ODA(政府開発援助)
第560回ODA出前講座 開催報告
神戸大学
令和7年2月7日
2024年11月、神戸大学において、国際協力局国別開発協力第三課の門脇史弥 首席事務官が、日本の開発協力と対アフリカ協力をテーマに、具体的な事案の紹介を交えながら、国際人間科学部の1年生の170名に向けて解説しました。
参加者からの感想(抜粋)
- ODAが単なる経済援助にとどまらず、現地の自立を促すために産業、農業、教育への技術協力を重視している点です。国際社会の一員として、日本がどのように協力を続けるべきか考え、今後も各国と連携し、持続可能な発展に貢献していくことの重要性を再確認することができました。
- アフリカが他の国に比べて開発が遅れている原因は、気候変動や国境の問題など様々な要因が重なっていることを知りました。気候変動問題は、日本に住んでいる私たちや、他の国に住んでいる人々の協力が不可欠だということを思い知らされました。
- 国際情勢が不安定な今、多くの国と信頼関係を築くことは重要だと考えました。アフリカの食糧難は世界に影響を及ぼすということを聞き、他国で起こったことを、自分事としてとらえるようにしたいと思いました。
- TICADは日本政府が主導した取り組みであることに驚きました。日本の協力の特徴として、その場しのぎでない長い目での協力や自助努力を後押しすることであり、本当にその国を応援したいという気持ちが見えました。
- ODAが発展途上国に貸すお金は返済義務がないものだと思っていましたが、協力を受けた国の自立を促すためにも、返済義務があるということがわかりました。
- 日本が国際協力をする理由として「戦後に多くの国から助けられて復興したから」、「日本は食糧・エネルギーで他国に依存しているから」という2点と、「国際社会で日本の味方をつくる」と力強く述べられたのが印象的でした。
- 今回の講義を聞いて、自分も何か協力できることがないかを調べ、青年海外協力隊などが見つかりました。友達も海外にボランティアに行っており、様々な経験をしたと聞いたので、人のためだけでなく、自分のためにもボランティアなどに参加しようと思いました。
- 日本のアフリカに対するインフラ整備協力は、地域の持続可能な発展に大きく貢献していると思いました。特に、道路や電力整備などの基盤インフラの整備は、経済活動の活性化や生活の質の向上に直結していると感じました。
- 母子手帳の話が興味深かったです。日本の母子手帳が海外に受け入れられ、たくさんの母親とその子どもたちの健康につながっていることが日本人としてとても嬉しかったです。日本の物をそのまま利用するのではなく、その地域の人々が使いやすいように工夫することがとても重要だと感じました。
- アフリカへの協力を行い、国交を強化することが必要な理由として、国際機関選挙、国連安保理改革への協力や、有事の際に日本を支持してもらえるようにするためということが挙げられており、日本にとってのメリットであると思い印象に残りました。