ODA(政府開発援助)

平成31年2月8日

 2019年1月15日,千葉大学法政経学部で,国際協力局国別開発協力第一課の松岡課長補佐を講師として,ODA出前講座を実施しました。今回は,同学部の「アジア政治II」受講生250名を対象に「自由で開かれたインド太平洋におけるメコン地域とODA」をテーマに講義を行いました。

(写真1)国際協力局国別開発協力第一課の松岡課長補佐を講師として講義を行いました
(写真2)「自由で開かれたインド太平洋におけるメコン地域とODA」というテーマで講義を行いました

参加者からの感想(抜粋)

  • 日本にいるだけでは東南アジアとの密接な関わりを意識することはないが,この講義で東南アジアへの関心が高まり,非常に良かった。
  • 日本がアジアに対して多くの資金援助を行っていることは知っていたが,実際にどのような援助内容なのかを分かっていなかったので,新たな知識を得ることができた。
  • ニュースで聞いていた「自由で開かれたインド太平洋構想」の内容について,詳しく知ることができた。また,日本のODAでは,有償資金協力の割合が最も大きいということを初めて知った。
  • 日本の「自由で開かれたインド太平洋構想」の意図について,中国の一帯一路政策と対比しての説明があり,日本のODAが具体的にどのような未来像を目指した開発援助であるかがよく分かった。
  • 日本も外国も,支援の内容や考え方は変わらないと思っていたが,日本は有償資金協力によって,その国のために大きなインフラ事業を行おうとしていると知り,短絡的な支援ではないことに感銘を受けた。
  • 教科書的な説明だけでなく,具体的な固有名詞等をあげた現場レベルでの実際の話は,とても興味深いものだった。
  • 新聞やニュースでは一面だけしか流されていない問題について,その国の国民や政府から見た多面的な情勢の解説を聞き,理解が深まった。
  • 有償資金協力での援助は長期的にみると負担になってしまうので,高額かつ質の高い援助ばかりでなく,現地の目線に寄り添った,ニーズに合った援助(技術協力や無償資金協力)を増やしていけるといいのではないかと考えた。
  • 日本の強みである質の高い支援で差別化するのも大切だと思うが,現地のニーズとして,支援初期には早さや安さが重視されることもあるのではないかと思った。
  • 「ODAでは,国家そのものに介入することができないが,確実に住民に届けられるように活動を行う」。講義を聴くまでは思いつかなかった視点だった。うまくいってほしいと思う。
  • これからも,日本のODAはコストが高く,時間がかかっても良いから,今までに確立してきたブランド力で信頼を得続けるのが良いと思った。
  • 日本のODAの考え方がよく分かった。開発途上国への支援は,お金が動くことであり,支援する側の利益も追求されてしまう面もあるが,開発途上国の自立,平和という目的に向かって続けてほしい。
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