ODA(政府開発援助)

平成27年7月31日

 2015年6月16日(火曜日),拓殖大学に国際協力局政策課の藤田伸也企画官を講師として派遣しました。今回の出前講座では,同校の180名を対象に「日本のODAと外交」というテーマで講義を行いました。

講義概要:日本のODAと外交

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参加者からの感想(抜粋)

  • 途上国の貧困削減や平和構築などの貢献だけだと思っていましたが,資源や食糧の多くを海外に依存する日本にとってODAは重要な外交手段であることを知りました。途上国との友好関係を構築し,国際社会における日本の地位や発言力の強化などODAのことを知ることができました。
  • 主要国のODAへの支出額の巨額さにも驚いたが,それだけ途上国は援助が必要なほどの状況下にあると理解できました。そして日本の援助の実績を深く知ることができました。
  • ODAは経済的援助だけではなく,人とのつながりを大切にした援助というのが印象的だった。利害を考えず,ただ「人を助けたい」という気持ちが支援の輪となっているのだと思った。自分たちにどのような援助が出来るのだろうと,考えている中で,青年海外協力隊(JOCV)がODAの枠組みに入るということを知って,JOCVに興味が沸いた。
  • 地方自治体の経験は途上国の問題解決に繋がると思います。私の出身の北九州市の海は,かつて「死海」と言われていました。しかし,自治体や企業の協力で今では,とても綺麗な海です。漁業ができるようになり,新鮮で美味しい魚を食べられるようになりました。日本の地方自治体は様々な経験を積んでいると思います。公害であったり,少子高齢化・過疎化など,途上国の問題と重なる所があると思います。だから,その経験と知識を途上国に輸出していくことで,開発協力になると思います。ODA大綱の見直しで掲げていた「質の高い成長」を繋げることができると思いました。
  • ODAと聞くと名前は知っていても活動内容を知らない人が多いと思う。今回のようなODAの紹介を小中高でやったら理解が増えて将来への活動促進につながるのではないか。また,活動を知ることによって外国の文化を知るきっかけにもなる。学生向け支援体験もあればぜひ参加してみたいと思う。社会や政経で習ったが,ここまで詳しく知る機会がなかったので,とても勉強になった。
  • 私は中小企業・地方自治体の海外展開支援を強化すべきだと思います。これは途上国の開発支援をすると同時に,日本の経済を活性化することもでき,双方に利益が生まれるので良い施策だなと思うからです。また,中小企業や地方自治体が海外展開するということは日本の国際化にもつながると思います。
  • 日本でのこれまでの実績があったからこそ,東日本大震災で各国からの支援を受けることが出来た。これからも支援,協力活動を続けていくべき。むしろ,もっと発展してほしい。特に市民参加型のボランティアは一番参加しやすい活動だと思うのでその分野をもっと強化してほしい。今回の講義でODAが幅広く活躍していることを改めて知ることができ,興味を持った。
  • 私は女性関連支援の分野に力を入れるべきだと考えています。イスラム国などの過激派が女性の教育を受ける権利を奪っているこの状況を変えることが大切だと思います。女性が教育を受けることにより,その国の経済支援にも関わることができると思います。男女平等の社会を作るためにODAの政策をより深く学びたいと思いました。
  • 私はODAをもっとよくするために,“若者”だけでなく,“老人”の方や,“主婦”の人にも参加すればいいのではないかと思う。今は高齢化で日本は“知識を持った人”がありあまっている。もっと世界へ飛びだして,知識人を使うべきだと思う。色々な世代の人のよさがあるから,きっとODAがもっとよくなると思います。
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