2010年8月
マレーシア(クアラルンプール,ジョホールバル,ペナン)(国際電話国番号60)
半島マレーシアはマレー半島の南半分を占めており、北はタイと南はシンガポールと相対しています。気候はいわゆる常夏で、日中の気温は年間を通じて24度から32度となりますが、夜間・早朝にかけては比較的涼しくなります。10月から2月が雨季にあたるため降水量が多くなります。
東南アジア諸国の中ではインフラ整備が進んでおり、首都クアラルンプールは非常に近代的な都市です。 しかし都市部を離れるとインフラ・衛生状況も日本とは異なり、上水道は比較的管理されていますが、配管・貯水槽の管理に問題があるためミネラルウォーターや浄水器の使用を勧めます。インドネシアの野焼きによる煙害(ヘイズと呼ばれています)が見られることがあり、目やのどの痛みを訴える人もいます。
医療機関は比較的充実しており、大きな私立病院であれば設備も十分に整っているので特に問題なく受診できます。こうした病院の多くでは海外旅行傷害保険があればキャッシュレスで受診できます。ほとんどの医師は英語を話し、日本人スタッフや日本語での診療が可能な医師が勤務している私立病院もあります。このような医療機関は一般に高額なので、海外旅行傷害保険に加入しておくことを勧めます。
細菌・ウイルスによるものが多く、腹痛・下痢(時により発熱や嘔吐)といった症状が起こります。原因となる細菌・ウイルスによっても飲食後発生する時間や症状が異なります。脱水にならないようにスポーツドリンクやお茶などで水分補給をすることにより数日で回復することが多いですが、血便、下痢の続く場合や幼児や体力のない人は、点滴・抗生剤治療・検査が必要な場合もあり医療機関を受診してください。
蚊(ネッタイシマカ。日中に活動する)に媒介されるウイルス性感染症です。都市部でも多く発生しており、蚊が発生しやすい雨季に患者も増加します。通常蚊にさされて5日前後で高熱・頭痛(眼の奥が痛むことがある)・関節痛・筋肉痛・食欲の減退といった症状が突発します。治療薬・ワクチンがないため、安静と対症療法になります。時に、デング出血熱に移行し死亡する人もいます。発熱3日目に血液検査を受けて、診断の確定と出血傾向の有無を確認するのがよいでしょう。網戸、長袖、長ズボン、虫除けスプレー、蚊取り線香などを使い、蚊にさされないように防御する事が一番重要です。
都市部で感染することはまずありませんが、半島内陸部、特に森林地帯では現在も発生しています。マラリア原虫に感染している蚊(ハマダラカ。夜間に活動する)に刺されることで感染します。マラリアにもいくつかの種類がありますが、その中でも悪性度が高い熱帯熱マラリアについて述べますと、潜伏期間(感染しているが症状がまだ出ていない期間)が約1〜2週間(ほとんどが1ヶ月以内に症状が出ます)あり、突然の高熱がおこります。治療はメフロキン、アーテスネイトなどの抗マラリア薬を使用します。治療開始が遅れると脳や腎臓への影響が出てしまい、死亡する危険性があります。通常の観光旅行や都市部での滞在では感染の危険性はまずありませんが、トレッキングツアーやエコツアーなどの自然と触れ合うタイプの旅行の場合には虫除け対策をしっかりと実施してください。
腸チフス(チフス菌がついた飲食物から感染。発熱だけが症状のこともあります)、A型肝炎・B型肝炎といった病気も東南アジアでは一般的に見られています。A型肝炎は食べ物からB型肝炎は血液・体液から感染しますが、いずれも倦怠感・発熱・黄疸(目の白い部分が黄色くなります:いわゆる黄疸)といった症状が出ます。腸チフス・A・B型肝炎については、予防接種がありますので長期滞在される場合は、接種しておくことをお勧めします。(クアラルンプールのプライベート病院・クリニックなどで接種できます。)
水道水を含め生水は飲まない、加熱した料理を冷めないうちに食べるといった基本的なことは守ってください。年中夏なので、食べ物を常温で置いておくと食中毒が起きやすいので注意。また手洗い・うがいも日頃から習慣としておくことが大事です。
気温が高く、日差しも強いため脱水傾向になりがちです。ミネラルウォーター等による十分な水分補給に努めてください。また発汗により体から塩分も抜けていきますので、水だけでなくスープやスポーツドリンクなどもとったほうがよいでしょう。
長そで・長ズボンの着用や、虫除けスプレーを使用するなどの注意が必要です。
特に短期の旅行の場合には、あまり予定を詰めすぎないように、また、ホテルで就寝時にクーラーをかけ過ぎてのどを痛める人が多いので注意してください。
常用している薬は十分量を日本から持参すること。
設備の整った私立病院・クリニックは支払い能力のない人は診察してくれません。海外での治療費は日本と比べ高額ですので、海外旅行傷害保険に加入しておく事を勧めます。
