ODA(政府開発援助)

平成27年8月21日

 2015年7月10日(金曜日),ヤマハ発動機(株)に国際協力局の国別開発協力第三課の西永知史課長を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同社の社員60名を対象に「最近のODA政策・官民連携」というテーマで講義を行いました。

講義概要:最近のODA政策・官民連携

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参加者からの感想(抜粋)

  • 普段アイディアはあっても,それを具体化するために官民連携の受け皿があるのかが分からず止まっていたが,それを踏み出すきっかけとなると感じた。
  • 単純なモノ売りだけでなく,より高い視点と目的での援助にどういった仕組みをからませるかを考えるきっかけになった。
  • 官民の溝を埋め,国を強くする。官だけでも民だけでもだめ,両者の意思統一,シナジーを生む方向性,国としての方針が良く理解できました。
  • オートバイはタクシーバイクとして年間300万台の需要がアフリカにはあり,雇用創出している。そこでは数百ドルでバイクを購入し,翌日から小銭が稼げる。ヤマハとしては,この部分で船外機・オートバイを普及することにより,アフリカの成長に貢献したい。
     治安維持は一般市民にとっては,経済発展以前の問題。ヤマハとして,ポリスバイク,コースガードの船などでも物作りにて対策というよりも「テロの予防」に貢献したい。
     ヤマハがアフリカで人材育成できるのはBOP層に近い漁民上りのメカニックや無職のタクシドライバーで,彼等に行えるのは,技術メンテ教育や安全運転教育であり,政府の視点より低いところでの協力を継続していきたい。
  • 当社(私の部門)で苦労しているポイントとODAが目指すポイントに少し「ズレ」がある様に思えた。具体的には法規の不備や,不公平,不公正,そして恣意的な運用により,健全なBusiness Competitionが行えないことが挙げられます。民間での課題というより,各国の政府の未成熟がハードルとなることが多いです。途上国において公平,公正な法整備を運用への指導を通じ,公正,公正な競争ができるように各国政府に協力をお願いしたいところです。公正,公正な環境が確保できれば,投資意欲が湧くと思います。
  • 良い悪いは別としてアフリカに関わる仕事を10年ほどやっておりますと,中華系だけでなく,インド系コミュニティの強さ・広範さに圧倒されます。日本政府と企業だけでは限界があり,戦略的パートナーとなりうる他国政府との協議スキームを誘導していただければと思います。
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