2010年10月
ベナン共和国(コトヌ,ポルトノボ,アボメ)(国際電話国番号229)
首都はポルトノボですが、経済、政治の中心はコトヌです。人口930万人(2008年世銀)で、約46部族が存在します。公用語はフランス語ですが、その他フォン語、ヨルバ語等も使われています。
気候は南北で大きく異なり、南部は赤道型で、大乾期(11月~3月)、大雨期(4月~7月)、小乾期(7月~9月)、小雨期(9月~11月)の4期に分かれ、年間降雨量は1,300ミリメートル程度、気温は20度~34℃です。北部はサバンナ型で、乾期(12月~5月)、雨期(6月~12月)の2期に分かれ、年間降雨量は400ミリメートル~800ミリメートル、気温は8~42度と季節、昼夜の変化が激しく12月~3月には北方のサハラ砂漠から、乾燥した熱風ハルマッタンが吹きます。このハルマッタンの時季に髄膜炎菌性髄膜炎が流行します。
黄熱病、マラリア、細菌性髄膜炎などの流行地域です。雨季にはコレラが散発的に発生します。
(1)交通事故:都市部でバイクによる事故が多発しています。移動や歩行時には交通に十分気をつけましょう。また運転をする場合にはスピードを出さず車間距離を保ち安全運転に心がけてください。
(2)経口感染症(急性胃腸炎、下痢症):コレラ、赤痢、腸チフス、アメーバ赤痢、A型肝炎の感染症が発生しています。生水、氷、生野菜、加熱調理されていない食品から感染します。市販のミネラルウォータか煮沸した水を使用し、食べ物も十分加熱調理したものを食べてください。症状が下痢のみの場合には、しっかり水分を補いましょう。ただし下痢に血液、粘液が混ざっている、熱がある、吐き気や腹痛がひどい、便が異様に臭う、便の色が普段と違うなどの場合は、医師を受診してください。検査が必要です。
(3)マラリア:蚊を媒介にして、マラリア原虫がヒトの血液に寄生して起こる病気です。当地のマラリアの種類は熱帯熱マラリアで、全土が流行地です。季節性は蚊が増える雨季に発症数も増加します。潜伏期間は1~3週間ですので、当地滞在中と当地を離れた後1ヶ月は、熱が出るとマラリアを疑って検査を受けてください。長袖、長ズボンを着用したり、虫除けスプレーを使用する、夜間睡眠時は蚊帳を使ったり、網戸等で部屋に蚊を入れないなどのマラリア予防策に加えて、抗マラリア薬の予防内服を考慮してください。地方にて高熱が出て、医療機関受診が難しい場合は、コトヌに向かってください。
(4)デング熱:蚊を媒介にして起こるウイルス性の病気です。発熱と筋肉痛、関節痛が主な症状です。また全身に特有の赤い皮下出血斑が出ることもあります。市販の解熱剤の中には症状がかえって重くなるものもありますので、自己判断せず医療機関を受診してください。媒介する蚊は昼間活動性なので、日中の蚊対策をこころがけてください。
(5)流行性細菌性髄膜炎:脳脊髄に髄膜炎菌が感染して起こる病気です。症状は発熱と頭痛、吐き気でひどくなるとけいれんや意識消失といった症状も起こります。疑わしい症状が出たらすぐに医療機関を受診してください。
(1)水分補給:常時水分を取るようにしてください。下痢の場合には特に多量に飲んでください。日中野外でスポーツをする場合にも、電解質を含む水を多量に飲んでください。
(2)蚊対策: 上記5.(3)参照
入国時に必要なワクチン:黄熱病 イエローカード(黄熱病ワクチン接種に関する国際証明書)なしでは入国できません。
推奨ワクチン:A型肝炎、B型肝炎、髄膜炎(ACYW-135)、地方を旅行する場合は狂犬病、腸チフス、DPTブースター(ジフテリア、百日咳、破傷風の追加)。
成人と同じ
| 初回 | 2回目 | 3回目 | |
|---|---|---|---|
| BCG | 出生時 | ||
| ポリオ | 出生児(経口) | ||
| PENTA | 6週間後 | 10週間後 | 14週間後 |
| 麻疹 | 9ヶ月 | ||
| 黄熱 | 9ヶ月 |
PENTA=ポリオ、ジフテリア、破傷風、百日咳、B型肝炎
定期乳児健診は行われていません。小児科がある下記9.医療機関にて不定期に診察を受けることは出来ます。なお,当地での出産については,現時点ではおすすめできません。
緊急時の海外移送には多額の費用がかかりますので、あらかじめ海外移送費用がカバーできる医療保険に入られることをおすすめします。
所在地については住居表示がなく、大まかな地区名、もしくは近隣の目標物を記載しました。
電話:20 21 22 22
概要:常勤医は5名、合計21から24名の医師がいます。Cotonou市内の病院とイメージ的には変わりません。外来診察料は、専門医8,000FCFA、一般医5,000FCFA。夜間(19時~7時)は専門医12,000FCFA、一般医8,000FCFA。入院施設もあり、個室が1日2,500FCFA、2人部屋は15,000FCFA (2009年調査時)
所在地: Camp Guezo近くの薬局通りに面して看板が出ています。
電話:21 30 15 62
概要:Dr.APITYはフランス人で30年前からコトヌにおり、一般内科、熱帯医学を専門とし、エールフランスの顧問医、JICAの顧問医でもあります。診察料は15,000CFAで、入院施設はありません。
電話:21.31.58.50
所在地:街の中心近く
概要:常勤医師は院長のDr.NASSARA一人,一般内科と産婦人科、外科(月曜、火曜、木曜、金曜)、耳鼻咽喉科(水曜)、整形外科(金曜)があります。診療日以外もオンコールで対応するとのことです。手術室は1室、清潔で機器は新しいです。部屋も比較的清潔です。午前中には検査ラボLaboratoire de Biologie Santeから技師が派遣されていて採血・検査を行っています。レントゲンは撮れません。入院施設はありますが、入院中の食事がなく、付き添いの人が用意する必要があります。入院費は2階の個室で30,000CFA,3人部屋で10,000CFAです。
電話:21.31.22.76
所在地:Avenue Delormeを潟に向かって入った所にあります。
概要:常勤は院長のDr.MOUSSEを含め心臓病医2名、産婦人科医2名、検査医1名、レジデント3名、夜間は当直医4人が交代で診療に当たっています。小児科医は週2回外来を行っています。入院施設もあります。救急車を2台持っており、レントゲン・CT撮影はCIMSに搬送して行っています。検査室も24時間稼働していることから、救急の場合の入院も可能と思われます。
電話:21.31.44.15
概要: Camp Guezo薬局の向かって右手の建物の1階にあります。
概要:Cotonou市内から約150キロメートル離れたAbomeyにある400床の公立病院です。日本人が受診したことはないと言うことでした。ユネスコの世界遺産があるので、旅行で行くこともあると思いますが、万が一の時はここにお世話にならざるをえないと考えます。(2009年調査時)
旅行医学情報 http://wwwnc.cdc.gov/travel/destinations/benin.aspx![]()
都市部と地方都市では公用語のフランス語が通じます。主要言語のフランス語をご参照下さい。