ODA(政府開発援助)
第323回ODA出前講座 開催報告
牧之原市相良中学校
平成28年3月7日
2016年2月10日(水曜日),国際協力局開発協力総括課の鈴木雄介課長補佐を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同中学校145名を対象に「日本の国際協力」というテーマで講義を行いました。
講義概要:日本の国際協力


参加者からの感想(抜粋)
- キューバの大人の月収が,自分達が当たり前のようにもらっているお小遣いの金額に近いという事実や,満足に食事を取ることができない子供達がいる等,僕らの知らない所で苦しんでいる人がたくさんいることに驚いた。「僕らが一日を当たり前のように過ごしていることは,当たり前ではない」という言葉に考えさせられた。一日を過ごすのに命がけで暮らしている人がたくさんいるからこそ,僕はなんとなく一日過ごすのではなく,しっかり踏みしめて過ごさなくてはならないと思った。
- 先進国と途上国の間に格差があることは知っていたが,世界200カ国程ある中で約150カ国が途上国であると聞いて,とても驚いた。だからこそ国際協力が必要なんだと思った。また,今も戦争が続いている地域や,宗教等によって差別される女性がいる事実,また学校に行きたくてもお金がないため行けない子供がたくさんいるという話を聞いて,今こうして当たり前に授業を受けている自分は本当に幸せなんだと思った。
- 食糧難の国に食料を与えるのではなく,農業の技術を提供するという(日本のODAの)考え方には本当に感心した。一時的な解決ではなく,50年,100年を見据えて,支援していくことが大切だと思った。
- 同じ人間なのに,全然平等ではないということが一番悲しかった。なぜ貧しい国の子供たちは銃を持たなければならないのか,家族のために働かなくてはならないのか。そんな子供たちを見て何も思わない大人。この問題は決して他人事と思ってはいけないと思う。
- 子供や(宗教上の理由で)女性が教育を受けることができないというパキスタンの話を聞き,自分が「学校めんどくさい」と思っていることが,とても贅沢な事なんだと思った。日本以外の先進国の多くは,食べ物等の消耗品を途上国に支援しているが,日本は途上国が自力で発展できるよう長期的な支援をしていると聞き,すごいと思った。
- 私は,国際協力は政府がやるもので,自分のような子供には関係がないと思っていた。しかし自分にも「給食を残さない」「途上国へ募金をする」など,色々出来ることがあるとわかった。私は自分の夢を実現させて,開発途上国を支援できるようになりたい。そのためにも,今は勉強をたくさんして,がんばりたいと思う。