悪化を招きます)。
  3. 水分を十分すぎるほど取るようにしましょう。
  4. 頭痛、吐き気、動悸があれば酸素を使いましょう(ホテルなどにあります)。流量は1分間1~3リットル、5分程度の使用で症状は軽くなるはずです。
  5. ダイアモックス予防内服:ボリビア到着の24時間前より、ダイアモックス1/2錠(125ミリグラム)を服用(以後12時間毎に服用)するという方法があります。ダイアモックスには利尿作用があり、低カリウム血症になりやすい(指先がしびれる)ので、水分を多く取る、オレンジジュースやバナナを食べるなどの注意が必要です。また、ダイアモックスは降圧作用もあり医師の処方箋が必要です。
<治療>

 高山病の2大治療は酸素投与および低地への移動です。軽症の場合は安静、酸素吸入、十分な水分補給、ダイアモックス(あるいはSorojchi pillという現地の薬)で治療します。重症の場合は低地への緊急搬送が必要になりますので、海外旅行傷害保険への加入を強くお勧めします。

(2)細菌性胃腸炎

 調理不十分な卵でのサルモネラ腸炎のほか、一般的な細菌性下痢があります。生水は避ける、食べ物はよく火を通す、生野菜や氷・アイスクリームは屋台で食べない等の注意が必要です。

(3)狂犬病

 ボリビアでは狂犬病が発生しており、狂犬病ウイルスを持った野犬に咬まれると感染する恐れがあります。犬には近寄らないようにしましょう。またリス、うさぎ、ねずみでも狂犬病は発生しますので咬まれないように注意が必要です。万が一咬まれた場合には、すぐに信頼できる病院で、狂犬病発症予防のワクチンを接種しましょう。

(4)マラリア

 多くはベニ県で発生していますが、サンタクルス県、コチャバンバ県、パンド県、チュキサカ県でも報告があります。9割は3日熱マラリア、1割が熱帯熱マラリアです。ラパスではマラリアの報告はほとんどありません。マラリアは蚊によって感染する熱病です。防虫剤等で蚊を防ぎましょう。

6.健康上心がける事

(1)紫外線が非常に強いので、サングラス、日焼け止めクリームなど紫外線対策を忘れずに行ってください。

(2)空気が非常に乾燥しているので、脱水に注意して水分は多めにとるよう心がけてください。皮膚や目の保湿も必要です。

(3)細菌性食中毒・寄生虫疾患がありますので、生水、生野菜、生肉、アイスクリームは避けてください。

(4)アマゾン河流域の亜熱帯地方では熱帯病や寄生虫病が発生していますので、川イルカと泳いだり、アナコンダを捕まえたりするツアーには十分ご注意ください。また、蚊に刺されないように虫除けや蚊帳を使用してください。

7.予防接種(現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)PDF

(1)赴任者に推奨される予防接種

 A型肝炎・B型肝炎・破傷風・狂犬病・黄熱病

(2)現地の小児定期予防接種一覧

現地の小児定期予防接種一覧
  1回目 2回目 3回目
BCG 出生時    
黄熱病 12ヶ月    
OPV(ポリオ) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月
5種混合(ジフテリア、破傷風、
B型肝炎、百日咳、インフルエンザB)
2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月
MMR(又は、はしか) 12ヶ月~23ヶ月の間    

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

8.乳児健診

 乳児健診は行われていませんが、希望が有れば小児科で可能です(有料)。

9.病気になった場合(医療機関等)

◎ラパス市

(1)Clinica del Sur

所在地:Av.Hernando Siles 3539, Obrajes, La Paz

電話:(2)-278-4750, 278-4760(救急外来)、278-2922(救急外来), 719-21249(日本語可能受付)

概要:24時間救急対応。小児救急可能。検査室、入院施設もあります。邦人入院実績多数。日本語のできる医師(脳外科医)もいます。

(2)Clinica Rengel

所在地:Calle Victor Sanjinez No.2762, Cerrca Plaza Espana, La Paz

電話:(2)-241-4444

概要:検査室(MRI, CT, 血管造影、超音波含む)、救急外来あります。24時間救急対応。小児救急可能。救急車(1回使用180Bs=25US$)を持っています。英語のできる医師、日本語を解す受付もいます。邦人受診実績あり。

(3)Clinica Alemana

所在地:Av. 6 de Agosto 2821,Esq.Cordero,La Paz

電話:(2)-243-2521

概要:検査室、救急外来、入院施設もあります。24時間救急対応。産婦人科中心ですが総合病院で、小児救急も可能。

(4)Clinica Odontologica Wilde (歯科医院)

所在地:San Miguel Bloque E-21, La Paz

電話:(2)-279-9601, 279-6429

概要:日本語のできる歯科医師(日本留学)がいます。受付は英語可能。邦人受診多数。

○サンタクルス市

(1)Clinica Angel Foianini

所在地:Calle Chuquisaca #737, Santa Cruz

電話:(3)-337-7768, 332-8181

概要:24時間救急対応。小児救急可能。検査室、CT, 救急外来、入院施設もある総合病院で、保険会社や航空会社とも連携して緊急移送体制も整備されています。邦人入院実績あり。医療内容はアメリカ式でレベルが高いです。英語可能。

(2)Centro Medico Integral SIRANI (西沢クリニック)

所在地:Calle Rene Moreno #654, Santa Cruz

電話:(3)-337-5800 Int.110 (西沢医師), 335-6227

概要:24時間救急対応。小児救急可能。検査室、内視鏡、救急外来、入院施設もある総合病院。西沢医師は日系三世の消化器外科医で日本語可能です。邦人入院実績多数。

10.その他の詳細情報入手先

大使館ホームページ http://www.bo.emb-japan.go.jp/jp/index.htm他のサイトヘ

野村医務官電子メールアドレス kyoko.nomura@mofa.go.jp

11.現地語一口メモ

 主要言語―スペイン語をご参照下さい。

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