在外公館医務官情報

ザンビア

2012年3月

1.国名

 ザンビア共和国(ルサカ)(国際電話国番号260)

2.公館の住所・電話番号

3.医務官駐在公館

4.衛生・医療事情一般

 ザンビアは、南緯8~18度の南部アフリカに位置し標高700~2000メートル(首都ルサカは1200メートル)の内陸の国です。気候は、涼しい乾季(5~8月)、暑い乾季(9~11月)、雨季(12~4月)に大別されます。最も寒い6月で最低気温5℃前後、最も暑い10月で最高気温33℃前後です。一年の大半は比較的温暖な気候で、雨季を除きゴルフやテニス等の野外スポーツが楽しめます。一方、典型的な内陸性気候で、風が強く乾燥し朝夕の寒暖差も大きいため、呼吸器疾患や皮膚のトラブルに悩まされます。そのため普段から水分を多めに取り、保湿クリームなどをこまめに塗ることが大切です。当地の衛生事情は悪く、毎年コレラや赤痢患者が多く発生します。したがって、生水は飲めません。市販のミネラルウォーターか煮沸させた水を使用して下さい。また、食べ物も十分加熱調理したものを食べて下さい。蚊などの害虫や日焼けによる健康障害を避けるために、外出時は皮膚の露出が少ない長袖長ズボンを着用して下さい。

 当地の医療事情は、医師や看護師の不足に加え医薬品や医療機器も不足しており、最悪の状態です。邦人が利用できる医療機関も、1~2日の入院で軽快する軽症患者を対象としています。手術や分娩や外科的処置に、充分対応できるレベルではありません。軽症患者以外は、原則南アフリカに移送して治療するので、日本で海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。マラリア感染者やHIV感染者が多く、当地にて輸血を受けることは避けるべきです。交通事故に遭わないことも大切ですが、銃器を使った凶悪犯罪が多くその点にも注意が必要です。

5.かかり易い病気・怪我

(1)マラリア:ザンビアは、熱帯熱マラリアの好発地域です。この病気は、治療が遅れると死亡または重い後遺症を残すこともあります。首都ルカサは標高が高いため、地方に比べマラリアの感染率は低いものの、一年を通して患者が発生します。マラリアは、夜間活動するハマダラ蚊に吸血されることにより感染します。夜間外出する場合は、肌を露出しない服装で首や手足には虫除けスプレーを塗布して下さい。また、寝室のドアを常時閉めることや就寝時に蚊帳や蚊取り線香の使用も重要です。ビクトリア滝、サファリ観光、地方へ出かける際には、メフロキンやマラロン等のマラリア予防薬服用が勧められることもあります。またコアテム等の治療薬を常時携行するのも有効な方法のひとつです。これらの予防薬や治療薬は現地の薬局にて購入できます。なお、マラリアを疑わせる症状(発熱、頭痛、吐き気、関節痛等)がある場合は、早めに専門医を受診しマラリア検査を受けることが重要です。

(2)経口感染症:コレラ、赤痢、腸チフス、アメーバー赤痢、A型肝炎の感染症が常に発生しています。生水、氷、生野菜、加熱されていない食品から感染します。市販のミネラルウォーターか煮沸した水を使用し、食べ物も十分加熱調理したものを食べて下さい。

(3)ハエ幼虫症(ハエ蛆病):湿っている洗濯物にハエが卵を産み、その服を着用すると体温で蛆になり、その蛆が皮膚に入ることで発症します。洗濯物は、室内に干すかしっかりアイロンを掛ける必要があります。

(4)交通事故:経済成長とともに、車の数が急速に増えています。しかし、運転マナーが悪く整備不良の車も多いため、交通事故も急増しています。歩行者としてはもちろん、運転手としてもスピードを出さず車間距離を保ち安全運転に気をつけて下さい。特に夜間は、街灯がなく暗くて危険です。

(5)住血吸虫症:河川や湖には、ビルハルツ住血吸虫が生息しています。手足を数分間浸すだけでも、皮膚より侵入して感染します。急性期には皮膚炎や膀胱炎の症状がおこり、慢性化すると膀胱癌の原因になります。

(6)性感染症:HIV感染率が16%と高く、不特定な相手との交渉は危険です。

(7)狂犬病:狂犬病ウィルスに感染した犬や猫などの温血動物に咬まれることで感染します。発症した場合は、100%死亡します。当地では、犬や猫以外に野生動物も感染している可能があり、無闇に動物に手を出さない注意が必要です。

(8)毒蛇、サソリ:地方だけでなく、首都の一般家庭においても毒蛇やサソリが出現します。当地の病院は抗毒素血清を常備してないので、咬まれないように注意して下さい。

(9)銃による強盗事件:当国では銃による強盗などが多発し、過去に死者や重傷を負った邦人の方がいます。日頃から防犯に気を付けることが必要です。

6.健康上心がける事

(1)必要な予防接種(A型B型肝炎、破傷風等)は、日本で受けて来てください。

(2)医薬品が不足しているので、慣れた薬を多めに持参してください。

(3)乾燥しているので、水分を多めに取ってください。

(4)外出時は、なるべく帽子、長袖、長ズボンを着用してください。

(5)夜間の外出は、なるべく控えてください。

(6)健康維持のため、十分な栄養と休養を取ってください。

7.予防接種(現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)PDF

(1)赴任者に必要な予防接種(成人、小児)