帰国後に発熱・下痢等の症状があり医療機関を受診する際は、感染症専門の病院外来を受診し、必ず東南アジアに行っていたことを伝えてください。デング熱などは日本ではまず見かけることがありませんので、海外旅行に行っていたことを伝えることが早期診断・治療につながります。
入国に際して必要とされる予防接種はありません。
推奨の度合い: ◎ 強く ○ できれば △ 感染危険地帯・医療過疎地方など
成人:◎破傷風、◎A型肝炎、◎B型肝炎
○日本脳炎、△腸チフス、△狂犬病
○MMR(麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、30才くらいで免疫の低下した人が多い)
小児:日本の定期接種
◎DPT[ジフテリア・百日せき・破傷風]・◎ポリオ・◎ 麻疹[はしか]
◎風疹・◎日本脳炎・◎BCG
任意接種: ◎A型肝炎(米国では1才から、日本では16才から)
◎B型肝炎・◎水痘・○HIB・○流行性耳下腺炎・○インフルエンザ
△腸チフス、△狂犬病、△肺炎球菌
<注意>日本脳炎ワクチンは外国では高額です。その他のワクチンは現地の方が安い場合が多い。
| 初回 | 2回目 | 3回目 | 追加接種 | 追加接種 | |
|---|---|---|---|---|---|
| BCG | 出生時 | ||||
| ポリオ(経口) | 生後2ヶ月 | 生後3ヶ月 | 生後5ヶ月 | 生後18ヶ月 | 小学1年 |
| DPT | 生後2ヶ月 | 生後3ヶ月 | 生後5ヶ月 | 生後18ヶ月 | |
| 麻疹(MMRとして) | 生後12ヶ月 | 小学1年 | |||
| B型肝炎 | 出生時 | 生後2ヶ月 | 生後3ヶ月 | 生後5ヶ月 | |
| インフルエンザB | 生後2ヶ月 | 生後3ヶ月 | 生後5ヶ月 |
日本人学校、インタナショナルスクールとも特に必要ではありませんが、母子手帳、記録用紙は必ず持参のこと。
日本のような乳児健診はありません。
在マレーシア日本大使館ホームページにある、
領事情報→マレーシアで安全にお暮らし頂くために、項目内の生活安全情報→マレーシア医療・衛生事情、項目内のクアラルンプール周辺地域の医療施設事情、
http://www.my.emb-japan.go.jp/Japanese/ryoji/iryou.htm![]()
に詳しい救急車の利用方法及び医療機関別の案内があります。
公館が所在する都市には施設・設備が充実した私立の病院・クリニックがあり、その中には日本の大学医学部を卒業した医師が勤務しているところもあります。国立医療機関は私立病院ほどではありませんが、設備もまずまずで料金も高くはありませんが、受診者が多く待ち時間が長いので、時間と忍耐力のない外国人はほとんど利用していません。
・邦人が良く利用する医療機関(いずれも私立)
支払い方法:現金又は、下記の医療機関は概ね主要なクレジットカード、大手保険会社のキャッシュレスサービスが可能ですが、必ず事前に確認してください。通常、病院の一般診察、救急を除き専門科目の診察には必ず予約が必要です。
所在地:Lot 3.6, Level 3, PNB Darby Park,10 Jalan Binjai, 50450, Kuala Lumpur
電話:03-2712-0867 ファックス:03-2712-0766
診療時間:(月曜日〜金曜日)08時30分〜13時00分 14時00分〜17時30分 (土曜日)08時30分〜13時00分
概要:日本人山村医師、日本人看護師が勤務。
(サイム ダービー メディカル センター スバン ジャヤ)
所在地:No.1, Jalan SS12/1A, Subang Jaya, Petaling Jaya, 47500 Selangor
電話:03-5634-1212
診療時間(月曜日〜金曜日)09時00分〜13時00分 14時00分〜17時00分(土曜日)09時00分〜12時00分 要予約
概要:日本人看護師、日本語通訳が在勤。通訳サービスあり。
所在地:No.8 Jalan Bukit Pantai 59100 Kuala Lumpur
電話:03-2296-0888 緊急:03-2296-0858
診療時間:(月曜日〜金曜日)08時00分〜13時00分 14時00分〜18時00分(土曜日)08時00分〜13時00分 救急24時間受付
概要:同院内に日本語を解する内科医師Dr. Lau―ラウ医師Tel:03-2283-3479 がClinicを開設。センター自体には日本語通訳はなし。
所在地:39 Jalan Kia Peng, 50450 K.L.
