在外公館医務官情報

ベラルーシ

2015年4月1日

1.国名・都市名

 ベラルーシ共和国(国際電話国番号375)ミンスク市(017)

2.公館の住所・電話番号

3.医務官駐在公館

4.衛生・医療事情一般

 大陸性気候で冬季の寒さが厳しい土地柄です。衛生事情は比較的良く,ミンスク市内で生活するのであれば,いわゆる伝染病の心配は少ないと思われますが,蟯虫病等の寄生虫感染や梅毒などの性病,結核,A型肝炎,赤痢,サルモネラ等が他の周辺諸国に比べて多く発生しています。

 1986年に隣国ウクライナで発生したチェルノブイリ原子力発電所事故の影響は依然大きく,入荷先,安全性の確認など国家当局による検査を通過した農畜産物のみ流通が可能ということになっています。この措置はスーパーやデパートのような販売店だけでなく,一般的に市民が利用する市場においても同様に行われています。市場外で個人販売している野生のきのこ,野いちご,乳製品,野生動物の肉については放射能検査がされていませんので注意して下さい。

 ダニ媒介脳炎は公式発表では稀とされていますが,ポーランドやロシア国境付近では患者が発生しています。水道水については,病原体の混入,配管の老朽化による鉛汚染等の危険性を否定しきれません。

 当国の医療機関の質を考慮した場合,万が一の病気やケガで高度な治療が必要な場合は,西ヨーロッパや日本へ移送を要することも考えられ,移送には高額な費用が必要となるため,海外旅行者保険への加入をお勧めいたします。平成26年7月1日より外国人に対する入国時の強制医療保険加入制度が廃止され,ビザ申請時に海外旅行保険の提出が義務付けられました。(今後変更される可能性もありますので,最新の情報は在京ベラルーシ大使館などにお問い合わせ下さい。)

5.かかり易い病気・怪我

 冬季の上気道感染はもちろんですが,食中毒(感染性腸炎),A型肝炎等に罹患の可能性があります。この他にもB型肝炎,結核,ダニ脳炎等の危険性が存在します。

(1)上気道炎

 気温は内陸性のため寒暖の差が激しく,また冬場は空気が極めて乾燥するので,風邪や呼吸器の感染症に罹りやすく,予防として,外出から帰った際のうがいが重要です。

(2)転倒

 冬は雪や凍結で路面が滑りやすく,転倒にはくれぐれも注意が必要です。靴底が滑りにくい加工のされた靴の着用をお勧めいたします。

(3)ダニ媒介脳炎

 風土病として,ダニが媒介するダニ脳炎やライム病があります。ダニ媒介脳炎はウィルス性脳炎で,主に中央ヨーロッパから北欧,旧ソ連地区に広がる風土病です。春から秋にかけて森林地帯でウイルスを持ったダニに噛まれることで感染します。特異的な治療方法はなく,集中治療管理が遅れれば死亡することもあります。国境地帯では毎年相当数の患者が発生しています。

 森林などに入る場合は長袖,長ズボン,帽子を被るなどし,肌を露出しないことが大事です。DEETが20〜50%程度含まれた忌避剤をスプレーしたり塗ることも有効です。

 ダニ媒介脳炎予防のために不活化ワクチンが利用可能です。日本や欧州のトラベルクリニックやミンスクの医療機関で接種可能です。森林地帯で活動する可能性の高い方には接種を勧めます。なお,基礎免疫のために半年で3回の接種が必要ですのでご注意下さい。

6.健康上心がける事

(1)気道の感染を防ぐ上では,普段外出から戻った際の手洗いが重要です。また,気道が敏感な方は加湿器も上気道感染の予防の上で有用です。

(2)食中毒の予防として飲食物への一般的な注意を守ってください。

(3)放射能汚染の心配は完全には否定できません。汚染が蓄積ないし凝縮されやすい野生のキノコ,野苺,畜産製品, 野生動物の肉等は外国産の安全な品物を選びましょう。また(特に)小児は普段からヨウ素の含量が多い昆布等海草類を摂取することで,甲状腺癌の予防効果が期待出来ます。

