2010年10月
トルコ共和国(アンカラ、イスタンブール、カッパドギア)(国際電話国番号90)
休館日:土・日曜日
トルコの観光地はおおむね日本の東北地方の北緯に位置しています。特に観光地のカッパドキアや首都のアンカラは内陸部に位置するため、朝夕の温度変化が大きく天候が変化しやすいので、日中の暑さや朝夕の冷え込み対策に注意が必要です。また夏場は40度近くまで暑くなりますが、冬場は最低でー20度近くまで寒くなります。湿度は20~30%と乾燥していますので、脱水にならないよう日本にいるときよりも多めに水分を摂取してください。イスタンブールを含め、大都市では排気ガスや粉塵など空気汚染がひどく、交通事故も多いので、周囲に十分注意しながら移動するようにしてください。一見欧州の都市風ですが、レストランでのアメーバ赤痢や食中毒菌の感染例も多いので、腹痛、発熱、下痢の際には必ず病院を受診してください。アンカラ、イスタンブールでは医療水準は保たれていますが、英語を介する医師がほとんどいないので、受診の際はトルコ語の通訳が必要です。なおAcil(アジル)と呼ばれる救急は24時間受診可能です。医療費は欧米並みに高額ですので、事前に旅行保険への加入をお勧めします。水道水は飲用できませんが、ある程度の水質は保たれていますので、うがいには問題ありません。
(1)交通事故:トルコでは交通ルールはあってなきがごとしの状態で、皆が我先にと運転しています。歩行者は全く優先ではありませんので、例え舗道上や横断歩道上でも気を緩めないで、周囲の車両に注意してください。
(2)アメーバ赤痢や食中毒:大都市の有名なレストランでも発生例があり注意が必要です。万が一臭っていたり、火が通っていないと思うものは、例えレストランの食事でも手を付けないようにしてください。通常感じたことのない下痢、腹痛、発熱の際はアメーバ赤痢感染や病原性大腸菌、サルモネラ、黄色ブドウ球菌などの食中毒が疑われます。ただちに特別な抗生物質の服用が必要ですので、病院で検便検査を受けて下さい。
(3)A型肝炎、結核、狂犬病、マラリア、クリミアコンゴ出血熱など:トルコには、まだまだ日本にはないような病気が多く蔓延しています。旅行者が注意しなければならないのは食事から感染するA型肝炎、咳で感染する結核、蚊から感染するマラリアなどです。マラリアは大都市部では近年発生例はないものの南東部などの田舎では感染の危険があります。狂犬病も同様で近年の発生例は年間数人ですが、発病すれば必ず死に至るため、犬,猫にかまれた場合は念のため病院で暴露後免疫と呼ばれるワクチンを接種することをお勧めします。要は数多くいる野犬,野良猫などには近づかないことです。クリミアコンゴ出血熱というダニが媒介する病気もありますので、大きな家畜(牛や羊など)にも近づかないで下さい。また,森や草原で遊んだ後にはダニが皮膚についたり吸血していないかを確認してください。
湿度が20~30%と乾燥していますので、脱水状態にならないよう水分を多めに摂取して下さい。ドライスキンに対するスキンケア(クリームなど)も必須です。トルコでは土ほこりが多く、排気ガスなども相まって粉塵公害がひどいのでマスクや帽子、サングラスなどの準備も必要です。夏場は40度以上に暑くなりますので日焼け止めや熱中症にも留意が必要です。カッパドキアやパムッカレなどの観光地は崖地も多いので、転落などにもご注意下さい。交通事故も多いです。アメーバ赤痢などの食中毒を防ぐために、生煮え,生焼きのものでなく必ず中まで完全に火の通ったものを食べるようにして下さい。飲用水はペットボトルウォーターのみとし、生サラダにも十分注意して下さい。こまめにうがいと手洗いをすることも大切です。トイレには紙がないことが多いので事前にご準備下さい。
成人:A型肝炎、B型肝炎、ポリオ(3回目)、狂犬病、破傷風。
小児:BCG、3種混合(DTP)ポリオ(3回)麻疹、風しん、おたふく風邪、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、水痘。
| 初回 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | |
|---|---|---|---|---|---|
| BCG | 2ヶ月 | ||||
| DPT | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 4ヶ月 | 2歳 |
|
| Hib | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 4ヶ月 | 2歳 | |
