ODA(政府開発援助)

平成28年2月18日

 2015年12月3日(木曜日)に国際協力局開発協力総括課の小山武課長補佐を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同校法学部政治専攻2~4年生64名を対象に「日本の開発協力の現状」というテーマで講義を行いました。

講義概要:日本の開発協力の現状

写真1

参加者からの感想(抜粋)

  • 今回の講義で一番驚いたことは,日本が1950年から戦後復興と同時並行で,アジアの開発支援を行ってきたという歴史だった。そもそも,日本が長いことODAを実施し,1989年にはODAの実績がトップであったことを知らなかった。また,アジアでの経済基盤の整備を通じて,日本の企業が進出し,経済成長の原動力になっていることが興味深かった。
  • 日本の開発協力の特徴として,(1)自助努力支援(2)持続可能な経済成長(3)人間の安全保障,と3つあることを知った。途上国が自ら成長していけるように,教育や人づくり等に力を入れている日本の取り組みは素晴らしいと思った。しかし,主要援助国におけるODA実績の対国民総所得(GNI比)で,日本はDAC加盟国の中で18番目と,先進国としては高くないという事実に驚いた。これからも,民間企業やNGOと協力して世界に貢献できる日本であってほしい。
  • 日本が実施してきた数々の取り組み(国際援助)により,多くの国からの信頼を得ることができ,そのことが東日本大震災時の日本への支援につながったと知った。日本がこれからアジアにおいて重要な役割を担っていく上で,アジアの貧困問題や経済成長の援助に引き続き力を注いで欲しいと思う。
  • ODAを通じて,日本に対する感謝や信頼が寄せられていると知り,誇らしく思った。しかし,日本のODA予算は1990年代をピークに,年々減り続け,現在の予算は当時の半分ほどと知り,これではせっかく高めた信頼に応えることができなくなると思った。貧困の解消に努め,信頼関係を構築するということも,国防の一環ではないだろうか。
  • 正直なところ,ODAが海外の人々の生活に影響を与えられているのか,また,日本が支援していることが周知されているのか,疑問に思っていた。実際に(日本の支援は)役に立っていて感謝されている事実を知り,(ODAの)重要性を再認識した。
  • 日本は国際社会の平和と安全及び繁栄の確保に,より一層積極的に貢献することを目的に開発協力を行っていて,飢えや貧困に苦しみ,教育や医療を満足に受けることのできない人々を支援していることを知った。
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