ODAと地球規模の課題
グローバル化の進む中、世界の国々の相互影響と依存の度合は、急速に高まっています。貧困や紛争、人権の抑圧、感染症や環境問題など、一国のみの問題ではなく国際社会全体に関わるものとして協力して取り組むべき脅威・課題も少なくありません。日本は、自由で豊かで安定した国際社会の実現に向け、ODAの戦略的・効果的活用を図りながら開発支援や問題解決のための取組を行っています。
持続可能な開発のための2030アジェンダ
持続可能な開発のための2030アジェンダとは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)の後継として国連で定められた、2016年から2030年までの国際目標です。MDGsにおいて十分達成出来なかった保健や教育分野での残された課題や過去115年間で新たに顕在化した環境や格差拡大の課題等に対応すべく、新たに17ゴール・169ターゲットからなる持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)が、2015年9月に合意されました。その策定プロセスに積極的に参画してきた日本は、新アジェンダの実施に向けて最大限努力していくことを表明しました。