| OPV | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 4ヶ月 | 2歳 | 6歳 |
| MMR | 1歳 | 6歳 | |||
| B型肝炎 | 生下時 | 1ヶ月 | 6ヶ月 | 14歳 | |
| Td | 6歳 | 14歳 | |||
| 風疹 | 14歳 |
上記の接種証明が求められますので、母子手帳や接種証明を医師に書いてもらってご持参下さい。大使館でトルコ語に翻訳することも可能です(有料)。
トルコには乳児健診に当たる制度はありませんが、上記、7.予防接種の際、簡単な母親への問診と健診が義務づけられているので、日本における乳児健診の代わりとなっています。また、希望すれば日本のように3ヶ月、1歳半、2歳半など定期的に小児科を受診することもできます(費用自己負担で数千円程度)。下記9.の病院を受診して下さい。
所在地:Simsek Sokak 29 Asagi Ayranci
電話:(0312)-457-2525 ファックス:0312-426-7414
概要:アンカラの在留邦人が利用している。VIPと外国人用のコーディネーターセクションがあり、受診が容易である。トルコの首相など要人も入院した。 救急は24時間受診可能。小児救急受け入れ可能。日本語不可。カード使用可。
所在地:Buklum Sokak 4 Kavaklidere
電話:(0312)-416-5050
概要:アンカラの在留邦人が利用している。救急は24時間受診可能。小児救急受け入れ可能。日本語不可。カード使用可。
所在地:Sogutozu 06520
電話:(0312)-287-9000
概要:硬膜下血腫の邦人が脳外科の手術をしたり、肺炎や白血病の邦人患者が入院治療した実績がある。救急は24時間受診可能。小児救急受け入れ可能。日本語不可。カード使用可。 病院は1992年に創立され、トルコの私立病院として最初に開胸心臓手術、骨髄移植を行った病院である。ベッド数は169床、35床のICU(重症管理室)を持ち、各科外来、病棟、救急、放射線、手術室(6室)、検査室で構成されている。常勤医が120名勤務している。
所在地:Yasam Caddesi No.5 Sogutozu
電話:(0312)-292-9900
概要:交通事故の邦人が受診したり,邦人が分娩した実績がある。当地の米国大使館員はこの病院と契約し利用している。救急は24時間受診可能。小児救急受け入れ可能。日本語不可。カード使用可。
所在地:Esenboga Havalimani, Dis Hatlar
電話:(0312)-398-0700
概要:空港内国際線ターミナルにあるクリニック。黄熱のワクチンはここで接種する。午前9時から午後5時まで。日本語不可。カード使用不可。
所在地:Kavaklidere Sokak 23/2 Kavaklidere
電話:(0312)-426-7751,2,3,4
概要:現地在留邦人が多く利用している歯科医院。午前9時から午後5時まで。日本語不可。カード使用可。英語可。
所在地:Nispetiye Caddesi No.40/8 Levent
電話:(0212)-283-0333
概要:日本人学校や在留邦人居住地区に近く、邦人が多く受診している。 平日午前8時半から午後6時、土曜午前8時半から午後2時まで。要予約。 英語可。カード使用可。
所在地:Buyukdere Cad. No.40 Maslak 34457 Istanbul
電話:(0212)-304-4444
概要:9つの総合病院をもつヘルスケアーグループの基幹病院である。高度医療機器を備え,海外からの患者受けいれや医療関係者訓練のセンターを持っている。ヘリポートも備え,年中無休のコールセンターを介して救急患者を24時間受けいれている。また,脳外科ではγナイフ治療も受け付けている。月曜日から金曜日の午前8時から午後6時まで。 英語可。カード使用可。
所在地:Guzelbahce Sokak, No20 Nisantasi 34365 Istanbul
電話:(0212)-444-3777/7341-7342
概要:1920年に創立されトルコ初の私立病院で1995年にコチ財団が取得し,改修した。看護学校を併設し,入院ベッド300床,集中治療室60床,手術室13室を有する。常勤医は200人,看護師などの医療スタッフ1000人が勤務している。邦人が受診することが多い。月曜日から金曜日の午前8時から午後6時まで。救急患者は24時間受診可。英語可。カード使用可。
