在外公館医務官情報

キルギス

2015年4月1日

1.国名・都市名

 キルギス共和国(ビシュケク)(国際電話国番号996)

2.公館の住所、電話番号

3.医務官駐在公館

4.衛生・医療事情一般

 キルギス共和国は中央アジアの北東部に位置し,西はウズベキスタン,北はカザフスタン,南はタジキスタン及び中国と隣接する国です。南西にパーミル・アルタイ山脈,北東に天山山脈があり国土の約90%が海抜1,500メートル以上に位置しています。気候は,イシククリ湖と山岳の影響により,地域により大きな差がありますが,低地の大部分は温帯気候,南部は亜熱帯気候,山岳部は亜寒帯湿潤気候となります。首都ビシュケクの夏は,暑く乾燥し,気温は40℃を超えることもあります。冬の平均最低気温はマイナス7℃です。医療水準は首都ビシュケクでも劣悪です。旧ソ連時代からの「医療は基本的に無料」の制度を保っていますが,多くの病院の建物や医療設備は老朽化しています。英語を話す医師は稀です。キルギスに旅行・長期滞在をする場合は,必ず海外旅行傷害保険に加入しましょう。病院を受診する場合は,旅行傷害保険会社のアラームセンターにまず相談し,受診病院の紹介を受けましょう。現地の知人友人の紹介で現地の病院を受診する場合は,現地のレベルで治療が完結するリスクを覚悟しなければなりません。ビシュケクの水道水は豊かな水源に支えられ細菌・汚濁は見られませんが,一部市街地では,古い配管からの鉄錆が混入しています。また破裂した水道管が陰圧で雨水や地下水を引き込むこともあります。飲用水には信頼がおけるボトル水を利用しましょう。洗濯・入浴・食器の洗浄は水道水で問題ありませんが,できれば熱湯を利用する自動食器洗い器の使用をお勧めします。また洗濯物は下着でもアイロンをかけ,殺菌・防虫に心がけましょう。食品衛生の観念も必ずしも高いとは言えません。外気温が上がる春から夏にかけては細菌性の食中毒,冬季にはノロウイルスによる食中毒が発生します。キルギス料理シャシリク(羊や牛肉の串焼き肉)などを食べる場合には中心まで十分に火が通っていることを確認しましょう。果物はカットフルーツを避け,自分で皮を剥いて食べましょう。品質に疑問がある時は迷わず捨てましょう。なお,乳児死亡率はこの20年間,20~30/1,000人で,医療先進国からみるとまだまだ高いと言わざるを得ません。平均寿命はこの20年間変わらず,男性64歳,女性72歳です。

5.かかり易い病気・怪我

(1)持ち出し病(高血圧症・糖尿病など)の悪化

 キルギスで新たな病気に罹るリスク以上に日本から持ち出した持病が悪化するリスクが高いことを忘れてはいけません。慢性疾患がある場合は事前にキルギスで治療が可能かどうか,万が一の場合はどうするかのリスクマネージメントを済ませておきましょう。 旅行傷害保険は治療中の疾患もカバーする商品を選びましょう。

(2)旅行者下痢症 Traveler's Diarrhea・感染性腸炎(≒)食中毒 Acute Enterocolitis

 生野菜,生焼け肉,生卵(半熟卵),乳製品を介して細菌性・ウイルス性の感染性胃腸炎に罹るリスクがあります。病原菌は病原性大腸菌,サルモネラ菌,ノロウイルスが一般的ですが,カンピロバクターや赤痢菌,炭疽菌が原因になることもあります。食物は野菜であれ,十分に火を通して食べることをお勧めします。 油分の多い外食が原因で下痢を起こすこともあります。過労,睡眠不足,あるいは胃腸が弱っている時は量を減らし,飲酒も避けましょう。下痢による脱水症状 はスポーツ飲料などで軽快することがあります。当地ではスポーツ飲料は入手困難ですから,粉末の製品を本邦から持って来られるとよいでしょう。

