世界の医療事情

ニジェール

平成28年10月1日

1 国名・都市名(国際電話番号)

 ニジェール共和国 (ニアメ市) (国際電話国番号227)

2 公館の住所・電話番号

在ニジェール日本国大使館 (毎週土日休館)
(注)在コートジボワール日本国大使館が管轄しています。
住所:Ambassade du Japon en Côte d'Ivoire, Immeuble Alpha 2000, Tour A1, 8,9ème étage, Avenue Chardy Abidjan, Côte d'Ivoire, 01 BP 1329 Abidjan 01
電話:(+225) 20-21-28-63, 20-21-30-43 20-22-17-90 ,FAX:20-21-30-51
ホームページ:http://www.ci.emb-japan.go.jp/jointad/ne/ja/index.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

3 医務官駐在公館ではありません

 在コートジボワール日本国大使館 医務官が担当

4 衛生・医療事情一般

 ニジェールの人口は約1,700万人(2013年時点)です。首都ニアメの人口は約130万人です。内陸国で,海から650キロメートル隔たっています。国の西端をニジェール川が流れ,北部は砂漠,南部はサバンナ気候です。ニアメで測定された気象データでは,3~6月が最も暑く日中温度は43℃に達し,雨季は7~8月です。8月の雨量は約180ミリです。医療施設は国立と私立の2種類があります。在留外国人は私立の病院を利用しています。薬局では医師の処方箋なしで,抗菌剤,ワクチン等を購入できます。薬品は全て輸入品で大半がフランス製,その他は中国製,インド製,ナイジェリア製です。

 西アフリカの他の諸国と同様,劣悪な衛生環境であり,医療事情は概して良くはありません。2015年には首都ニアメで髄膜炎菌性髄膜炎が流行し多くの市民が亡くなりました。熱帯熱マラリアは国内どこにいても罹りえる病気です。日本のような医療は期待できず,当地で対処できない病気や外傷の場合は,パリ等ヘの緊急移送が必要になることがあります。 それらの費用を考慮すると,海外旅行傷害保険では治療・救援費用は一番高いものに加入しておくことが推奨されます。

5 かかり易い病気・怪我

(1)旅行者下痢症

 サルモネラ,大腸菌,コレラ,腸チフス等が主に食べ物を介して感染し下痢,嘔吐,発熱などを引き起こします。十分加熱したもの食べ,生野菜,カットフルーツ,水道水,氷等はなるべく避けてください。また,疲労,いつもと違う食事,慣れない気候なども影響します。

(2)マラリア

 当国で罹るマラリアはほとんどが熱帯熱マラリアです。放置すると死亡することもある恐い病気です。3ヶ月以内の滞在であれば,罹らないように予防薬の服用も考慮してください(この国のマラリアはクロロキンに耐性があります)。 また,蚊に刺されないように注意してください。 都市部においても感染することがあります。 滞在中はもちろん,先進国に戻っても1ヶ月以内に高熱が出たら,まずマラリアを疑いましょう。 マラリアと診断され治療を受け,良くなったとしても,1ヶ月以内に熱が出たときはマラリアの再燃ということもあり得ます。

(3)マラリア以外の寄生虫疾患

 地方で生活する場合,アメーバ赤痢,ギニア虫症等にも注意が必要です。経口感染する病気が多いです。生水,生野菜,加熱不十分な肉類等は避けましょう。

(4)結核

 貧困層を中心に結核患者が多数います。不健康と思われる人が多く集まるところでの滞在は避けてください。

6 健康上心がける事

(1)防蚊対策:夕方から夜中にかけ,野外で運動,散歩,食事をする時等は,蚊に刺されないように長ズボン,靴下,長袖シャツを着用し,露出部分には蚊の忌避剤を使用してください。日本で購入可能な忌避剤は,DEET成分が12%未満と低く,効果は十分ではありませんので注意が必要です。

(2)飲料水は市販のミネラルウォーター又は煮沸消毒した水道水を使用してください。冒険心で路上にて売られているジュース,食物等を購入することは,避けてください。レストランは衛生的な所を選んでください。

(3)日中運動すると大量に発汗します。水分補給はもちろんのこと,塩分補給も心掛けましょう。

(4)エアコンの効いたホテルに滞在する場合,蚊の活動性は低くなりますが,夜間は冷えすぎて体調を崩す原因になります。またエアコンを設置していないホテルは蚊帳がない所や,また蚊帳の中では,夜間暑くて眠れない所もあります。事前に滞在するホテルについて情報を入手して,快適な睡眠を確保してください。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)赴任者に必要な予防接種