(4)皮膚が敏感な方は,入浴後にクリームやローションで保湿し,皮膚の乾燥を防ぐことが重要です。

(5)当国の医療機関の信頼性の問題から,出来れば年一回は日本で人間ドックを受け,病気の予防を心がけることが大切です。

7.予防接種

現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)

(1)赴任者に必要な予防接種

 入国に際し,ベラルーシで義務付けているものはありません。

 赴任者にお勧めする任意の予防接種はA型・B型肝炎,破傷風です。 長期滞在者や地方滞在者,または中欧や中央アジア方面へ出かける機会が多い方は,狂犬病,腸チフス,ダニ脳炎も考慮した方が良いでしょう。 麻疹・風疹・水痘の散発的な流行も見られますので, 成人でも最後接種から20年以上経っている方はこれらの疾患に対するワクチン再接種もご検討下さい。ジフテリア・破傷風についても, 最後の予防接種から10年を経過しているのであれば再接種をご検討下さい。

 小児~基本的に日本での予防接種で可。他にB型肝炎の予防接種をすることをお勧めします。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

ベラルーシの小児定期予防接種一覧
予防接種の種類/回数 初回 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 7回目
DTwP 3ヶ月 4ヶ月 5ヶ月 18ヶ月      
BCG 3〜5日            
ポリオ(IPV) 3ヶ月 4ヶ月 5ヶ月        
ポリオ(OPV)       18ヶ月 24ヶ月 7歳  
B型肝炎 1日 1ヶ月 5ヶ月        
MMR 12ヶ月 6歳          
DT 6歳            
Td   16歳 26歳 36歳 46歳 56歳 66歳
DTaPIPV 3ヶ月 4ヶ月 5ヶ月 18ヶ月      
DTaPHibIPV 3ヶ月 4ヶ月 5ヶ月 18ヶ月      

BCG:結核菌ワクチン
DTP:ジフテリア・破傷風・百日咳混合ワクチン

DT,Td:ジフテリア・破傷風混合ワクチン

MMR:麻疹・流行性耳下腺炎・風疹混合ワクチン

HIB:ヘモフィルス・インフルエンザB

ポリオ:3.4ヶ月は,不活化ワクチン注射。5ヶ月以降は,経口生ワクチン
DTwPHibIPV:ジフテリア・破傷風トキソイド・百日咳・Hib・ポリオ
DTaPIPV:ジフテリア・百日咳・不活化ポリオワクチン

8.病気になった場合(医療機関等)

 ベラルーシは必ずしも医療レベルが低いわけではありませんが, 医療機関によって,また医療者によって医療内容に差が大きく,日本のような均一で高い医療サービスを受けることは期待できません。 (国立病院と私立病院, 都市部と地方,西洋医学を学んだ医者と旧ソ連的な教育しか受けていない医者といったことで,異なってきます)基本的にはロシア語(あるいはベラルーシ語)しか通じません。 高度救急医療や侵襲の大きな医療は私立医療機関は行ってはいけないことになっており,ベラルーシの医療の中枢は国公立病院が担っています。 私立医療機関は慢性疾患のフォローや軽症対応のために,国立医療機関は救急医療と高度医療のために利用することになります。

 サービス面も遅れておりますので, 言葉のハードルの他にも,受付での無愛想さや,医療者の説明不足なども医療機関受診に大きなハードルになります。

 薬局は各地にあります。 しかし,簡単に医薬品を購入できない可能性が高く,一般的な常備薬(整腸剤,胃薬,目薬,鎮痛薬,総合感冒薬,湿布,体温計,バンドエイドなど)は日本から持参することを勧めます。 ただし,向精神薬の持ち込みは制限されていますのでご注意下さい。