電話:03-2160-0000 ファックス:03-2160-0010
診療時間:(月曜日〜金曜日)09時00分〜17時00分 (土曜日)09時00分〜13時00分専門科受診は要予約 救急24時間
概要:石油会社が建てた大型総合病院です。日本人スタッフ(03-2160-0124)が勤務。外来・入院の通訳サービス(要予約)あり。
所在地:No.282 & 286 Jalan Ampang 50450 Kuala Lumpur
電話:03-4257-1300 緊急:03-4255-2880 ファックス:03-4257-9233
診療時間:(月曜日〜金曜日)09時00分〜17時00分 (土曜日) 09時00分〜13時00分 救急24時間受付
休憩時間は12時00分〜13時00分又は13時00分〜14時00分があり各クリニックにより異なる。
概要:約100人の専門医が個別に院内で開業、救急には総合医が対応。日本人スタッフが勤務。外来・入院の通訳サービス等あり。
所在地:107 & 109 Jalan Maarof Bangsar 59000 Kuala Lumpur
電話:03-2287-0988 ファックス:03-2287-0968
診療時間:(月曜日〜金曜日)08時00分〜12時30分 14時00分〜19時00分 (土曜日)08時00分〜13時00分
概要:日本の大学を卒業した心臓外科Dr.Behのクリニック(一般外科内科に対応)。
所在地:1 Jalan SS12/1A Subang Jaya PJ 47500 Selangor
電話:03-5639-1212 緊急:03-5639-1233 日本人受付:03-5639-1425
診療時間:(月曜日〜金曜日)09時00分〜1300 14時00分〜18時00分 (土曜日)09時00分〜13時00分 救急24時間受付
概要:日本人スタッフ勤務。外来・入院の通訳サービス等あり。
所在地:No.36-A Jalan Wan Kadir 4,Off Jalan Damansara, Taman Tun Dr Ismail
電話:03-7726-2898 FAX:03-7726-2826
概要:Dr.Chang は日本の大学の歯学部卒、日本で8年の臨床経験あり
診療時間:(月曜日〜金曜日)09時00分〜19時30分 (土曜日)09時00分〜18時00分
所在地:1 Jalan Pangkor 10050 Penang
電話:04-227-6111 緊急:04-220-2108 ファックス:04-226-2994
診療時間:(月曜日〜金曜日)08時30分〜16時30分 (土曜日)08時30分〜13時00分 救急は24時間受付
概要:日本人スタッフが勤務。
所在地:308 MacAlister Road 10450 Penang
電話:04-228-8222 緊急:04-220-5041 ファックス:04-226-7989
診療時間:(月曜日〜金曜日)08時30分〜17時00分 (土曜日)08時30分〜13時00分 救急は24時間受付
概要:日本語スタッフが勤務。
所在地:19&21 Jalan Logan 10400 Penang
電話:04-238-8888 救急:04-226-6911 ファックス:04-229-0287
概要:救急24時間受付、日本語スタッフはいません。
所在地:465, Jalan Burma, 10350 Pulau Pinang, Malaysia
電話: (604) 222-7200 ファックス: (604) 226-3366
診療時間:(月曜日〜木曜日)08時00分〜16時30分 (金曜日、日曜日)08時00分〜12時30分 (土曜日)休み
概要:日本人スタッフが勤務。
所在地:39-B Jalan Abdul Samad 80100 Johor Bahru
電話:07-2253000 ファックス:07-2248213
診療時間:(日曜日〜木曜日)08時00分〜13時00分 14時00分〜17時00分 (金曜日)08時00分〜12時30分(土曜日)休み、
概要:救急24時間受付 日本語を解するマレーシア人看護師がいます。
所在地:38 Jalan Ros Merah Giga/2 Taman Johor Java 81100 Johor Babru
電話:07-3539988 ファックス:07-3538877
診療時間:(月曜日)09時00分〜17時00分 (火曜日〜日曜日)09時00分〜21時00分
概要:院長のDr KL Siow(シヤオ)は、日本の大学を卒業しており日本語が堪能。日本人学校嘱託医。内科、小児科、外科、婦人科、入院設備あり。Dr.シャオの診察は要予約。
ジョホールバルはシンガポールが近く、日本人医師が勤務している医療施設が多くあり、そちらを受診する方も多くいます。
在マレーシア日本国大使館ホームページ:http://www.my.emb-japan.go.jp![]()
在ペナン総領事館ホームページ:http://www.penang.my.emb-japan.go.jp![]()
<注意>:以下の発音の日本語標記は便宜上のものであり、実際の発音とは異なることがあります。
(1)医師:doctor ドクトル
(2)飲み薬:ubat ウバット
(3)注射:cucuk チュチュック
(4)頭痛:sakit kepala サキット・クパラ
(5)胸痛:sakit dada サキット・ダダ
(6)腹痛:sakit perut サキット・プルット
(7)下痢:cirit birit チリット・ビリット
(8)発熱:demam panas デゥマム・パナス
(9)吐き気:muntah ムンター
(10)傷:luka ルカ
(1)具合が悪い:Tak berapa sihat. タッ・ブラパ・シハット
(2)ここが痛い:Sakit di sini. サキット・ディ・シニー
(3)病院へ連れて行ってください:Tolong bawa ke hospital. トロン・バワ・ク・ホスピタル
(4)大使館に連絡してください:Sila hubungi Kedutaan. シラ・フブンギ・クドゥタアン
(5)これは何ですか?:Ini apa? イニ・アパ
(6)やめてください:jangan lakukan ジャンガン・ラクカン