(3)急性気管支炎 Bronchitis・インフルエンザ Influenza

 冬季は風邪(感冒)及びインフルエンザが流行します。空気が乾燥しているため,細菌感染による気管支炎や急性咽頭炎は珍しくありません。2009年4月に発生したH1N1新型インフルエンザに関して,キルギスでは,現在までのところ,288人の感染者が確認されています。高病原性H5N1型ウイルスの検出 は家禽には報告されていません。ヒトへの感染も報告されていません。しかし,近隣国で流行が報じられた場合は,感染症病院などでの医療体制が十分でないことから,渡航は見合わせることをお勧めします。オセルタミビル(商品名:タミフルカプセル75)などの抗インフルエンザ薬の入手は困難です。

(4)花粉症(アレルギー性鼻炎 Allergic rhinitis・アレルギー性結膜炎 Allergic rhinitis conjunctivitis

 山麓地域では日本のスギ・シラカバ・ブタクサと交叉抗原性を持った樹木が豊富です。山に囲まれているビシュケクでは,春先に花粉症が多発します。日本でアレルギー疾患と診断されている方はマスク,予防薬,治療薬の準備が必要です。

(5)急性ウイルス性肝炎 Acute Viral Hepatitis

 学校,幼稚園,寄宿舎などで毎年A型肝炎(Hepatitis Type A)が集団発生します。A型肝炎は感染性腸炎などと同じく,食物や水を介して経口感染します。平均28日の潜伏期間の後,風邪に似た症状で発症します。やがて,疲労感が強くなり,黄疸が現れます。中央アジアでは小児の症例が多いのが特徴です。当地に長期に滞在する場合は(子供も)A型肝炎ワクチン接種をお勧めします。当地ではA型肝炎ワクチンの接種はできません。B型 肝炎(Hepatitis Type B)は血液感染で血液や血液が混ざった体液から感染します。 HIV/AIDSと同様に性行為でも感染する可能性があります。また,輸血などの医療行為で感染する可能性もありますので,万一,交通事故に遭うことを考え,B型肝炎ワクチン接種をお勧めします

(6)HIV/AIDS及び性感染症

 公式統計では2010年12月までに登録されているHIV感染者は合計2,627例と報告されています。しかし, 隣国カザフスタンでは罹患率が1%以上と推定されている状況から考えても,実際の感染者ははるかに多いと思われます。中央アジアのHIV感染者はサブサハ ラのアフリカ諸国に次いで高率です。麻薬中毒者が主に感染していると言われています。都市ではcommercial sex workerを介した淋病,梅毒が増えていることを考慮すると性行為でのHIV/AIDS感染のリスクも高まっていると言えます。不特定多数を相手にしている人との性交渉は「命がけ」であることを理解する必要があります。

 1999年初めて男性8人,女性2人が登録されてから毎年新たな感染者が登録されています。2007年にはオシュの病院で,HIV/AIDSの院 内感染事故がありました。当地の病院では感染対策が不十分です。やむを得ず病院を受診し,観血的治療(血液が出るような治療)を受ける場合は,医療器具が 消毒されているか,新しい使い捨ての注射針,注射器などが使用されているかを確認することが重要です。

(7)マラリア Malaria

 特にオシュ地方で患者数が多いとされていますが,2006年夏にはビシュケク市内でも感染者が報告されました。比較的症状の軽い三日熱マラリア(Plasmodium vivax)でクロロキンの感受性はあるようです。予防薬内服は必要ありませんが,流行地に行く場合は,DEET入りの虫除けスプレー・殺虫剤・蚊取り線香・蚊帳の使用,肌を露出しない服装,蚊が活動する夕方以降は出歩かないなどの防蚊対策が必要です。感染した場合は 早期の治療が必要となります。流行地から戻った後に発熱した場合には医療機関で検査してもらいましょう。

(8)腸チフスT Typhoid fever・パラチフス Paratyphoid fever

 食物や水を介して経口感染する病気です。通常10~14 日の潜伏期の後,39~40℃の発熱がみられます。その後,下痢または便秘になりますが,必ずしも「腸」の症状が必発ではありません。重症になると意識障害,腸穿孔を起こし,適切な治療を行わないと死に至ることがあります。チフス菌は多剤耐性菌(抗生物質が効きにくくなった菌)が増えています。特に衛生状態の 良くない地方へ行かれる方には,予め予防接種(1回接種で3年間有効,日本では未認可)を受けておくことをお勧めします。

