在外公館医務官情報

チェコ

2015年4月1日

1.国名・都市名

 チェコ共和国(プラハ市)(国際電話国番号420)

2.公館の住所・電話番号

3.医務官駐在公館

4.衛生・医療事情一般

 内陸国で1年の半分は寒冷期で10月から4月の平均気温は10度以下です。夏は,日差しは強いのですが平均気温は20度ぐらいで湿度も少なく過ごしやすい気候です。冬季には寒さが厳しく12月から3月にかけては,街は雪で覆われます。

 病院の衛生環境,医療水準,設備等は,一般的な診療を受ける分には一応問題はないレベルですが,最新の医療設備や検査機器は期待できません。公立病院の場合,院内の案内板等に英語の併記が無く,医師以外に英語が通じない場合が多いので受診に際しては,ある程度チェコ語が出来ないと苦労します。チェコ語に自信のない場合は通訳の出来る方に,同行してもらった方が安心です。料金は高くなりますが,外国人を対象とした私立のクリニックを利用することも出来ます。英語で受け付けも出来,必要であれば日本語通訳の手配も可能で安心できます。

 高度な治療が必要な場合は,西ヨーロッパや日本へ移送を要することも考えられ,移送には高額な費用が必要となるため,海外旅行者保険などで十分な保険をカバーしておくことをお勧めします。

5.かかり易い病気・怪我

 年間を通じて空気が乾燥しているため上気道感染症にかかり易く,皮膚の乾燥による湿疹にも悩まされることがよくあります。サルモネラやウイルス性の下痢(感染性腸炎)も散発的に見られます。春先から秋にかけては花粉症もよく見られる病気です。プラハの街中は石畳の道路が多く,特に冬季は凍結し滑り易いので転倒によるけがにも要注意です。

 この他に注意の必要な病気としては,春から夏にかけ,森林,草地でマダニが媒介する感染症があります。ダニ脳炎はウィルス性脳炎で,主に中央ヨーロッパから北欧,旧ソ連地域に広がる風土病です。1週間から2週間程度の潜伏期の後に,夏風邪のような症状が数日続きます。続いて1週間程度の間隔を開けて,頭痛,意識障害,麻痺,感覚障害等の症状が出てきます。発症した場合は,致死率が1%~5%程度あり,頚部から上腕の麻痺等の後遺症が残りやすい厄介な病気です。予防のためのワクチンがあります。通常3回の接種で4~5年有効であり,長期に滞在する者には接種が勧められます。日本では接種できませんが,当国で接種することが出来ます。

 ダニはライム病という病気も媒介します。こちらは細菌感染症です。感冒様症状や発赤などの皮膚症状ではじまり,ついで心血管系,中枢神経系の病変がみられ,その後関節,皮膚などに慢性病変がみられるようになります。感染したら抗生物質での治療が必要です。

6.健康上心がける事

 冬季は寒さが厳しく,外出の際には帽子,マフラー,手袋,厚い靴等の防寒具が必要です。また道路が凍結し滑り易いので,注意が必要です。

 日本と比べて空気が乾燥しており,風邪やインフルエンザなど上気道感染症の予防策としては,外出から戻った際は手洗いとうがいを励行しましょう。

 空気の乾燥は皮膚にも大敵です。入浴後にクリームやローションで保湿するなどスキンケアに心掛けましょう。特に冬季の室内は暖房のために,かなり乾燥するので加湿器の使用も有効です。

 ダニ媒介性の感染症を防ぐためには,マダニが活動する時期に森林などに近寄らないのが賢明ですが,やむなく草原や森林で野外活動を行う場合には,マダニに刺されないように,虫除けを用いたり長袖,長ズボン,帽子を被るなど肌を露出しない服装を心掛ける必要があります。野外活動愛好家は,ダニ脳炎の予防ワクチン接種をお勧めします。

 チエコ料理は,味が濃くボリュームが多いので,生活習慣病を予防するためにも,バランスの良い食事を心掛けてください。

7.予防接種

(1)赴任者に必要な予防接種(成人,小児)

 入国に際して必要な予防接種は特にありませんが,以下のものをお勧めします。

成人:破傷風トキソイドの追加接種

小児:基本的に日本での定期予防接種を受けてきてください。日本の定期予防接種で不足するチェコで推奨されている予防接種については,現地の小児科医と個別に相談してください。