◎ミンスク市

私立医療機関

(1)Экомедсервис エコメド・サービス

所在地:Ul.Tolstogo, 4 Minsk
Минск ул. Толстого 4

電話・ファックス(代表):電話(017)-207-7474 ホットライン 160(ミンスク市内)ファックス:(017)-285-0865

Eメール:info@ems.by

ホームページ:http://ems.by/en/ 別ウィンドウで開く

地図:http://goo.gl/tVJKct別ウィンドウで開く

ミンスク市内で最新の設備を備えているとされる私立の外来を主とするクリニックで,西側の比較的新しい医療機器を揃えています。大使館や国際機関の職員等が時に利用しています。 一般内科,外科の他,小児科,耳鼻咽喉科,眼科,歯科もあります。予約制で事前の連絡が必要です。

(2)Центр доктора Лодэ ロデ医学センター

所在地:ul. Gikalo, 1 Minsk
Минск ул. Гикало, 1

電話(代表):ホットライン 111 (ミンスク市内),+375 (29) 270-10-03, +375 (17) 331-00-03, +375 (29) 331-00-03

それ以外の地域(017)-284-7220 

ホームページ:http://www.lode.by/english別ウィンドウで開く

地図:http://goo.gl/13A9AR別ウィンドウで開く

上記のエコメド・サービスと同様,ミンスク市内で最新の設備を備えている私立の外来を主とするクリニックで,西側の比較的新しい医療機器を揃えています。 一般内科,外科の他,産婦人科,歯科もあります。ベラルーシ西部の中心都市ブレストにもクリニックがあります。

(3) Kravira (Кравира) クラビア

所在地:Minsk, Pobediteley pr. 45
Минск, пр-т Победителей, 45

電話番号:+375 (17) 211-28-61, +375 (17) 211-25-43

ホームページ:http://www.kravira.by別ウィンドウで開く

地図:http://goo.gl/9XNtgt別ウィンドウで開く

一般医療よりも美容医療や美容歯科中心。

(4) Nordin Medical Center (Нордин) ノルディン

所在地:Minsk Surganova Steet 47B
Минск 220013, Сурганова 47 Б.

電話番号:ミンスク市内から159
+375 (17) 296-62-72

ホームページ:http://www.nordin.by別ウィンドウで開く

地図:http://goo.gl/vO6jmu別ウィンドウで開く

(5) Medical centre “Lekar” (Медицинский центр Лекарь)

所在地:Minsk, ul.Engelsa, 34 А / building 2
Минск, Энгельса, 34А строение 2

電話番号:+375 17 328 35 45, +375 17 328 35 36

ホームページ:http://lekar.by別ウィンドウで開く

地図:http://goo.gl/TpeC63別ウィンドウで開く

受付に日本語を解する女性がいます。

公的病院

(1) 救急医療(緊急度の高い重症疾患)
City Clinical Emergency Hospital, Minsk
(ГОРОДСКАЯ КЛИНИЧЕСКАЯ БОЛЬНИЦА СКОРОЙ МЕДИЦИНСКОЙ ПОМОЩИ Г.МИНСКА

住所: :Minsk, Kizevatova street, 58
Минск. Кижеватова, д. 58

電話番号:+375 (17) 212-76-21
+375 (17) 287 89 39
+375 (17) 287-00-10
+375 (17) 287-89-26

FAX:+375 (17) 201-91-60

ホームページ:http://www.bsmp.by別ウィンドウで開く

地図:http://goo.gl/MYl9CL別ウィンドウで開く

ミンスク唯一の救命救急病院。 私立医療機関では救命救急医療を行ってはいけないことになっているため, 救急車で搬送される確率の高い病院。心臓病, 外科系, 脳卒中などの重症から, マイナー科の救急にも幅広く対応し規模的にも充実しています。 最新機器を揃えています。

科を問わず急性疾患についてはまずは同院受診で問題ないと思います。 臓器に特化した高度医療が必要な場合には, 初期治療の上で他の専門病院に移送されます。

(2) 心臓病(心筋梗塞, 狭心症, 不整脈など)
Republican Scientific Practical Center "Cardiology"
(Республиканский научно-практический центр)

住所:Minsk, Rozy Luksemburg street.110
Минск, ул. Р. Люксембург, 110.