(9)ブルセラ症 Brucellosis

 ブルセラ症は中央アジアに多い感染症です。人畜共通感染症の1つで,ウシ,ヤギ,ヒツジ,ブタ,イヌ及びヒトに感染します。ヒトへは上記の動物との接触,非加工乳製品の摂取により感染します。2~3週間の潜伏期を経て全身のあらゆる臓器に感染を起こすので,特異的症状はなく発熱,発汗,体重減少,うつ状態などの症状が見られます。乳製品や十分に火の通っていない肉類には注意しましょう。動物の死骸に近づくことも危険です。

(10)炭疽 Anthrax

 炭疽菌が感染することで発症する病気です。炭疽菌はバイオテロで有名になりましたが,中央アジアでは自然界の土壌中に存在します。土壌中では芽胞(強い殻を持つ細菌のひとつの姿)の状態で存在しますが,洪水や長雨などの 後,土表面に現れると,泥の中で動物やヒトに感染しやすい細菌として増殖します。炭疽菌は芽胞をつくると長い間(少なくとも数十年)栄養素がない状態で土 壌や動物製品などに存在し続けます。地方山岳部では無検疫の肉を介した腸炭疽,毛皮を介した皮膚炭疽の発生が毎年報告されています。

(11)ダニ脳炎 Tick-Borne Encephalitis

 山岳地帯に限らず,ビシュケク 近郊でもダニ脳炎(初夏脳炎)ウイルスを媒介する吸血性マダニが成育しており,毎年患者も報告されています。森林部に入る場合は肌の露出は避けましょう。患者数は多くはありませんが,発症すると重篤な後遺症が残ることもあります。ゴルフやハイキン グなどで山に行く機会のある人には予防接種(3回接種で5年間有効,日本では未認可)をお勧めします。

(12)結核 Tuberculosis

結核菌を持った患者を介してヒトからヒトに感染します。キルギスでは未だに頻度の高い感染症です。結核菌が感染しても全てが発病するわけではなく,栄養状態・衛生状態に問題の無い人ではリスクは高くはありません。過労やストレスのために体力が弱った人は感染しやすくなります。予防のためには,疲れすぎないようにするなどの注意が必要です。咳や微熱が長引く場合は専門医の診察を受けましょう。当地でQFT検査を受けることはできません。BCGの有効性は必ずしも確立していません。法令により,結核患者は 強制的に隔離病棟に入院させられることもあります。感染を防ぐためには,普段から疲れすぎないようにするなどの注意が必要です。

(13)流行性髄膜炎 Meningococcal infection

 髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)が鼻・のどから感染することによって発症します。中近東やアフリカに多い疾患ですが,中央アジアでもしばしば流行します。初期には風邪のような症状です が,その後,激しい頭痛,頸部硬直,けいれん,意識障害などの髄膜炎症状がみられるようになります。抗生物質が効きますが,進行が早いので,放置していると重症化することがあります。ビシュケクでも毎年,発生しています。ワクチンで予防できます。

(14)旋毛虫症 Trichinosis

 旋毛虫の幼虫が寄生している食肉から経口感染する寄生虫 疾患です。幼虫が感染すると筋肉の中を動き回り,腫れ物の位置が日々変わります。キルギスでは未検疫の豚肉,羊肉が主な感染源です。串焼き肉(シャシリク)を食べる場合には肉の中心まで十分火が通っていることを確認してから食べましょう。

(15)エキノコックス症 Echinococcosis

 エキノコックスが寄生したキツネ,犬,野 ネズミ,ブタなどの糞に触れたり,糞に汚染された水を口にすることで感染する寄生虫疾患です。エキノコックスは肝臓に寄生し,進行するにつれて肝機能障害 に伴う倦怠感,上腹部・季肋部の不快感,黄疸などの症状がでてきます。寄生虫感染してから自覚症状が出るまでに数年から10数年かかり,気がつかないうちに悪化してしまいます。当地に滞在した後,肝機能に異常がある場合は,専門医を受診し精密検査を受けましょう。

