在外公館医務官情報

ウルグアイ

2012年3月

1.国名

 ウルグアイ東方共和国(モンテビデオ)(国際電話国番号598)

2.公館の住所・電話番号

3.医務官駐在公館

4.衛生・医療事情一般

 気候は四季があり温暖で、首都モンテビデオの平均気温は、夏期(12~3月)23℃、冬期(6~9月)13℃です。ただしモンテビデオの気候は日内変動が大きく「1日の中に四季がある」とも言われ、夏でもセーターを必要とするほど冷え込むことがあります。

 国民人口315万人のうち9割はスペイン・イタリア系白人で、インディオや混血の人は少なく、南米にありながら白人の国です。教育水準は高く、文化的にも社会慣習的にもヨーロッパ的です。国営の健康保険制度もほぼ完備していますが、公立病院のレベルは必ずしも高くありません。それは、日本のような医師国家試験はなく、医師免許は医学部卒業によって得られるので、医師の臨床力に大きな個人差がみられるからです。メルコスール(南米南部共同市場)内では、加盟国の医師免許を相互認証していますが、唯一ウルグアイだけが2007年まで認められていませんでした。このため、富裕層は医療水準が安定している私立病院と契約しており、公立病院をほとんど受診しません。

 また、公営の救急車は呼んでもすぐには来ないので、中流層以上は緊急事態に備えて私立の救急搬送会社との契約を結んでいます。

 首都圏の上水道はほぼ完備しており飲水可能ですが、日本人では生水によって下痢を起こすこともあるので、煮沸して飲むか、飲用にはミネラルウォーターの方がよいでしょう。一般レストランでの食事は衛生面で特に問題なく、注意すべき事はありません。路上の屋台の食品には非衛生的な物があるので避けましょう。

 首都圏では特に注意すべき感染症はありません。平均的な医療水準は悪くはありませんが、特に清潔度が重要な手術などの治療は、9.に記した医療機関以外では不確実な要素があるかもしれません。

5.かかり易い病気・怪我

(1)下痢・腹痛

 原因は様々ですが、当国に到着当初は消化器症状に悩まされることも少なくないようです。生水を避ける、肉類中心の食事を改める、非衛生的な食品を摂らない等の注意が必要です。

(2)寄生虫疾患

 牧畜業の盛んな国ですが、家畜の糞便や犬を介してまれにエキノコッカス(包虫)症に感染することがあります。動物と接した後は、手洗い・うがいを十分にしましょう。

 また他の中南米諸国と同様に農牧地帯ではシャーガス病も見られます。これはサシガメという2cmほどの昆虫に刺される事により感染する疾患で、原虫(トリパノゾーマ)が血中に入りさまざまな症状を呈します。慢性化すると心臓で不整脈を起こすこともあります。サシガメは家屋の壁の割れ目などに日中潜み、夜間就寝中の人間を刺し吸血しますので、流行地では粗末な家での寝泊まりは避け、殺虫剤や蚊帳の使用など防虫に注意しましょう。

(3)犬咬傷

 都市部では防犯用・ペット用の犬が多く飼われていますが、野犬も多く存在し、不用意に接触すると咬まれることがあります。狂犬病の発生はまれですが、その危険性には注意が必要です。首都圏外で、咬まれた後すぐに病院を受診することが困難な土地に居住する場合には、あらかじめ予防接種を受けることをお勧めします。南米の狂犬病は犬以外の動物によっても媒介され、特にコウモリには注意してください。

(4)交通外傷

 隣国アルゼンチン程ではありませんが、ウルグアイの運転もかなり荒く速度も速いので、歩行中は注意してください。首都内でもごみ収集などの荷馬車がよく走っており、車が急に車線変更したり、無理な追い越しをかけることがよくあります。馬車の近くでは特に用心した方がよいです。

6.健康上心がける事

 首都モンテビデオ市に居住する限りは、健康上守るべき特別な注意点はありません。国内に日本人医師や日本語を理解する医師は居りませんので、症状を訴えることができるようにスペイン語や少なくとも英語の準備は必要です。日本並みの医療水準を期待するなら、公立病院ではなく私立病院を受診する必要がありますので、旅行者傷害保険に加入するか、長期居住の場合は特定の私立病院と契約(組合保険に加入)する事をお勧めします。

 また、たいていの薬品は処方箋なしで薬局で購入可能ですので、常用している内服薬の一般名(商品名ではなく)を記録して持っておくとよいでしょう。

7.予防接種

(1)入国時に必須の予防接種はありません。

(2)現地の小児定期予防接種一覧

ウルグアイの小児定期予防接種一覧
  初回 2回目 3回目 4回目
BCG 生直後      
5種混合(DTP+Hib+HB) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 15ヶ月
ポリオ(OPV) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 12ヶ月
SRP 12ヶ月 5歳    
水痘 12ヶ月      
肺炎球菌(7価) 2ヶ月 4ヶ月 6ヶ月 12ヶ月
A型肝炎 15ヶ月 21ヶ月    
3種混合(DTP) 5歳      
2種混合(DT) 12歳      
B型肝炎 12歳      

※5種混合(ジフテリア+破傷風+百日咳+インフルエンザ菌b+ B型肝炎)、
  SRP((ムンプス+麻疹+風疹)
  3種混合(ジフテリア+破傷風+百日咳)、
  2種混合(ジフテリア+破傷風)

8.乳児健診

 日本のように月齢、年齢を指定しての健診は行われていません。

9.病気になった場合(医療機関等)

◎モンテビデオ

(1)Hospital Britanico(英国病院)

所在地:Avenida Italia 2420

電話:(02)-487-1020、 ファックス:(02)-487-4080

ホームページ:http://www.hospitalbritanico.org.uy他のサイトヘ

概要:入院病床100床、常勤医師60名の私立総合病院。救急医療・検査診断学も充実しており、日本と同レベルの医療水準が期待できますが、心臓外科はありません。職員の約半数には英語が通じます。受診に際しては、あらかじめ診療費支払い能力を示す旅行者保険加入証明書やクレジットカードを提示する必要があります。

(2)Asociacion Española(スペイン病院)

所在地:Bulevar Artigas y Palmar, Montevideo

電話: (02)-1920(モンデビデオ市内なら 1920 のみで通じます)

概要:創立150年の近代的な総合病院で新館(52床)と旧館(453床)をもち、診療科は全科に対応でき、救急部、集中治療部も完備。CT、MRI、エコー、内視鏡、シネアンギオなど検査機器も充実しています。契約会員の診療が基本ですが、支払い能力を示すドキュメントがあれば誰でも受診できます。医師の多くは英語を話しますが、患者と直接関わるナース、検査技師のほとんどは英語を理解しません。

10.その他の詳細情報入手先

 ウルグアイ感染症情報(厚生労働省検疫所):
  http://www.forth.go.jp/destinations/country/uruguay.html他のサイトヘ

 ウルグアイ保健省:http://www.msp.gub.uy/他のサイトヘ

11.現地語一口メモ

 主要言語―スペイン語をご参照下さい。

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