ODA(政府開発援助)

平成27年7月21日

 2015年7月1日(水曜日),長崎大学に国際協力局地球規模課題審議官組織気候変動課の吉田綾気候変動交渉官を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同大学の環境科学部3年生及び院生52名を対象に「我が国の開発協力政策と気候変動交渉における我が国の戦略」というテーマで講義を行いました。

講義概要:我が国の開発協力政策と気候変動交渉における我が国の戦略

写真1

参加者からの感想(抜粋)

  • 「ODA」について,あまり学習したことがなかったので,とても勉強になりました。実際に,何を援助しているのか,そして環境問題にも強く関係していること,など学ぶことができました。ACE:「Actions for Cool Earth」(攻めの地球温暖化外交戦略)という日本の目標はとても素晴らしいなと思ったので,これがきちんと実行されていくと途上国の大きな助けになるなぁと感じました。
  • 大学の講義で聞くことは,日本が過去にどういう条約を結んだという既成事実だけだが,実際に交渉をしていらっしゃる方の話を聞くと未来を見据えた内容で現実感が沸き,自分の考えも持ちやすくなってよかったです。
  • ODAは,今後の環境問題や南北問題(貧富の差)の観点から必要だという考えは変わりませんでしたが,今回の話を聞いて,技術や資金を与えてもらうばかりでなく,途上国間でも協力して先進国の負担を減らすことも必要だと思いました。
  • 日本はこれまでマルチに出資しているのだと考えていましたが,バイという二国間援助に大きな役割を果たしているのだと見方が変わりました。また,基本的に有償で資金援助していると思っていましたが,無償で資金援助をこんなに多額にしていることに驚きました。外務省の方がこうやって大学に出前講座をしていただくことで,単なるデータとしての見方ではなく,立体的で複合的に問題を考えることができました。
  • ODAや国際枠組,それぞれのことは講座で学びますが,それらの関わりや政治的な背景はあまり考えたことがなかったので新鮮でした。また,「今まさに起きていること」を知ることができてよかったです。民間の資金フローがこんなに多いと知りませんでした。今後のODAのありかたについて考えることができました。
  • 実際に現場で活動されている方の話を聞くことで,どのような計画,問題があるのかよくわかりました。目標を設定するのは大切だと思ったけれど,それ以上に目標達成に向けた具体的な対策が重要だと感じました。民間企業も大変だろうな…と思いました。
  • ODAに実際にかかわっている方のお話を聞くのは初めてで,交渉のスケジュールや途上国への支援策など,普段聞くことのできないような貴重なお話をしていただけたことは,とてもいい経験になりました。気候変動交渉官という仕事があることを初めて知り,各国と約束草案を決定したり…という形でODAにかかわっているということは新しい発見でした。
  • 外務省は主に外国相手の仕事をしていると思っていましたが,国内に向けても交渉を重ねているということが意外でした。
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