(16)疥癬 Scabies

 山小屋や簡易ホテルの不潔なベッドやシーツから,あるいは不特定の性交渉のパートナーからヒゼンダニが感染し疥癬に罹ることがあります。疥癬は陰部,腋下,腹部や大腿の皮膚に皮疹ができ,ダニの移動する皮下の道(疥癬トンネル)を通じて周囲にこの皮疹が広がります。夜間の激しい痒みが特徴です。塗り薬のPermethrin 5%クリームが特効薬です。

(17)狂犬病 Rabies

 狂犬病ウイルスを保有する動物に咬まれたり,引っ掻かれたりしてできた傷からウイルスが侵入することによって感染する人獣共通感染症です。頻度の高い疾患ではありませんが,狂犬病は発症すれば,致死率はほぼ100%で,治療法はありません。そのため,徹底した予防が重要です。野犬などの動物に咬まれたり,引っ掻かれたりした場合,すぐに傷口を石鹸と水でよく洗い流し,できればアルコール消毒し,必ず医療機関を受診してください。24時間以内に狂犬病ワクチン(暴露後接種)を接種する必要があります。同時に抗狂犬病ガンマグロブリンを併用することが望ましいとされていますが,現地では入手不可能です。ビシュケクでも野犬がいます。夜間の外出は治安面だけではなく,狂犬病の恐れがあることからも危険です。特に動物と直接接触する機会のある方には,事前に本邦でワクチン(暴露前接種)を接種し,基礎免疫を付けておくことをお勧めします。

(18)ペスト Plague

ペストは元々齧歯類(当地ではタバルガン)に流行する病気です。ノミ(特にケオプスネズミノミ)がそうしたネズミの血を吸い,次いで人が血を吸われた結果,その刺し口から菌が侵入したり,感染者の血痰などに含まれる菌を吸い込んだりする事で感染します。当地では2013年に1件死亡例がありました。症状は,感染の仕方によって異なりますが,発熱は必発です。流行地に滞在する場合には注意が必要です。治療は抗生剤の投与ですので,疑わしい場合は,早急に医療機関を受診して下さい。

(19)高山病 Mountain sickness

 国土の大部分を占める山岳地域では高山病のリスクがあります。高地での低気圧・低酸素に身体が順応できないことで発症します。個人差がありますが,標高2,500メートル位から,頭痛,息切れ,めまい,動悸,不眠,食欲不振,吐き気等に悩まされることがあります。重症では肺水腫や脳浮腫をきたし,死亡することがあります。一般的には高度が高く,上昇速度が速く,睡眠時の高度が高いほど重症化します。山岳地域でのトレッキングでは,ゆっくりと高度を上げ,高度順応のために休日を設ける必要があります。水分を十分に摂ることも重要です。症状がみられたら,それ以上は高度を上げてはいけません。症状が軽快しない場合はすぐに低地へ引き返す必要があります。

(20)メンタルヘルス

 日常生活全般で思うようにいかないことが多く,ストレスが溜まりやすくなります。娯楽が少ないことや,英語がほとんど通じないという言葉の問題もあります。狭い日本人社会の中での人間関係も負担となる場合があります。ストレスを溜めないためには,先ず,家族や友人などと何でも話し合える良好な関係を築くことが大切です。長期に亘って滞在される方は,定期的に休暇を取り,精神的にリフレッシュできるよう心掛けてください。

6.健康上心がける事

(1)旅行傷害保険の加入。

(2)生水は飲まない。信頼できるメーカーの未開封のボトル水を飲用する。

(3)生野菜は食べない。やむを得ない場合は十分に流水で洗浄して食べる。

(4)肉類は中心まで十分に加熱された物を食べる。冷えた食物は再加熱する。

(5)動物や動物の糞や死骸には触れない。

(6)うがい・手洗いの励行。

(7)戸外では肌を露出しない服装。

(8)UVカットサングラス,日焼け止めクリーム,帽子の準備。

(9)入浴・シャワーは毎日。

(10)年一回の帰国時の定期健診。

(11)ワクチン接種と有効期間の確認。

(12)不特定多数との性交渉は避ける。

(13)高地では高山病に注意をする。

(14)免疫力を弱くしないため,極度の疲労にならないようにする。

(15)ストレス発散の方法を考えておく。

7.予防接種

現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)