 小児期に全て予防接種を済ませている成人でも、破傷風の追加接種を勧めます。肝炎抗体が陰性の場合は、A型B型の両方の接種を勧めます。黄熱の予防接種は、入国に関しては必要ありませんが、近隣のアフリカ諸国では黄熱病が流行するので、受けてくることを勧めます。小児の場合は、日本で受けられる全ての予防接種(BCG、三種混合、麻疹、風疹、ポリオ)を受けてくることを勧めます。なお、ポリオは3回接種を勧めます。結核患者が多いので、BCGは忘れずに受けてきて下さい。年長児の場合は成人同様A型肝炎の接種も勧めます。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

現地の小児予防接種一覧
ワクチン 初回 2回目 3回目 4回目
BCG 出生時      
ポリオ 出生時 6週 10週 14週
DTP 6週 10週 14週  
麻疹 9か月 不定期    
B型肝炎 6週 10週 14週  
Hib 6週 10週 14週  

ポリオ:経口生ワクチン

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

 提出が必要です。私立学校の場合は、各校で異なります。

8.乳児健診

 5歳以下は、予防接種、乳幼児健診、ビタミンAと駆虫薬が無料で提供されます。

ビタミンA:生後6か月から、10~20万単位を6か月毎に5歳まで。

駆虫薬:生後1年から、メベンダゾール500ミリグラムを6か月毎に5歳まで。

9.病気になった場合(医療機関等)

 日本と同レベルの医療は期待できません。当地で受診せざる得ない場合、以下の医療機関は比較的利用に耐えます。しかしながら、精密検査ができない、検査に時間がかかる、衛生的でないなどの問題もあります。全ての病院で日本語は通じませんが、病院スタッフを含めほぼ全員英語が話せます。(平成22年8月現在、$1=約K4,900です。)

◎ルサカ

(1)Care For Business Medical Centre(総合病院)

所在地:4192, Addis Ababa Drive, Lusaka

電話:211-254398、211-252917、ファックス:211-254402

概要:インド人医師が病院長。18床の入院病棟有り。レントゲン有り。手術室2室。
当直医在勤。緊急移送会社もこの病院を使用している。

診察料:一般医 初診K330,000(同じ疾患の場合1か月有効)
専門医 初診K396,000(毎回同額の支払い)
入院料:K5,500,000(前払い)
CTスキャン:K1,650,000
人工透析:K400,000/1回

(2)Trust Medical Service Limited(総合病院)

所在地:No5 off Reed Buck, Kudu Road, Kabulonga, Lusaka

電話:211-265349, 265359, 266986-7、 ファックス:211-266985

概要:2008年5月開設。マレーシア、韓国との提携あり。病床は20床。当直医在勤。

診察料:一般医 初診K120,000 再診K80,000
専門医 初診K240,000 再診K120,000

(3)St. John's Medical Centre(総合病院)

所在地:9024, Buluwe Road, Woodlands, Lusaka

電話:211-261247、211-261987

概要:10床の入院病棟有り。レントゲン有り。手術室1室。当直医在勤。

診察料:一般医 初診K60,000 再診K50,000
専門医 初診K160,000(毎回同額の支払い)

(4)Corpmed Medical Centre(総合病院)

所在地:3236, Cairo Road, Northend, Lusaka

電話:211-222612、211-226983(救急受付)、ファックス:211-224833

概要:米国人が院長。軽症患者用2病床有り。レントゲン有り。当直医在勤。

診察料:一般医 初診K150,000 再診K100,000 16時30分以降K175,000
専門医 初診K300,000

(5)AL-SHIFA HEALTH CENTER LIMITED

所在地:8238, Nangwenya Road, Lusaka

電話:211-253338、ファックス:211-254819

概要:旧名称International Clinic。2010年エジプト人経営の医療機関に。当直医在勤。

診察料:一般医 初診K75,000 再診K50,000
専門医 初診K150,000 再診K115,000

(6)Italian Orthopaedic Hospital(整形外科)

所在地:22, Dunduza Chisidza, Crecent, Lusaka

電話:211-254601

概要:入院病棟有り。手術室及びレントゲン有り。原則、予約患者のみ。

診察料:初診K110,000 再診K80,000
レントゲン写真:K40,000~K60,000
手術料:K3,000,000~K30,000,000

(7)Lusaka Eye Hospital(眼科)

所在地:Chipwenupwenu Road Plot54

電話:0977-422971

概要:眼科専門の病院。High costとLow costがある。

診察料:初診K150,000 再診K80,000

診察日:月曜、水曜、金曜 8時00分~15時00分

(8)K.G. Dental Surgery(歯科)

所在地:5459, Kariba Road, Kalundu, Lusaka

電話:211-292219

概要:中国人歯科医師。レントゲン有り。

診察料:$10 (6ヶ月有効)

診察日:月曜~金曜 7時30分~12時00分、14時00分~16時00分

インプラント費用:$1,600

(9)A-T Dental Surgery(歯科)

所在地:6011, Chitemene Road, Northmead, Lusaka

電話:211-292656、211-291392

概要:レントゲン有り。

診察料:K80,000および感染予防費K60,000

診療日:月曜~金曜 8時30分~16時30分

(10)Special Emergency Services(移送会社)

所在地:The Grove Kafue Road, Lusaka

電話:211-273302~7(緊急センター)

概要:緊急移送会社。ザンビア国内の陸路、空路及び南アフリカへの移送可。
24時間体制。

10.その他の詳細情報入手先

 インターネット

大使館ホームページ:http://www.zm.emb-japan.go.jp/indexj.html 他のサイトヘ

在日ザンビア共和国大使館ホームページ:http://www.zambia.or.jp/index-j.html 他のサイトヘ

をご覧下さい。

11.現地語一口メモ

 当国では70以上の部族語がありますが、首都および地方都市においては、公用語である英語にて受診が可能です。 主要言語の英語をご参照下さい。

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