在外公館医務官情報

ベネズエラ

2010年8月

1.国名・都市名

 ベネズエラ・ボリバル共和国(カラカス市)(国際電話国番号 58)

2.公館の住所・電話番号

3.医務官駐在公館

4.衛生・医療事情一般

 首都カラカス市は標高900メートルにあり、年中日本の初夏を思わせる快適な気候です。しかし、コレラ、デング熱及び黄熱病が発生することがあります。罹患しないためには、水道水は飲まない、定期的にアパートを消毒するといったことに留意する必要があります。万が一、病気になった場合は、海外で研修を受けた医師が勤務する設備の整った病院で診察することをお奨めします。

 治安に関しては、貧民街がカラカス市を囲むように広がっており、一般犯罪が多発しています。地方都市では在留邦人の誘拐事件が増加し、コロンビア・ゲリラのような組織的な犯罪がカラカス市にも広がることが憂慮されています。

5.かかり易い病気・怪我

(1)マラリア:当国のジャングルや一部の海岸部で認められています。マラリアの原虫には4種類があり、良性のものが3種類(3日熱マラリア、4日熱マラリア、卵形マラリア)と悪性のものが1種類(熱帯熱マラリア)あります。生命の危険有るのは殆どが熱帯熱マラリアの場合です。マラリアはまだワクチンは開発されていませんので、蚊に刺されないのが一番の予防策になります。

(2)デング熱:デング熱はネッタイシマカにより媒介されるデングウイルスによって起こる疾患です。発熱を主な症状とする古典的なタイプと重篤な出血熱タイプのものがあります。潜伏期間は1週間前後、通常40度前後の高熱で発症し、その後麻疹のような発疹が体幹から始まり四肢に広がることがあります。血小板が減少し出血を伴う傾向を伴うようになったタイプが出血熱タイプです。デング熱の特効薬はありません。また、ワクチンは無いため何よりも蚊に刺されないことが重要です。2010年は中南米でデング熱が大発生しており、カラカスでも罹患する可能性がありますので注意が必要です。

(3)熱帯病:黄熱病、リーシュマニア症、シャーガス病の流行地域はその多くが都会から離れた地域です。リーシュマニア症はサンショウバエという蚊、シャーガス病はサシガメによって感染します。宿泊施設はしっかりしたホテルを選んでください。旅行するとき黄熱病の予防接種は必須です。宿泊施設はしっかりしたホテルを選んでください。

(4)不衛生な店等も多く、食品衛生には十分注意を要します。生水を避ける、肉類中心の食事を改める、非衛生的な食品を摂らない、などの注意が必要になります。

(5)犯罪:首都のカラカスは近年犯罪が増加しており、危険な地域は広がっています。普段の生活においても十分注意が必要です。このことがストレスの一因になっています。

(6)交通事故に要注意:交通は右側通行で、車は左ハンドルです。カラカス市内の道路はほとんど舗装されていますが、道幅が狭く車の量は極めて多いです。また、当地の運転マナーは極めて悪く、急に車線を変更したり、方向指示器をつけずに急に曲がったりするので注意が必要です。特にトラック、バス、タクシーに対しては車間距離を十分に取る必要があります。

6.健康上心がける事

 前述したようにカラカスの治安は悪くなっているので注意がまず必要です。行ける地域も限られています。そのためストレスが溜まりやすいので何か家で出来る趣味を持つことが重要です。また、感染症を防ぐために食事等に関しては余り不衛生なレストランに行かない等の注意が必要です。海岸地区やジャングルではマラリアやデング熱を媒介する蚊がいるので、場合に応じて蚊取り線香や虫除けローションを利用して蚊に刺されないようするのが望ましいです。

7.予防接種

(1)赴任者に必要な予防接種
(2)現地の小児定期予防接種一覧
現地の小児定期予防接種一覧
  初回 2回目 3回目 4回目
BCG 出生直後      
ポリオ(OPV) 出生直後 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月
B型肝炎 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月  
三種混合 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 1才半
インフルエンザb 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月  
MMR 1才      
黄熱病 1才      
ロタウイルス 2ヶ月 4ヶ月    

(WHO2009年度調査)

8.乳児健診

 強制健診はありませんが、任意に行われています。乳児健診料は「250ボリバル」です。最初の7ヶ月は毎月健診があり、その後は2ヶ月に1回。

 健診の内容は、体重・身長・頭囲の測定、心音の確認、耳や鼻のチェック等です。

9.病気になった場合(医療機関等)

◎カラカス

(1)Clinica Avila

住所: Av. San Juan Bosco y 6ta Transversal, Altamira, Caracas

電話: 276-1111

概要: 日本人がよく利用します。

(2)Policlinica Metropolitana

住所: Calle A-1, Urb. Caurimare, Caracas

電話: 256-2847

概要: Dr. Miguel Aparceroが勤務しています(午前中のみ)。夫人が日本人であるため多少日本語が話せます。日本で消化器系内視鏡の研修を受けた経験があります。

10.その他の詳細情報入手先

 大使館メイル・アドレス:csjapon@genesisbci.net

11.現地語一口メモ

 主要言語―スペイン語をご参照下さい。

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