(1)赴任者に必要な予防接種~成人・小児~

 入国時に法的に接種を求められているワクチンはありません。長期に滞在される方には,A型肝炎(小児も),B型肝炎,破傷風,狂犬病(特に動物と直接接触する機会のある方),ダニ脳炎(特にゴルフやハイキングなどで山に行く機会のある方),腸チフス(特に地方へ行く機会のある方)のワクチン接種をお勧めします。最近,日本では大学生の世代を中心に,麻疹や百日咳が流行しました。当地で麻疹,風疹,百日咳,おたふく風邪(流行性耳下腺炎),水痘に罹患した場合,非衛生的な感染症病院に強制隔離となる可能性があります。特に若い世代の方は日本で抗体価を検査し,必要に応じて,これらのワクチンも接種しておくことが推奨されます。冬季に滞在される方はインフルエンザワクチンも接種しておいた方がよいでしょう。キルギスで接種可能なワクチンもありますが,良質のワクチンが入手できるとは限りません。日本での接種をお勧めします。ダニ脳炎,腸チフス,髄膜炎菌のワクチンは日本では一部のトラベルクリ ニック以外では接種できません。

(2)現地の小児予防接種一覧

キルギスの小児予防接種一覧
予防接種の種類 初回 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 その後
BCG 生後1~4日            
B型肝炎 生後1~4日 2ヶ月 3ヶ月 3.5ヶ月 5ヶ月    
ポリオ(生ワクチンが主流) 生後1~4日 2ヶ月 3.5ヶ月 5ヶ月      
ジフテリア 2ヶ月 3.5ヶ月 5ヶ月 24ヶ月 6歳 11歳 16歳 (その後10年毎)
破傷風 2ヶ月 3.5ヶ月 5ヶ月 24ヶ月 6歳 11歳 16歳 (その後10年毎)
百日咳 2ヶ月 3.5ヶ月 5ヶ月 24ヶ月      
麻疹 12-15ヶ月 6歳          
風疹 12-15ヶ月 6歳          
おたふく風邪 12-15ヶ月            
Hib 2ヶ月 3.5ヶ月 5ヶ月        

(3)現地校入学・入園に必要な予防接種・接種証明

 現地校に入学・編入する場合,ロシア語(もしくはキルギス語)で記載された医師のサイン付き予防接種証書の提出が求められることがあります。入学・入園に必要なワクチンは原則的には上記(2)の一覧表記載のワクチンとなります。日本の予防接種だけでは不足ですので,渡航前に母子手帳を持ってトラベルクリニックを受診し追加ワクチンを接種し,証明書を作成してもらいましょう。

8.乳児健診

 キルギス人の乳幼児対象に公的医療機関で行われていますが,外国人の乳児を対象とした健診はありません。個別に小児科を受診することになります。当地の医療事情から,乳児の受診を勧められる医療機関はありません。

9.病気になった場合(医療機関等)

 当地の医療機関は不良で外国人の受診に適した病院は限られていますが,最近では設備の揃ったプライベートクリニックが開院しています。公立病院は専門ごとに分化されており,適切な病院を探すことが困難です。また,公立病院は旧ソ連時代からの老朽化した施設で,衛生的とはいえません。診断や治療も日本とは異なります。治療を先延ばしできる病気に関しては,日本や先進国で治療することをお勧めします。急病の際には,加入している旅行傷害保険のアラームセンター(通常は日本語対応)に連絡し,受診可能な病院の紹介を受けてください。万が一,旅行傷害保険に加入していない場合は,以下の医療機関に相談してください。救急の場合は電話番号「003」に連絡して,救急車の到着を待って,その指示に従って受診することになります。病院ではロシア語またはキルギス語が必要です。ほとんどの医師は英語を話せません。受診方法等でどうしてもお困りの際は,在キルギス日本国大使館までご相談ください。重症の場合は,国外への緊急移送を常に考慮する必要があります。高額の移送費用(西欧先進国までの移送費用は2,000万円以上)がかかりますので,それらもカバーする旅行傷害保険の加入をお勧めします。

