在外公館医務官情報

ニジェール

2010年10月

1.国名・都市名

 ニジェール共和国 (ニアメ市) (国際電話国番号227)

2.公館の住所・電話番号

 日本大使館はニジェールにはなく、在コートジボワール日本大使館が管轄しています。

 在コートジボワール日本国大使館(Ambassade du Japon)

3.医務官駐在公館

4.衛生・医療事情一般

 首都はニアメで人口は約1,500万。内陸国で、海から650キロメートル隔たっています。国の西端をニジェール川が流れ、北部は砂漠、南部はサバンナ気候です。ニアメで測定された気象データでは、3~6月が最も暑く日中温度は43℃に達し、雨季は7~8月です。8月の雨量は約180ミリメートルです。医療施設は国立と私立の2種類があります。国立のニアメ国立病院には日本政府が2004年6月に約2億円相当の医療機器援助を行いました。在留外国人は私立の病院を利用しています。薬局では医師の処方箋なしで、抗菌剤、ワクチン等を購入できます。薬品は全て輸入品で80%がフランス製、その他は中国製、ナイジェリア製です。ニアメには上水道があります。幹線道路沿いの町と村では井戸水を飲料しています。2010年10月の時点で在留邦人数は97名です。その中の大部分がJOCV/JICA関係者です。

5.かかり易い病気・怪我

(1)下痢:よく罹ります。疲れている、飲み水が変わった、食事が変わった、慣れない暑い気候の土地に来た等、種々の原因で起こります。下痢のみの場合には、しっかり水分を補いましょう。下痢に血液、粘液が混ざっている、熱がある、吐き気、腹痛がひどい、胃痙攣を伴う、便が異様に臭うなどの場合は、医師を受診してください。検査が必要です。

(2)マラリア:当地のマラリアは熱帯熱マラリアです。2002年のJICAの資料によると、隊員87名中23名(13%)がマラリアに罹っています。雨季に発症数が増加します。潜伏期間は1~3週間です。当地滞在中、当地を出立した後1ヶ月は、熱が出るとマラリアを疑って、検査を受けてください。長袖、長ズボンを着用して、忌避剤を使用し、部屋に蚊を入れない等のマラリア予防策に加えて、抗マラリア薬の予防内服を考慮してください。

(3)マラリア以外の寄生虫疾患:地方で生活する場合、アメーバー赤痢、ギニア虫症等にも注意が必要です。

6.健康上心がける事

(1)水分補給:常時水分を取るようにしてください。下痢の場合には特に多量に飲んでください。日中野外でスポーツをする場合にも、電解質を含む水を多量に飲んでください。

(2)蚊対策: 上記参照

7.予防接種

(1)赴任者に必要な予防接種

成人

 入国時に必要なワクチン:黄熱病。

 推奨ワクチン:A型肝炎、B型肝炎、12月~6月に旅行予定の場合は、髄膜炎(ACYW-135)、地方を旅行する場合は狂犬病、腸チフス、DPTブースター(ジフテリア、百日咳、破傷風の追加)。

小児

 成人と同じ

(2)小児定期予防接種

小児定期予防接種
  初回 2回目 3回目
BCG 出生時    
ポリオ 2ヶ月 3ヶ月 4ヶ月
DPT 1.5ヶ月 2.5ヶ月 3.5ヶ月
MMR 12ヶ月    
A型肝炎 12ヶ月    

B型肝炎、インフルエンザ桿菌(Hib)ワクチンは実施されていません。

(3) 小児が現地の公立校に入学、入園する際には必要な予防接種、接種証明は、必要ありません。

8.病気になった場合(病院等)

◎ニアメ

(1) Clinique de Gamkalley

所在地: Rond Point Kennedy ロータリーから南に約2キロメートルニジェール川に沿って下った右手にあります。

電話:732033,734639, ファックス:734761

概要: 1966年にフランス政府により創立され、在留フランス人、外交団、在留邦人が利用しています。年間受診数は約8,000件です。Kennedyロータリーから南東約2キロメートルです。本国から任期制で派遣されたフランス人医師2名とニジェール人医師2名が常勤で、その他9名の専門を持つ医師が契約していて、疾患によって対処します。常勤看護師数5名、臨時看護師数4名、検査技師数4名です。フランス人のDr Eric SATTIN院長は緊急医療が専門で、英語も流暢で、緊急移送の経験も豊富です。2004年春に、頸椎、胸椎骨折の邦人が当院からパリに緊急移送されました。24時間オープンの緊急外来、診療科と診療時間は次の通りです。一般内科、午前(月曜-土曜)8時30分-12時30分、午後(月-金曜)15時30分-18時30分、皮膚科(火曜、金曜)18時30分、婦人科(土曜)9時00分、耳鼻科(金曜)16時30分-18時30分、(土曜)9時30分-12時30分です。ベッド数12、検査室(血液一般、マラリア検査、検便、検尿、培養検査、心電図)、レントゲン科(CTはなし)を備えています。検査室は清潔でよく管理されています。2004年6月現在、1回の外来診察料は、約17ユーロ、入院料1泊約61ユーロです。

(2)Clinique Jean KABA

電話:731208,732652, ファックス:736280

概要: 院長はモロッコで医学教育を受けた産婦人科医で、英語での対応可能です。GMS緊急移送会社の指定病院です。設立は1974年、常勤医師4名、契約を結んでいる専門医師12名、常勤看護師4名、検査技師2名、ベッド数16床、年間受診者数約5,000件の規模の病院です。清潔度はよく保たれています。一般内科診察は、月-金曜日で、午前8時00分-12時30分、午後15時30分-18時30分です。他科の診療は予約制で、産婦人科、小児科、心臓内科、皮膚科、一般外科があります。検査は血液一般、マラリア検査、検尿、検便、培養検査、心電図、一般レントゲン、超音波検査ができます。検査結果の信頼度はGamkalleyより劣るようです。2004年6月現在、一般外来診療料約10ユーロ、専門診療約15ユーロ、入院個室の場合約45ユーロです。

(3)歯科 Cabinet Dentaire

電話: 724029

概要: 院長Dr Janine KOBERETはニジェール人とフランス人のハーフで、治療に関して丁寧に説明してくれます。インレイ(詰め物)、差し歯の再挿入、抜歯等は問題なく対応できます。院長の他にニジェール人歯科医師1名、女子2名が働いています。

9.詳細情報アクセス先(ホームページ等)

http://wwwn.cdc.gov/travel/reionWestAfrica.aspx他のサイトヘ (西アフリカ)

大使館医務官電子メールアドレス: takayuki.ozaki@amb-japon.ci

10.現地語一口メモ

 教育を受けた人がニアメではフランス語を話しますが、ハウサ語等の部族語しか話せない人も多いです。

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