2010年10月
イエメン共和国(サヌア市)(国際電話国番号967)
休館日:木・金曜日
イエメンはアラビア半島の南西端、北緯12度から19度に位置しています。その国土は標高2000〜3000メートルを超える中央部から北部の山岳地域、東部の砂漠地域、紅海・インド洋に面した海岸地域に分けられます。中央部に位置する首都サヌアは、標高2200〜2300メートルに位置するので夏でもそれほど気温が上がらず比較的過ごし易い気候です。年に2度、3〜4月頃と7〜8月頃に雨期がありますが、それ以外はほとんど雨が降りません。1年を通じて湿度が大変低く10〜40%程です。乾燥のために土埃がひどく、コンタクトレンズを着用する場合などは注意が必要です。
首都サヌアでも上水道が十分に整備されておらず、上水道が引かれていない地域では給水車の水が利用されます。また、上水道が使えるところでも、煮沸して利用する必要があります。飲用には、ミネラルウォーターの利用が強く勧められます。
サヌアや地方の拠点都市には当国富裕層や外国人を対象とする私立病院があり、ある程度の設備も整ってきています。しかし、緊急を要しない手術などは医療の進んだ国で受ける事を勧めます。地方では公立病院が医療の中心です。地方の拠点都市(アデン、タイズ、ムカッラ、サユーンなど)の医療機関は、ある程度の医療レベルが期待できるところもありますが、それ以外では満足な設備が整っていないところも多いです。移動が可能であれば、速やかに首都サヌアや上記の地方拠点都市の中核病院に移った方が良いです。
医薬品に関しては、ある程度までは入手可能です。ただし特殊な医薬品等は入手が難しいものもあり、常備薬等は本邦から多目に持参した方が良いです。
私立病院での医療費は、高額になることが予想されます。また、当国内での治療が困難な場合には、医療先進国に緊急移送する必要もあります。緊急移送特約付の海外旅行傷害保険に加入しておいた方が良いでしょう。
(1)高度障害:首都サヌアは標高が2200メートルを超え、気圧は平地の3/4ほどです。体質によって頭痛、めまい、息切れ、倦怠感、嘔気、睡眠障害などの症状が出ることがあります。順応するまでは、行動を緩やかにするなどの注意が必要です。特に、循環器系、呼吸器系、血液系に問題のある人は、事前に医師との相談が必要です。
(2)経口感染症:衛生状態のあまり良くない当国では、腸チフス、赤痢(細菌性・アメーバ性)、A型・E型肝炎、ジアルジア症などのウィルス性・細菌性・寄生虫性の経口感染症がしばしば見られます。生水や生野菜、生ジュース、氷、火が十分に通っていない料理には注意が必要です。
(3)虫刺傷:雨期には、蚊、蚤、ダニ、南京虫などが大量に発生することがあります。寝具やカーペット、絨毯などを殺菌・消毒する必要があります。
(4)各種寄生虫症:経口感染するもの以外にも、ビルハルツ住血吸虫や回旋糸条虫症(オンコセルカ症)、ハエ幼虫症などがあります。不用意に川や池、貯水池に入らないように、またハエやブユなどの虫に刺されないように気を付けてください。
(5)有毒害虫:毒蛇や有毒のサソリがサヌア市内でも見掛けられます。庭などの物陰は注意する必要があります。噛まれたり刺されたりしたら、至急病院で手当てを受けてください。その際、その動物を捕獲できたら持参すると良いでしょう。
(6)交通事故:対向車線を逆走をしたり狭い路地をスピードを出して走るなど、交通マナーはよくありません。2009年の交通事故での死亡者数は3071名に上ります。歩行時には車に気を付けてください。また乗合バスなどは、見通しの悪い山道でスピードを出し過ぎたり無理な追い越しをしたりするなど、よく事故をおこしています。
(7)マラリア:WHOによると、2009年のイエメンでのマラリア患者発生数は80〜90万人、その内1%が亡くなっていると推計されています。標高が2000メートル以上や東部砂漠地域での患者発生はないとされていますが、標高が1500メートル以下では危険です。特に紅海沿岸地域では患者が多く発生し、9月から2月が流行期とされ、同時期、同地方に滞在する場合には、蚊に刺されないように十分に注意する必要があります。また、マラリア予防薬の服用が必要になることもあります。滞在中または滞在後に原因不明の発熱がみられたら、医療機関を受診して検査を受けた方が良いでしょう。