(※以下の紹介する医療機関情報は皆様方がキルギスでやむを得ず,初期治療・救急治療を受けなければならない場合にお役立ていただくための情報です。大使館や大使館医務官は個々の医療機関の診療内容を保証できません。実際の受診にあたっては皆様方ご自身の判断と責任に基づき,医療機関や医師と治療内容について十分に協議され,同意の上治療を受けてください)

◎ビシュケク市

(1)Многопрофильная медицинская клиника «Камэк»
«Камэк» Multi-Field Medical Clinic

(内科,外科など総合病院,必要に応じて専門病院に紹介してくれる)

電話: (0312)-215151 (受付)

所在地:45 Aini Str., Bishkek
Адрес:г. Бишкек, ул. Айни 45

診療時間
月曜~金曜日:9時-17時
土曜日:9時-15時

日本語不可・英語一部可
支払い方法 現金(ソム払い,USドルでの支払い不可)

(2)Национальный госпиталь Кыргызcкой Республики
National hospital of Kyrgyz Republic(24時間救急対応)

電話: (0312) 62-09-87 (受付),

所在地:1 Togolok Moldo Str., Bishkek
Адрес:г. Бишкек, ул. Тоголок Молдо 1

診療時間
月曜~金曜日:8時-14時
土曜日:9時-13時

概要:内科医や外科医や眼科医や神経外科医などの診察と治療ができる病院です。X線装置があります。

日本語不可・英語不可
支払い方法 現金(ソム払い,USドルでの支払い不可)

(3)МЕDИ ltd(24時間救急対応)

電話: (0312) 59-56-27 (受付)

所在地:5/3 Suerkulova Str., Bishkek
Адрес:г. Бишкек, ул. Суеркулова 5/3

診療時間
月曜~金曜日:8時-17時
概要:脳神経外科・一般内科・一般外科と救命救急病院です。X線,CT装置があります。救急外来は常時開いています。

日本語不可・英語一部可
支払い方法 現金(ソム払い,USドルでの支払い不可)

(4)Лечебно-оздоровительное объединение (ЛОО)
Управления делами Президента Кыргызской Республики

Medical-Sanitary Union of Presidents Affairs(24時間救急対応)

電話: (0312) 66-49-11(受付)

所在地: 110 Kievskaya Str., Bishkek
Адрес:г. Бишкек, ул. Киевская 110

診療時間:
月曜~金曜日:8時-17時
土曜:8時-12時

概要:内科医の診察と治療ができる総合病院です。X線装置があります。

日本語不可・英語不可
支払い方法 現金(ソム払い,USドルでの支払い不可)

(5)"ON CLINIC BISHKEK"
Международный медицинский центр

所在地: 65 Kievskaya Str., Bishkek
Адрес:г. Бишкек, ул. Киевская 65

電話:(0312) 65-40-40 (受付)

ホームページ:http://www.onclinic.kg別ウィンドウで開く

診療時間:
月曜~金曜日:8時-17時
土曜日:8時-12時

概要:内科医の診察と治療ができる病院です。エコーがあります。

日本語不可・英語一部可
支払い方法 現金(ソム払い,USドルでの支払い不可)

(6)Центр медицинских исследований и консультаций «Neomed»
«Neomed» Diagnostic and Consultative Medical Center

所在地: 46 Orozbekova Str., Bishkek
Адрес: г.Бишкек, ул. Орозбекова, 46

電話:(0312) 90-60-90

ホームページ:http://www.neomed.kg別ウィンドウで開く

診療時間:
月曜~金曜日:8時-18時
土曜日:8時-16時

概要:内科医の診察と治療ができる病院です。CTがあります。

日本語不可・英語一部可
支払い方法 現金(ソム払い,USドルでの支払い不可)

(7)КЛИНИКА РЕПРОДУКТИВНОГО ЗДОРОВЬЯ И ВСПОМОГАТЕЛЬНЫХ РЕПРОДУКТИВНЫХ ТЕХНОЛОГИЙ
Clinic of reproductive health and auxiliary reproductive technologies

