ODA(政府開発援助)
第550回ODA出前講座 開催報告
群馬県立中央中等教育学校
令和6年8月9日
2024年5月、群馬県立中央中等教育学校にて国際協力局開発協力総括官室の藤田恵里課長補佐がODA出前講座を実施しました。今回は「日本の開発協力の役割」をテーマとした講義を行い、4年生の125名が受講しました。

参加者からの感想(抜粋)
- 地球温暖化、貧困問題、海洋問題など多くの人に知られている課題に対して、一方向からしか見ていなかったこと、考え方も曖昧なままにして視野が狭かったと思いました。違う側面から考える、状況を仮定して考えるなど具体的に考えることで、問題解決に近づくアイデアが出ると強く実感し、今後もこの考え方を活かしていきたいと思いました。
- 援助を行う際には様々な視点で考えなければいけないことや、資金など問題を多く抱えていることを知りました。日本政府がどのような開発援助をするべきかを考えるために、まずODAを詳しく調べるところから始めたいと思いました。
- 一つの問題だけではなく、その裏には生活環境や考え方など難しい点が重なり合い、どの問題から取り組むべきかの判断が難しく、課題も数多くあることがわかりました。
- 最後のグループワークは周りの人と話しをしながら、他のクラスの人の意見が聞けたりして面白かったです。最初は自由に考えていましたが、現実的に考えた場合、世界が抱える問題の難しさを感じました。支援を行うためにはお金が必要ですが、少ない額でもよい環境が整えられる仕組みを考えていきたいと思いました。
- 現地の人のお話を聞くことは基本的なことですが、とても大切だと感じました。国や地域によって置かれている状況は様々で、さらに細かくわけていくのは難しいと思いますが、話を聞くことは重要だと思いました。その場所に住む人にしかわからないことや気が付かないこともあるので、まずは耳を傾けるようにしていきたいです。
- 今回のケーススタディでは、少しずつ複雑化する状況の中で何を優先するべきか、どうすればより多くの課題が解決されるのか、そして解決のためには多くの時間と労力がかけられていることがわかりました。その過程で自分自身が得られる経験は大きく、開発協力は大変な仕事だからこそやりがいもあるのかなと同時に興味も持ちました。
- 発展途上国の現状と私たちの対策を照らし合わせて、考えられる一番よい状況を考えることがとても楽しく感じ、将来はこのような関係の仕事に就いてみたいと思いました。
- 日本が国際社会でさらなる貢献をしていくためにも、まず私たちがODAに対する理解を深めることが大事なのではないかと感じました。
- 子どもが学校に通えるようにするために、道路や交通手段の整備、教師の確保、学校に通うための教育費、周囲の人の理解などの課題が多く、資金の乏しい国だけでは解決できない課題だと感じました。このような課題を解決するためにも、ODAのような開発協力は推進されていくべきだと思いました。
- 自分たちで「こういうことができるよね」と様々な角度から考えることができ、途上国の課題に対する興味や関心がわきました。