世界の医療事情

アルメニア

平成28年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 アルメニア共和国(エレバン市)(国際電話国番号374)

2 公館の住所・電話番号

在アルメニア日本国大使館 (毎週土日休館)
住所:Embassy of Japan, 9th floor, Royal Classic House, 3 Buzand street, Yerevan, 0010, Republic of Armenia
電話:374(60)521030
ホームページ:http://www.am.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000004.html別ウィンドウで開く

(注)土日以外の休館日は暦年ごとにホームページにて案内していますので,ご覧ください。

3 医務官駐在公館ではありません

 在ロシア日本国大使館 医務官が担当

4 衛生・医療事情一般

 首都エレバン市内には医療スタッフ・設備の整った医療機関が存在し、公立の救急車サービス(電話番号103)もあります。しかし、救急車サービスに関しては、到着までに時間がかかることがありますのでご注意ください。一方、地方都市や郡部ではエレバンと同様の医療サービスは期待出来ません。医薬品については、解熱剤や下痢止めなどの市販薬は市内の薬局で輸入品を購入することが出来ます。

 エレバン市内都心部では上下水道が整備されています。水道水は、歯磨きや調理には使えますが、飲用にはミネラルウオーターが無難です。なお、Jermuk Groupというメーカーのミネラルウオーターから基準を超えるヒ素が検出されたとして輸入を禁止している国があります。なお、外食産業の食品衛生については一定していません。

 一般に年間の気温差が大きく、夏は40度以上、冬は氷点下20度以下となることがあります。エレバン市内は、交通量が多い上に再開発の工事現場が多く、スモッグや埃が酷いことがあります。

5 かかり易い病気・怪我

(1)交通事故 運転マナーが悪く、歩道の整備も不十分な場所があるため交通事故にあわないよう注意してください。冬季は、路面の除雪が不十分なので車両のスリップに注意してください。

(2)空気の乾燥と埃のためか、鼻やのど、眼のトラブル(結膜炎や麦粒腫など)を起こしやすいようです。コンタクトレンズを使う方は眼鏡も持参しましょう。

(3)エレバンは標高約1,000メートルの高地です。そのため晴天時には紫外線が強くなります。つばの広い帽子や日焼け止めを使って過度の日焼けや日光湿疹を予防してください。観光地のセバン湖は海抜1,900メートルで空気が薄い(海上の8割)ことも覚えておきましょう。高地環境に身体が慣れるまでは激しい運動は避けましょう。

(4)積雪時は路面凍結による転倒(手首などの骨折)も要注意です。

(5)エレバン市内でも春~秋に見られる白あるいは茶色のサソリは、刺されると強烈に痛みますが大きな危険は無いとされています。冷暗所を好むので、靴を履く前に中を確かめると良いでしょう。

6 健康上心がける事

(1)湿度が低く埃が酷いので、加湿器・空気洗浄機を利用し、水分を十分摂ってください。

(2)食品の安全に留意してください。加熱処理していないウシやヤギのミルクやそれから作った乳製品は避けてください。診断・治療が困難な細菌感染症であるブルセラ症のリスクが指摘されています。キノコ狩りによる毒キノコ中毒が2015年には35件あり2名が死亡しています。スーパーマーケットで買ったキノコは安全とされています。

(3)結核、中でも多剤耐性結核(MDR)が基本的に問題となっています。メイドなどを雇う場合は結核の検査結果を確認しましょう。

(4)エレバン郊外や地方での屋外活動時にはヘビに注意してください。アルメニアには数種類の毒蛇が生息しています。万一咬まれた場合は遅滞なく保健省のホットライン(+374-10 528872)に連絡して抗蛇毒血清のある病院で手当を受けてください。

(5)アルメニアは過去に大地震を経験しています。長期滞在する場合は、数日分の水と食料を備蓄しておきましょう。地震時は、古いビルの倒壊や、割れたガラスや落下物に注意しましょう。