(2)現地の定期予防接種一覧

現地の定期予防接種一覧
  初回 2回目 3回目 4回目
BCG 生後4日~6週      
DPT 13週 17週 21週 3回目後6ヶ月~
ポリオ (IPV) 13週 17週 21週 3回目後6ヶ月~
Hib 13週 17週 21週 3回目後6ヶ月~
B型肝炎 13週 17週 21週 3回目後6ヶ月~
MMR 15月 1回目後6月~10月    

(3)小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明

 チェコでは法律によって2007年1月から,すべての小児に予防接種が義務づけられています。現地校に入学するためには予防接種を受けていることが条件となります。

8.乳児健診

 かかりつけの小児科医が中心となって実施します。スケジュールには下記のようなものがあります。

Unicare Medical Centerの乳児健診スケジュール>

1週間,2週間,4週間,6週間,1カ月,2カ月,3カ月,4カ月,5カ月,8カ月,12カ月,<15ヶ月,18ヶ月,24ヶ月,3歳,4歳,5歳>

 定期予防接種が同時に施行出来るように,うまくスケジュールが同期しています。

9.病気になった場合(医療機関等)

 外国人用に医療サービスを提供している医療機関もあり,日本語通訳を紹介してくれる病院もあります。救急車を依頼する時の電話番号は155です。

◎プラハ

(1)Unicare Medical Center

所在地:Na Dlouthem lanu 11, Praha 6

電話・ファックス(代表):電話235-356-553,602-201-040(24時間),ファックス 235-355-202

概要:私立で診療科は内科,小児科だけです。皮膚科,眼科等は一般医による診療となります。重症の場合は専門医を紹介されます。依頼すれば日本語通訳を紹介して貰えます。往診も可能です。

(2)Canadian Medical Center

所在地:Veleslavinska 1, Praha 6 160 00

電話・ファックス(代表):電話 235-360-133,ファックス 235-364-640

緊急電話:一般医 724-300-301 小児科医 724-300-303

概要:私立で内科,小児科医は常勤していますが,外科医は不在です。レントゲン装置がないので必要な時は隣の陸軍病院へ患者を紹介する必要があります。

(3)モトール大学病院(Facultni Nemocnice Motol)

所在地:V Uvalu 84, 150 06 Praha 5

電話・ファックス(代表):電話 224 433 681(一般),224-433-690(小児)

概要:プラハ南側が管轄地域です。外国人専用外来があり,小児科が他の大規模病院より充実しているため,邦人はよくこの病院を利用しています。

(4)陸軍中央病院 Vojenslka Nemocnice

所在地:U Vojenske Nemocnice 1200, 169 02 Praha 6 - Stresovice

電話・ファックス(代表):電話973 208 333

概要:管轄地域はプラハ北及び西側になります。

10.その他の詳細情報入手先

 大使館ホームページ  http://www.cz.emb-japan.go.jp/ 別ウィンドウで開く

11.現地語・一口メモ

医師 (doctorlekar レーカーシュ(もしくは doktor ドクトル)

飲み薬 (medicinelek レーク

座薬 (suppocipek チーペック

注射 (injectioninjekce インイェクツェ

頭痛 (headachebolest hlavy ボレスト フラヴィ

胸痛 (chest painbolest hrudniku ボレスト フルドゥニーク

腹痛 (abdominal painbolest bricha ボレスト ブジハ

下痢 (diarrhoeaprujem プルーイェム

発熱 (feverhorecka ホレチュカ

吐き気 (nauseazvedani zaludku ズヴェダニー ジャルドゥク

傷 (zraneni) ズラニェニー

気分が悪い (feeling bad,I am sickJe mi spatne. イエ ミ シュパット二ェ

病院へ連れて行ってください (wiil you take me to the hospital?
Vezmete me do nemocnice? ベズメテ ムニェ ド ネモツニッツェ?

風邪をひいた (I have common coldJsem nachlazeny. イセム ナフラゼニー

下痢をした (I have diarrhoeaMam prujem. マーム プルーイェム

めまいがする (I have vertigoToci se mi hlava. トチー セ ミ フラヴァ

ここが痛い (I have pain hereTady me boli. タディ ム二ェ ボリー

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