ODA(政府開発援助)
第443回ODA出前講座 開催報告
龍谷大学
令和元年12月2日
2019年10月31日,京都府の龍谷大学にて,国際協力局地球規模課題総括課の吉橋経済協力専門員が,ODA出前講座を実施しました。今回は,国際学部グローバルスタディーズ学科3~4年生約80名を対象に「Towards Achieving the SDGs(SDGs達成に向けて)」をテーマにした講義を英語で行いました。


(注)SDGs=持続可能な開発目標
参加者からの感想(抜粋)
- 自分自身どういった支援が開発途上国に対して役立つものなのかなんとなくはわかっていたが,細かいところまでは知らなかったので今回の講義で具体的なところまで聞くことができ良かった。また改めて開発途上国の実態について具体的に知ることができ良かった。
- SDGsについて考えるとき,正直解決はできない問題なのだろうという気持ちがあった。しかし,話を聞いて,実際の活動などを知ることができ,行動することの大切さ,自分たちの未来を自分たちで守っていくことは重要だと思った。
- 国際協力には様々な形があり,日本でもできる協力があるのだと学んだ。青年海外協力隊などの存在から,「国際協力=物理的な海外での協力」という印象があったが,実際には教育などのソフト面でも支援を行っているのだと気づかされた。
- 授業でSDGsについての勉強はしており,理解はあったが,具体的に日本がSDGsにどのようにして取り組んでいるのか知らなかった。今回日本の現状を知ることができゴールがより現実的なものになった。
- 世界におけるSDGs の認知度調査の結果や,男女格差などいつもと違った視点からSDGsについて考えることができ,とても面白かった。
- 資金援助のお金は本当に開発途上国の支援に使われているのか疑問に思っていた。しかし,今回の講演を聴いては開発途上国の実態やそれらに対してODAがどういった活動,対策をしているかを知ることができ,募金など少しのお金でもいいから開発途上国のために寄付しようという気持ちが強くなった。
- 世界は自分が思っていたよりも深刻な状況に陥っていることを知り,日常の何気ない行動が影響を与えていると思った。だから,持続可能な社会において,できることは少しでも行動に移そうと思った。例えば,買い物に行った時にレジ袋をもらわないことや,自分の着なくなった服をリサイクルショップなどに持っていくなど,アクションを取っていこうと思った。
- 自分の少しの募金でも開発途上国の女の子たちに教育けられる運動に貢献していると聞いて,募金活動もしていきたいなと感じた。私自身が少しの募金をしただけでと思っていたが,実際にこのように使われているなどと具体的な改善につながっていると聞いたら,もっと協力したくなった。
- ODAが行っている支援は色々な分野にわたり色々な国で行っていることを知った。ODAについてあまり何かを考えたことがなかったが,今回の講義をきっかけに興味を持つようになった。それと同時に私も個人で何かできることから行動に移そうと思った。
- 海外から見ると「無駄」となるものが,日本では「サービス」になるのかもしれないが,その無駄なものからごみが増えているのだと思う。
- 今回の講演会を通して,自分たちができる小さなことの具体的な例を提示して下さったのが良かった。
- 開発問題の現状を踏まえて,開発支援の必要性を改めて感じた。
- 私は本当に2030年までに地球に悪影響を及ぼしている現在の社会の仕組みを変えることができるのかと疑問に思っていた。しかし,日本国内だけでも地道に仕組みが変化してきていて,世界規模でみれば沢山の変化が起きているということを知り,このままいけば,仕組みを変えることができるかもしれないと感じた。
- SDGsを理念として戦略を練っている企業や,ソーシャルビジネスをしている団体は,就活生になる大学生にとって重要なソースになると思った。