(8)狂犬病:サヌアを含めて当地の野生動物は、狂犬病に罹患している可能性が高いです。犬に限らず野生動物と接触し感染の恐れがある場合には、速やかに医療機関で受診して適切な処置を受けて下さい。
(1)紫外線:日中は日差しが強く、大気が薄いので紫外線も強烈です。日焼け止めクリームの使用や長袖、帽子、サングラスを着用して下さい。
(2)熱中症:炎天下では、気温が30℃を超えます。湿度が低いので汗をかいてもすぐに乾くので、脱水傾向となってもなかなか気が付きません。早目早目にスポーツ飲料などで水分と電解質を補給して下さい。
(3)低湿度:年間を通じて湿度が低く、雨期に雨が降った後でも湿度はあまり上がりません。また、雨が降らない日が続くと湿度は10%台まで下がります。このため、鼻や喉の粘膜に障害が起こることもあります。長期に滞在する場合など、加湿器の持参も考慮して下さい。皮膚が乾燥することで掻痒症が生じることもあります。クリームなどを使用するなど、皮膚が乾燥しないようにして下さい。また、リップクリームなどで唇の乾燥を防ぐことも良いでしょう。
(4)排気ガス:イエメンではいまだに有鉛ガソリンで走る車が大多数です。古い年式の車が多く、その排気ガスによって呼吸器症状が出ることもあります。とくにサヌアは盆地のために、排気ガスが溜まりやすいので注意が必要です。
法律で定められた、入国する際に必要な予防接種はありません。
成人に勧められる予防接種:A型・B型肝炎、破傷風(追加接種)、腸チフス。(狂犬病に関しては暴露前接種の必要性に関していろいろな意見がありますので、医師等とよく相談して下さい)
小児に勧められる予防接種:日本で一般に行われているBCG、ポリオ、三種混合(DTP)、麻疹、風疹、日本脳炎、水痘、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)の他に、A型・B型肝炎、腸チフス、髄膜炎、HiBなど。(狂犬病は成人と同様)
| 初回 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | |
|---|---|---|---|---|
| BCG | 出生時 | |||
| ポリオ | 出生時 | 1.5ヶ月 | 2.5ヶ月 | 3.5ヶ月 |
| DTP | 1.5ヶ月 | 2.5ヶ月 | 3.5ヶ月 | |
| B型肝炎 | 1.5ヶ月 | 2.5ヶ月 | 3.5ヶ月 | |
| インフルエンザB | 1.5ヶ月 | 2.5ヶ月 | 3.5ヶ月 | |
| 麻疹 | 9ヶ月 | 18ヶ月 |
特にありません。
当国には、定期的な乳児健診のシステムはありません。
一般的に医療機関のレベルは、大都市では私立病院が公立病院より上回りますが、医療費は高額になるようです。地方では、公立病院がその地方の医療の中枢となっています。
医師には、英語が比較的通じます。
電話:01-418000
ハッダ通り沿い、シッティーン通りとの交差点のそば
電話:01-500000
シッティーン通り沿い、ズベイリー通りとの交差点のそば
電話:03-252691
電話:04-215665 or 04-228606
電話:02-349595 or 02-340266
電話:05-407765 or 05-402119
電話:05-361454
在イエメン日本国大使館領事部
電話:01-423700
医療関係のアラビア語
医師 タビーブ
飲み薬 ダワーア
注射 ハクヌ
頭痛 スダーア
腹痛 マグス
下痢 イスハール
発熱 ハラーラ
吐き気 ガスヤーン
傷 ジュルフ
具合が悪い アシュウル ビル マラド
病院に行きたいです アシュティ アローヘ ムスタシュファ