成人

入国時に必要なワクチン:黄熱(生後9ヶ月を超えるすべての渡航者に接種を要求しています)。なお2015年11月現在,証明書の有効期限は問われません。任意抽出により髄膜炎菌ワクチンの接種証明の提示を求められる場合があり,証明ができない場合には空港検疫室で半ば強制的に接種されることがあります。流行地でもありますので,事前の接種を推奨します。

推奨ワクチン:A型肝炎;B型肝炎;12月~6月に旅行予定の場合は,髄膜炎菌(ACYW-135) ;地方を旅行する場合は狂犬病;腸チフス;DPTブースター(ジフテリア,百日咳,破傷風の追加接種)の接種をお勧めします。

小児

成人と同じ。

(2)現地の小児定期予防接種

初回2回目3回目4回目
BCG出生時
ポリオ出生時6週10週14週
DPT6週10週14週
MMR実施されていない
麻疹(はしか)9ヶ月16~23ヶ月
ムンプス(おたふく風邪)実施されていない
B型肝炎6週10週14週
インフルエンザ菌b型(Hib)実施されていない
ロタウイルス6週10週
髄膜炎菌6週10週14週
肺炎球菌6週10週14週
黄熱9ヶ月

(3)

 小児が現地の公立校に入学,入園する際には必要な予防接種,接種証明はありません。

8 病気になった場合(医療機関等)

 日本語が通じる医療機関はありません。英語を話す医師は希にはいますが,多くはフランス語しか通用しません。救急車の利用は期待できません。診療情報は2016年10月現在のものです。

ニアメ

(1)Europe Assistance Niger SARL
所在地:Route de Tillabéry,Quartier Plateau, Bld de l'Indépendence, sise Agence SONIBANK Plateau Face siege de l'UEMOA, BP11354, Niamey
電話:20-74-18-07
概要:2015年に開設されたばかりの国内唯一の欧米式のクリニックです。受診者は外国人がほとんどで,英語での対応もある程度可能です。クレジットカードは使用できません。診療時間は,月~木曜日8時~12時 / 15時~18時,金・土曜日8時~12時。診療費のデポジットは少なくとも300,000 FCFAです。
ホームページ:http://www.gcs.europ-assistance.com別ウィンドウで開く
http://group.europ-assistance.com/en/news/europ-assistance-gcs-opens-new-medical-center-niger別ウィンドウで開く
(2)Polyclinique Magori
所在地:Avenue de la Liberté, rond point sixième, BP10394, Niamey
電話:20-74-12-91, 94-14-31-16
概要:ニジェールにおいて最も医療設備および人材の整った私設病院です。入院が避けられない場合にお勧めする病院ですが,病状が深刻な場合は早急に先進国への転送を考慮してください。診療時間は,毎日6時~7時30分 / 12時30分~14時30分 / 18時~21時で,24時間救急診療も受け付けています。デポジットは,一般内科外来10,000 FCFA,専門外来15,000 FCFA,入院の場合100,000 FCFAです。
ホームページ:http://www.clinique-magori.com別ウィンドウで開く
E-mail:contact@clinique-magori.com
(3)Clinique Jean KABA
所在地:Rue Henrich-Lubké, BP232, Niamey
電話:20-73-21-08, 20-73-26-52 FAX:20-73-62-80
概要:老舗の病院で,小規模ですが身近な病院として利用可能です。専門医の診察は予約が必要です。資機材は老朽化していますので,検査の必要な疾病の場合はお勧めできません。 診療時間は,毎日8時~12時30分 / 15時30分~18時30分で,24時間救急診療も受け付けています。デポジットは,一般内科外来5,000 FCFA,専門外来7,500~35,000 FCFA,入院の場合60,000~200,000 FCFAです。
E-mail:clijkaba@yahoo.fr
(4)歯科 Cabinet Dentaire
所在地:Quartier, Plateau Face CEG5 & Boulangerie Le Delice, Niamey
電話:2072-4029
概要:Chateau 1近くにあり,虫歯等の一般的歯科診療を行っています。診察時間は平日8時~12時30分 / 15時30分~18時,土曜日 8時~12時,日曜・祝祭日は休診です。

9 その他の詳細情報入手先

(1)在コートジボワール日本国大使館:
http://www.ci.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

(2)厚生労働省検疫所(地域別情報アフリカ西部):
http://www.forth.go.jp/destinations/country/w_africa.html別ウィンドウで開く

(3)米国疾病予防管理センター(CDC Travelers' Health):
https://wwwnc.cdc.gov/travel/destinations/traveler/none/niger?s_cid=ncezid-dgmq-travel-single-001別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

 ニアメでは教育を受けた人がフランス語を話しますが,ハウサ語等の部族語しか話せない人も多いです。フランス語に関しては,「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療フランス語)を参照願います。


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