所在地: 6th microdistrict, 300 Yunusaliev Str., Bishkek
Адрес:г. Бишкек, 6 мкр-н, ул. Юнусалиева 300

電話:(0312) 42-80-00

診療時間:
月曜~金曜日:8時-17時

概要:妊産婦検診および婦人科診察と治療ができる病院です。

日本語不可・英語一部可
支払い方法 現金(ソム払い,USドルでの支払い不可)

(8)Центр медико консультативных услуг и спортивной медицины(24時間救急対応)

所在地:41 Prospekt Manasa, Bishkek
Адрес:г. Бишкек, Проспект Манаса 41

電話: (0312) 31-89-15

診療時間:
月曜~金曜日:8時-17時

概要:予防接種と外傷の手術等の処置ができる場所です。

日本語不可・英語不可
支払い方法 現金(ソム払い,USドルでの支払い不可)

(9)Многопрофильная медицинская клиника «Юрфа»
«Yurfa» Multi-Field Medical ClinicCT,MRI 24時間対応)

(内科,外科など総合病院,専門病院に紹介してくれる)

電話: (0312)-89 57 16 (Reception)

所在地: 173/1 Yunusalieva Str., Bishkek
Адрес: г. Бишкек, ул. Юнусалиева 173/1

診療時間
月曜~金曜日:9時-17時

(CT,MRIなど最新の画像診断装置があります。入院が必要の場合関連施設に入院できます)

日本語不可・英語一部可

支払い方法 現金(ソム払い,USドルでの支払い不可)

(10)CТОМАТОЛОГИЧЕСКАЯ КЛИНИКА "ТРИДЦАТЬ ДВА"(歯科クリニック)
Dental Clinic «32»

所在地: 42A Ahunbaeva Str., Bishkek
Адрес:г. Бишкек, ул. Ахунбаева 42А

電話: (0312) 51-08-28

診療時間:
月曜~金曜日:8時~19時
土曜日:9時~19時
日曜日:9時~14時

日本語不可・英語一部可
支払い方法 現金(ソム払い,USドルでの支払い不可)

(11)Стоматологическая клиника«Simpladent» (歯科クリニック)
«Simpladent» Profident Dental Clinic

電話: 0550 54- 99-33

所在地: 8 Prospekt Manasa, Bishkek
Адрес: г. Бишкек, Проспект Манас 8

診療時間:
月曜~金曜日:9時-17時

日本語不可・英語一部可
支払い方法 現金(ソム払い,USドルでの支払い不可)

(情報は調査時のものであるため,予めホームページ,電話でご確認ください。)

 当地病院に受診される場合には,注射針や手袋などの医療器材から感染症をうつされる危険性があるため,注射,採血等の場合は,注射針など新しい物を使うよう要求してください。

10.その他の詳細情報入手先

在キルギス日本国大使館
http://www.kg.emb-japan.go.jp/別ウィンドウで開く

11.現地語一口メモ

 医療機関ではロシア語が通じますので,主要言語のロシア語をご参照下さい。

キルギス語
日本語 キルギス語 キルギス語(日本語表記)
医師 дарырер ダリゲル
飲み薬 дары ダリ
注射 укол ウコル
頭痛 Башы оору バシ オオル
腹痛 Ич оору イチ オオル
下痢 Ич отуп イチ オチュプ 
発熱 Эти ысып エチ イシップ
吐き気 Журок айланып ジュロック アイラニプ
жара ジャラ
具合が悪い Начар сезип турам ナチャル セジップ ツラム
病院へ連れて行って欲しい Доктурга алып барыныз ドクツルガ アリップ バリニズ
ロシア語
日本語 ロシア語 ロシア語(日本語表記)
医師 врач ヴラーチ
飲み薬 лекарство レカールストヴァ
注射 укол ウコール
頭痛 голова болит ガラヴァーバリート
腹痛 живот болит ジヴォート バリート
下痢 понос パノース
発熱 есть температура イェスチ テンペラトゥーラ
吐き気 тошнит タシュニート
рана ラーナ
具合が悪い Плохо чувствую プローハ チューストゥヴユ
病院へ連れて行って欲しい Отве3ите в больницу アトヴェジーチェヴ バリニッツ

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