代表電話:+375(17)207-37-62:

FAX:+375(17)286-14-66

ホームページ:http://www.cardio.by別ウィンドウで開く

地図:http://goo.gl/uYNxzK別ウィンドウで開く

ベラルーシ最大最高の心臓病センター。 心臓カテーテル検査治療, 心臓手術, 心臓移植も積極的に行っています。 設備も最新機器をそろえてスタッフも充実しています。

(3) 外傷, 整形外科(骨折や脊椎損傷など)
Republic Scientific-Practical Center of Traumatology and Orthopedics (Республиканский научно-практический центр травматологии и ортопедии)

住所:Minsk, Kizhevatova street., 60/4.
Минск, Кижеватова 60, корп. 4

代表電話:+375 (17) 212-94-81

FAX:+375 (17) 212-29-15

ホームページ:http://www.ortoped.by/別ウィンドウで開く

地図:http://goo.gl/Jr5HDN別ウィンドウで開く

外傷でも,内蔵損傷や意識障害のない患者で, 特に整形外科的治療が必要となる大外傷の場合はこちらに搬送されます。

(4) 耳鼻咽喉科(耳, 鼻, 喉, めまいなど)
Republic Scientific and Practical Center of Otorhinolaryngology (РЕСПУБЛИКАНСКИЙ НАУЧНО-ПРАКТИЧЕСКИЙ ЦЕНТР ОТОРИНОЛАРИНГОЛОГИИ)

住所:Minsk Sukhaya street, 8
Минск, ул. Сухая, 8

電話番号:+375 (17) 200 84-50

+375 (17) 200-85-24

FAX:+375 (17) 200-86-84

ホームページ:http://lor.by別ウィンドウで開く

地図:http://goo.gl/d1zsx9別ウィンドウで開く

(5) 眼科(眼の疾患, 白内障, 緑内障, レーザー近眼手術など)
10th Clinical Hospital
(10-я городская клиническая больница)

住所:Minsk, ul.Uborevicha, 73
Минск, ул.Уборевича, д.73

電話番号:+375 (17) 340-85-08

FAX:+375 (17) 340-58-42

ホームページ:http://www.10gkb.by別ウィンドウで開く

地図:http://goo.gl/dsxZPa別ウィンドウで開く

外科内科などを取り揃えた1000床以上の総合病院ですが, 特に眼科治療に力を入れています。

(6) 泌尿器科(尿路障害, 前立腺など)
N.E. Savchenko Clinical Hospital No 4, Minsk
(4 ГКБ им. Н.Е. Савченко)

住所:Minsk, Rozy Luxemburg Street, 110
Минск ул. Розы Люксембург, д. 110

電話番号:+375 (17) 208-95-74
+375(17)208-95-84
+375(17)208-36-20

ホームページ:http://www.4gkb.by/別ウィンドウで開く

地図:http://goo.gl/dos3ES別ウィンドウで開く

尿路結石の砕石術や血液透析を得意としています。 尿管結石発作や透析患者の旅行透析に利用可能と思われます。

(7) 産婦人科(妊娠, 出産および胎児の遺伝子検査など)
The Republican Scientific Practical Centre"Mother and Child"
(Республиканский научно-практический центр Мать и дитя)

住所:Minsk, Orlovskaya str., 66.
Минск, ул. Орловская, 66

電話番号:+375 (17) 233-42-72

FAX:+375 (17) 233-55-84

ホームページ:http://www.medcenter.by/別ウィンドウで開く

地図:http://goo.gl/bv4sJD別ウィンドウで開く

9.その他の詳細情報入手先

在ベラルーシ日本国大使館

電話:(+375-17)2036233,2034481

ファックス:(+375-17)2112169

ホームページ http://www.by.emb-japan.go.jp/j/iryou.html別ウィンドウで開く

10.現地語・一口メモ

 主要言語ロシア語をご参照ください。

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