ODA(政府開発援助)
第350回ODA出前講座 開催報告
一般社団法人KIP知日派国際人育成プログラム
平成29年3月7日
2017年1月11日(水曜日),国際協力局政策課の長野課長補佐を講師として派遣しました。今回の出前講座では,首都圏の大学1年生から大学院2年生23名を対象に「日本の開発協力政策」というテーマで講義を行いました。
講義概要:日本の開発協力政策


参加者からの感想(抜粋)
- ODAについて基本にある考え方から話していただけたので,その意義を実感として把握することができた。これまでODAについては名前と慈善事業的な漠然としたイメージしか持っていなかったが,日本と相手国双方の利益を実現していく手段だということを知り,その有効活用について考える機会になった。
- ODAの内容の基本から,今後の方針まで端的に説明してもらえたのが良いと思った。また,質疑応答にとても丁寧に答えていただき,そこを切り口にまたODAに対する見識を深められたと思う。ODAの成果に対する考え方などがとても勉強になった。
- 今までODAが実際にどのようなもので,日本の国益や他国の発展にどのように寄与しているのかよく知らず,また,その効果についてかなり懐疑的だったが今回の講座を通して問題点も多くある制度ではあるが疑念の大部分は払拭することができた。
- 外務省ではODAが日本企業の海外進出に影響を与えることなど,ODAをいかに日本のメリットになるように使おうとしているかを学ぶことが出来た。ディスカッションの中でもあったが,税金がODAとしてどのように使われ,どのような規模・形でそれが相手国民の目に映っているのかがわかれば,ODAを不必要だと考える人は少ないと思う。
- ODAがどのようなものなのかは知っていたが,日本のODAの理念,特徴,問題点など詳しく学んだことでODAに対する理解が深まった。特に質問コーナーがよかった。資料を見るだけではわからない,または資料にはちょっと載せづらい部分も聞くことができたのはとても有意義だったし,なにより長野様が難しいものを含め全ての質問に迷わず的確に答えられていたのはさすがだと思った。
- 以前から興味を抱いていた外務省で実際に働いている方から話を聞けたのは非常に貴重な体験だった。日本のODAはどのような特徴を持った制度で,どのような問題点があるのかにも焦点を当てて話していただいたことが印象に残っている。
- 日本の政策や制度について誰もが見聞きしたことがありながらも,積極的に学ぶ機会は限られている。出前講座によって,実際に政策を推進されている方の口から政策の必要性や未来への展望について聞けたことは非常に貴重な機会で,主体的に課題を考えるきっかけとなった。
- 外務省の立場からODAをどう捉えているのかはなかなか学校の授業では学ぶことができないため大変参考になった。どういった目的・意図で支援をおこなっているかがわかり有意義だった。