ODA（政府開発援助）

ハリプール郡における、障がい児の教育支援体制構築事業（第1年次）

（Developing educational support system for Children With Disabilities (CWDs) in Haripur District (Phase1)）

令和6年7月10日

No4校の児童対象の啓発授業の様子

プロジェクトの概要

国名：

パキスタン

事業期間：

2019年11月8日～2020年12月7日

分野：

教育・人づくり

実施団体：

特定非営利活動法人　難民を助ける会

　本事業は、パキスタン・イスラム共和国ハイバル・パフトゥンハー州ハリプール郡の公立小学校2校を拠点に、インクルーシブ教育（Inclusive Education: IE）の理念と実践を導入することで、障がい児が適切な配慮を受けながら、非障がい児とともに学べる環境を整備することを目的とする。加えて、本事業で得られた成果を、現地当局が主体的に他校へ普及するための活動を実施する。なお、ここで言うインクルーシブ教育とは、「障がいの有無に関わらず、すべての子どもが、暮らしている地域でともに学ぶこと」を意味する。障がい児の教育機会を拡充するために、各拠点校及び各コミュニティに障がい児の教育支援を推進するための体制を確立する。拠点校ではインフラ整備及び教員の能力強化による障がい児の受け入れ体制を整備し、コミュニティでは不就学障がい児を特定し、行政サービスへつなぐための活動を行う。また、拠点校での活動が行政にも認知されるよう公立学校を管轄する教育局、及び障がい児教育を管轄する社会福祉局の各担当者を、これら支援体制を推進するためのメンバーとする。事業最終年には、本事業で得られた成果が他校へも普及されるよう、IEの導入と実践に必要なガイドラインなどのツール類を取り纏め、普及対象校として選出された他2校において関係当局と協働してIEを推進する。