所在地:siraselviler Caddesi No.119 Taksim
電話:(0212)-293-2150
概要:市内中心部タクシム広場より徒歩5分。邦人の受診歴あり。Acil(救急)は24時間利用可。小児救急受け入れ可能。英語可。カード使用可。
所在地:Istanbul Caddesi No.82 Yesilkoy
電話:(0212)-663-3000 ファックス: 0212-663-2862
概要:空港近く。日本で研修した医師、職員がいる。Acil(救急)は24時間利用可。小児救急受け入れ可能。英語可。カード使用可。保険会社によってはキャッシュレスサービス使用可能。
所在地:Nispetiye Caddesi No.19 Levent
電話:(0212)-280-4030 ファックス:(0212)-280-4024
概要:日本人学校や在留邦人居住地区に近く、邦人が多く受診している。 平日午前8時半から午後6時、土曜午前8時半から午後2時まで。要予約。
予約は電話またはEメール:etiler@internationalhospital.com.trで。英語可。カード使用可。
所在地:Kaymakamlik yani, belediye Garajlari, Kaman
電話:(386) 712 71 50
ホームページ:http://www.kamandh.gov.tr![]()
概要:勤務医師は9人,一般的な検査機械はある。 小外科や脱水点滴治療は可能であるが,大きな事故や重症患者は患者の状態が許せば,後述のカイセリのAcibadem(アジュバーデム)病院に直接搬送した方がよいと思われる。
所在地:Seyitgazi Mah. Mustafa Kemal Pasa Bulvari, No: 1/1-A, Melikgazi, Kayseri
電話:(352) 207 4 44
ホームページ:http://www.acibadem.com.tr![]()
概要:イスタンブールに本拠地のあるアジュバーデム私立病院グループ傘下にある。病院付属救急車も持ち,高額ではあるが近隣ではかなりの高度医療が可能な病院である。
所在地:Guzelyurt Mahallesi, Vefa Kucuk Caddesi, No. 9, Nevsehir
電話:(384) 212 15 50 - 212 15 54 - 213 12 78
概要:2008年に設立された私立病院である。 入院ベッド数は47床で医師は24人(脳外科医いる)が勤務しており,一般検査機器とともにCT(コンピューター断層撮影装置)もある。中規模の病院である。
所在地:Imran mahallesi, Lise caddesi, Altikapi Turbesi yani
電話:(3849) 341 40 31
概要:入院ベッド数は50床である。 8人専門医(整形外科医を含む)と5人総合医(院長は総合医)が勤務している。 腹部エコー装置も含め,一般的な検査機械はある。 小外科,脱水点滴治療は可能である。
在トルコ日本国大使館医療情報:http://www.tr.emb-japan.go.jp/J_06/J_06.htm![]()
また、大使館医務官室にて医療情報のコピーをお渡しすることもできます。ご遠慮なく大使館までお越しください(無料)。
医師:doktor(ドクトル)
飲み薬:ilaç(イラッチ)
注射:enfeksiyon(エンフェクスィヨン)
頭痛:başım ağrıyor(バシュム アールヨル)
腹痛:karın ağrıyor(カルン アールヨル)
(痛い場所を指で指して)ここが痛い。:Buram ağrıyor(ブラム アールヨル)
下痢をしています:ishal oldum(イスハル オルドゥム)
熱がある:ateşim var(アテシム ヴァル)
吐き気:bulantı(ブラントゥ)
傷:yara(ヤラ)
気分が悪い:kendimi kötü hissediyorum(ケンディミ キョトゥ ヒッセディヨルム)
一番近い私立病院へ連れて行ってください:Beni en yakın özel hastaneye götürün, Lütfen.(ベニ エン ヤクン オゼル ハスターネイェ ギョトゥルン リュトフェン)
*トルコでは多くの公的病院がありますが、安価のため大変混雑していますので、迅速な受診のためには海外旅行保険に加入の上、上記私立病院を受診されることをお勧めします。