ODA(政府開発援助)
第324回ODA出前講座 開催報告
聖セシリア女子高等学校
平成28年3月7日
2016年2月15日(月曜日),国際協力局開発協力総括課の柏口温子課長補佐を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同校3年生70名を対象に「日本のODAの魅力 60年を振り返って」というテーマで講義を行いました。
講義概要:日本のODAの魅力 60年を振り返って


参加者からの感想(抜粋)
- 柏口さん(講師)がボランティアで行ったアフリカの話を聞き,学校に行けない子供たちがいるどころか,今日生きていくのも難しいような子供がいると知り,自分が学校に行けていることを幸せに感じた。「自分にできる役割はそれぞれ違う」と聞いて,自分の役割を探して,社会の役に立ちたいと思った。
- 途上国の現状を聞くことができてよかった。特に印象に残ったのは,途上国が抱える衛生問題だ。たとえ粉ミルクを送っても,水が汚れていては下痢をおこしてしまうと聞いて,物資を供給するにも様々な配慮が必要だと知った。
- 世界には7人に1人が一日1.25ドル以下で生活をしていて,その人たちがどれほどつらい環境にいるか,という話から始まったが,こうしている間にも多く人々が死の恐怖と戦っていると思うと,胸が痛くなった。(講義を通して)今後自分がどのように世の中に貢献できるか考えるきっかけになった。
- 昔は日本も支援を“受ける側”だったが,今では支援を“する側”になったと聞いて,今までの日本の経験を活かして,もっと世界に貢献できるよう考えて欲しいと思った。
- 昔,日本が世界銀行からお金を借り,そして最近完済したことを知り,驚いた。このような経験があったからこそ,現在貧困で悩んでいるたくさんの国に,様々な工夫を凝らして支援ができると知った。
- 今まで知ることのなかった開発途上国の貧困状況を知り,改めて国際協力の必要性を感じた。日本の技術や知恵が人々を救っているということは,とても意味のあることだと思った。
- お金を「寄付する」のではなく,「貸す」ことで,無駄使いせず自国の利益になるようお金が使われるよう工夫されていると聞き,一見すると国際社会から非難されるシステムも,支援を受けてきた日本だからこそ考えつくことが出来た制度であると知った。