在外公館医務官情報

ラトビア

2010年8月

1.国名

 ラトビア共和国(リガ市)(国際電話国番号371)

2.公館の住所・電話番号

3.医務官駐在公館

4.衛生・医療事情一般

 バルト3国の一つラトビアの首都リガは北緯57度のわりにはバルト海に流れ込む暖流のために比較的温暖な気候です。しかし厳寒の冬には摂氏マイナス30度にまで下がることもあり湿度も下がりますので、風邪などに罹りやすく注意が必要です。水道水は飲料には適さないので、ミネラルウォーターを使用することをお勧めします。街の衛生状態は良好で外食も問題ありません。

 ラトビアの医療施設はラトビア語あるいはロシア語が堪能でない場合はスムーズに受診することが困難です。そのためこれらの言語が出来ない場合は通訳に同行してもらうことをお勧めします。医療機器の比較的充実したプライベートクリニックもありますが、場合によっては高額な費用が必要となるため、海外旅行者保険への加入をお勧めします。

5.かかり易い病気・怪我

(1)上気道炎

 気温の変動が激しく、特に冬場は摂氏マイナス20度以下になることもあります。また暖房で室内の空気が乾燥するので、風邪や呼吸器の感染症に罹りやすく、予防として外出から帰った際のうがいが重要です。

(2)ダニ脳炎

 日本には無い風土病として、マダニが媒介するダニ脳炎があります。ダニ脳炎はウィルス性脳炎で、主に中央ヨーロッパから北欧、旧ソ連地域に広がる風土病です。首都のリガを含め国土の大部分が、感染する可能性がある汚染地帯となっています。

 一般的に最も大事なことは、マダニに咬まれないようにすることで、森林などに入る場合は長袖、長ズボン、帽子を被るなどし、肌を露出しないことが大事です。ダニ脳炎は治療薬がなく、予防が大切です。最も有効な予防法としては不活化ワクチンの接種があり、通常3回の接種で4~5年有効であり、長期に滞在する者には接種が勧められます。日本では接種できませんが、当国で接種することが出来ます。

(3)転倒・交通事故

 冬は雪や凍結で路面が滑りやすく、転倒にはくれぐれも注意が必要です。靴底が滑りにくい加工のされた靴の着用をお勧めします。また交通マナーも日本とは違うため交通事故にご注意ください。

6.健康上心がける事

 風邪など上気道感染症が多いので、外出から戻った際の手洗いとうがい、また入浴後にクリームやローションで保湿し、皮膚の乾燥を防ぐことが重要です。また、加湿器も有用です。

 生野菜や果物は鮮度が落ちていないかご注意ください。生卵はサルモネラ菌の問題がありますのでお勧めできません。生鮮食料品の購入は衛生管理がきちんとしているスーパー等をお勧めします。

7.予防接種

(1)赴任者に必要な予防接種~成人・小児~

 必ず必要なワクチンはありませんが、B型肝炎(3回接種)と小児はジフテリアの接種を勧めます。

 また、長期滞在者には当地にてダニ脳炎ワクチンの接種をお勧めします。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

公的プログラム(2010年4月23日)
  BCG DTP三種混合
(ジフテリア,破傷風,百日咳)
ポリオ
(IPV)
Hib
(ヘモフィルス・インフルエンザb)
麻疹(MMR)
(麻疹,おたふく,風疹)
B型肝炎 水痘
1回目 生後4-5日 2ヶ月 2ヶ月 2ヶ月 12-15ヶ月 出生時(母体陽性)あるいは2ヶ月(母体陰性) 12-15ヶ月**
2回目   4ヶ月 4ヶ月 4ヶ月 7歳 4ヶ月  
3回目   6ヶ月 6ヶ月 6ヶ月 12歳(上記2回接種後は省略) 6ヶ月  
4回目   12-15ヶ月 12-15ヶ月 12-15ヶ月   12-15ヶ月  
5回目   7歳* 7歳*     14歳(未完了者)  
6回目   14歳(dT)* 14歳*        

ポリオはすべて不活化ワクチン(IPV)を注射

DTPはすべてDTaP(無菌型百日咳ワクチン)を使用

DT(ジフテリア,破傷風)

DTP, IPV, Hib, B型肝炎の1回目~4回目は混合ワクチンとして接種。

*は混合ワクチンとして接種。

**はMMR+Var混合ワクチンとして接種

(3)現地校やインターナショナルスクールでは、外国からの生徒に対して、ワクチンの義務づけは行っていません。インターナショナルスクールではワクチン接種記録の確認を行ってはいますが、受けていない場合でも受けるよう強制はしません。母子手帳や予防接種記録を必ずお持ちください。

8.乳児健診

 当地では、出産後直ちに家族の掛かり付けの医師にその旨を連絡し、医師の指示に従い健診および予防接種を受けることが一般的です。

 健診時には、身長・体重、その他の測定等が行われます。

 費用は、子供がラトビア国籍、ラトビア永住権保持者、またはそれと同等の権利を持つ場合には、公立診療所での診察は通常無料となります。ラトビア永住権またはそれと同等の権利を持たない外国人の場合には、受診する診療所の公立または私立の区別や、受診者が大人または子供であるかの区別は無く、各診療所により異なりますが約20ラット程度の診察料(予防接種、その他施術料を除く)がかかります。

9.病気になった場合(医療機関等)

 救急車 固定電話より:03 携帯電話より:113

 当地に日本語で受診できる医療機関はありません。英語が通じるところもありますが、できれば通訳についていってもらうことをお勧めします。

 受診に際してはあらかじめ電話で予約を取ってください。

 医薬分業制で、ほとんどの薬は医師の処方箋が必要です。薬局は一般的には平日9時00分-18時00分, 土曜10時00分-16時00分, 日曜休みです。

◎リガ市

<24時間営業の薬局>

Sentor Farm Aptiekas As

所在地:Valnu 28; Aspazijas bulvaris 30

電話:(371)67213340

<プライベートクリニック>

(1)Medicinas Sabiedriba ARS (ARSメディカル社)

所在地:5, Skolas iela, Riga

電話:(371)67201006, 67201007, 67201008 FAX:(371)67288769

概要:総合クリニック(精神科以外の全科に対応)。施設は清潔、医療機器も整っており、CTスキャンやMRI、超音波もあります。救急車ももっていて必要に応じて医師や看護師の同乗も可能ですが、入院や手術は他の病院に紹介・搬送しています。

http://www.ars-med.lv他のサイトヘ

(2)Gailezers Slimnica (Gailezers 病院)(Rigas Austrumu Slimnicaグループ)

所在地:Hipokrata iela 2, Riga

電話: (371)67042424

概要:総合クリニック(内科、眼科、産婦人科、脳神経科、内視鏡)

http://www.aslimnica.lv他のサイトヘ

(3)Diplomatiska Servisa Medicinas Centrs

所在地:Elizabetes iela 57, Riga

電話: (371)67229942 , FAX:(371)67289413

概要:総合クリニック(内科、循環器内科、耳鼻科、神経内科、眼科、小児科、精神科、泌尿器科、婦人科、皮膚科、歯科)。ある程度、英語での受診が可能。

http://www.dsmc.lv他のサイトヘ

10.その他の詳細情報入手先

 在ラトビア日本国大使館 ホームページ:
  http://www.lv.emb-japan.go.jp/index_jp.html他のサイトヘ

11.現地語一口メモ

 医療機関ではロシア語が通じますので,主要言語のロシア語をご参照下さい。

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