ODA(政府開発援助)

平成27年11月4日
  1. 2月25日(現地時間同日),ケニア共和国の首都ナイロビにおいて,我が方寺田達志駐ケニア大使と先方ヘンリー K.ロティッチ財務長官(Mr. Henry K. Rotich, Cabinet Secretary to the National Treasury)との間で,16億2,000万円の無償資金協力「ナイロビ市医療・有害廃棄物適正処理施設建設計画」に関する書簡の交換が行われました。
  2. ケニアの首都ナイロビ市は,人口約314万人のケニア最大の都市であり,既存の廃棄物最終処分場に処理容量の3倍を超える廃棄物が持ち込まれ,土壌汚染や悪臭等の発生等が都市衛生上の大きな課題となっています。
     特に高度な処理能力が求められる医療廃棄物に関しては,現在,ナイロビ市内で約1万トン発生していますが,十分な処理能力を有する施設が不足し適切な処理が為されないまま市内に放置されており,有害金属による土壌汚染やダイオキシン等の拡散等を引き起こすだけでなく,二次感染までも引き起こす可能性があり,ナイロビ市民の生活環境や周辺環境に悪影響を与えています。
  3. この協力は,本邦技術を活用した医療廃棄物処理場等の建設及び処理場運営により,ナイロビ市における医療廃棄物の処理能力を向上し,同市及び同市周辺地域の住民生活及び周辺環境の改善を図ることを目的としています。
  4. この協力の実施により,土壌汚染,大気汚染,悪臭発生及び医療廃棄物による二次感染のリスクが軽減され,ナイロビの都市衛生環境が改善されると共に,ケニアの環境管理能力の向上が期待されます。
(参考)
 ケニア共和国はアフリカ東部に位置し,面積約58万平方キロメートル(日本の約1.5倍)を有し,人口は約4,435万人(世銀,2013年),一人当たりGNI(国民総所得)は約840米ドル(世銀,2013年)。
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