(6)エレバンから西に30キロメートル程離れたMetsamorに原子力発電所があり、旧ソ連VVER型の原子炉1基が稼働しています。2012年にEUがストレステストを実施し、2017年からの改修が予定されています(http://www.world-nuclear.org/別ウィンドウで開く)。事故発生時は、ドアや窓を閉めた屋内に待機し当局の指示に従ってください。

(7)狂犬病については、国内どこでもリスクがあると考えてください。

(8)マラリアについては、1990年代後半にはMasis地方を中心に小流行がありましたが、2011年にWHO(世界保健機関)によってアルメニアは非流行地域 と宣言されています。

(9)サシチョウバエが媒介するリーシュマニア症は、エレバンでは見られませんが、シュニク地方、タヴシュ地方、ロリ地方では散発例が少数報告されています。皮膚の露出を避け、昆虫忌避剤を使うことで予防することが出来ます。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(1)赴任者に必要な予防接種(成人・小児)

 入国にあたり日本人に義務づけられている予防接種はありません。成人については、A型肝炎、B型肝炎、破傷風に加えて、麻疹・風疹・水痘の予防接種も済ませておくと無難です。地方滞在者などは腸チフスや狂犬病のワクチン接種も考慮した方が良いでしょう。小児については、日本で行われている予防接種に加え、A型肝炎の予防接種を済ませておくと安心です。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

現地の小児定期予防接種一覧
  初回 2回目 3回目 4回目 5回
HB 出生時 6週(5価) 12週(5価) 18週(5価)  
BCG(結核) 出生時 6週(5価) 12週(5価) 18週(5価)  
ロタウイルス 6週 12週      
DTwP/Hib/HB
5価ワクチン
6週 12週 18週 18ヶ月
DTaP
6才後は10年毎にTd
OPV 6週 12週 18週 18ヶ月 6才
PCV 6週 12週 18週    
MMR 1才 6才      

HB:B型肝炎、DTwP / DTaP:ジフテリア (D)・破傷風 (T)・百日咳 (wP/aP)、Td:破傷風 (T)・ジフテリア (d)、Hib:インフルエンザ桿菌b型、OPV:ポリオ(経口)、PCV:肺炎球菌、MMR:麻疹・おたふく風邪・風疹

(3)小児が現地校に入園・入学する際に必要な予防接種

 現時点で情報がありません。

8 病気になった場合(医療機関等)

エレバン市(順不同)

(1)Nairi Medical Center
所在地:21 Paronyan Str, Yerevan
電話:+374 10 537500, 520099
概要:清潔で設備の整った私立病院でCTやMRもあります。診療科目は、救急外来、内科、外科、胸部外科、耳鼻咽喉科、眼科、小児科(外来のみ)。英語を解する職員が勤務しており外国人の利用実績があります。脳外科や小児科の手術・入院が必要な場合は、系列病院であるErebouni Medical Centerに搬送されます。
ホームページ:http://www.nairimed.am/別ウィンドウで開く
(2)Erebouni Medical Center
所在地:14 Titogradyan Str, Yerevan
電話:+374 10 471100、救急サービス:8119
概要:アルメニア最大の医療機関(総合病院)。エレバン中心部からは約6キロメートル程離れています。
ホームページ:http://erebouni.am/engl/index/Home別ウィンドウで開く
(3)Medical Center Sourb Astvatsamayr (St. Mary)
所在地:46a Artashesyan Str, Yerevan 0039
電話:+374 10 461841
概要:小児科分野が充実した総合病院で、プライマリヘルスケアから高次医療まで提供しています。外国人の利用実績があります。
ホームページ:http://sourbastvatsamayr.com/eng/別ウィンドウで開く
(4)Avanta Dental Clinic
所在地:5 Zakyan Str, Yerevan 0010
電話:+374 10 521195
概要:市内に5カ所ある歯科クリニック。共和国広場に近いZakyan street本院では英語が通じます。
ホームページ:http://www.avanta.am別ウィンドウで開く

9 その他の詳細情報入手先

(1)在アルメニア日本国大使館 ホームページ:
http://www.am.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

 アルメニア語は表記・発音が独特です。ロシア語も通じますので、「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時の医療ロシア語)を参照願います。


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