ODA(政府開発援助)
第322回ODA出前講座 開催報告
京都大学公共政策大学院
平成28年3月7日
2016年2月3日(水曜日),国際協力局国別開発協力第一課の本岸課長補佐を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同大学院生11名を対象に「これからのODA戦略 地域協力とアジア発展の観点から」というテーマで講義を行いました。
講義概要:これからのODA戦略 地域協力とアジア発展の観点から


参加者からの感想(抜粋)
- 「日本的とは何か」という問題から出発し、「外交は何をすべきなのか」と続き、「その中でODAはどういう政策であるべきか」と本題に迫る形になっており、わかりやすかったと同時に頭が整理された。また,参加者(留学生を含む)に日本のイメージや特徴を聞き、回答を踏まえながら話が展開されていた。「相手国に自国の利益を押し付けるだけの外交は、信頼と矜持を失う」という言葉が印象的だった。
- ODAに関する話だけではなく,外交とはどうあるべきか・なぜ必要とされるのか,お話を聞くことができて,自分の意識や考え方に変化があった。これまでODAが日本の外交にとって重要であると漠然と理解していたが,今回の講義を聞いて,ODAのもつ重要性について様々な具体例を通して,しっかり知ることができた。
- 外務省の方の日本外交への深い認識と,世論が持つ日本外交への感想はまだまだすれ違いがあると思う。これからも(今回のように)国民との接触の機会を持っていただけるとありがたい。
- 外交思考や日本の現状認識など深いレベルの分析から,ODAの役割を考えることができた。また,外務省の方の思慮の深さに圧倒され,自分も見習いたいと思った。そういった思考をもって,外交を行うという外務省の仕事にさらに興味を持った。
- ODAと聞くとインフラ整備のイメージが先行していたが,人材育成にも尽力していることを知った。
- 外交の中にあるODAの位置づけや,日本の外交の特徴について理解が深まった。ODAに限らず,就活を控えた学生の立場として,非常に興味深い話ばかりだった。
- ODAとは,道義的要因で行われていると考えていたが,違った。平和を守る・文化を守るという日本の国益の追求のための手段だと印象を受けた。