ODA(政府開発援助)
ケニア国キスム西準郡キスム東地区における診療所の改善による産婦人科サービス向上事業(第1期)
(Improvement of obstetrics and gynecology services by improving the clinic in Kisumu East Word, Kisumu West Sub-County, Kisumu County, Kenya (Phase1))
令和6年1月15日
プロジェクトの概要
- 国名:
- ケニア
- 事業期間:
- 2019年3月1日~2020年2月29日
- 分野:
- 医療・保健
- 実施団体:
本事業は、ケニア西部のキスム郡にあるエアポート・ヘルスセンター(Airport Health Center以下「当該診療所」)とその周辺住民を対象とした事業である。
キスム郡では、安全性が低いにもかかわらず自宅で出産を行う傾向が高く、新生児、乳児、幼児、妊産婦のいずれの死亡率も高い。その理由として、本事業の対象地域においては、「当該診療所の施設と設備の老朽化による充実した産婦人科サービスの提供が困難であること」及び「地域住民においては、母子保健の重要性に対する認識が薄く、妊産婦が診療所を継続的に利用しない」という2点の課題が主に挙げられる。
こうした課題に対し、妊産婦による継続した診療所の利用を促し、安全な出産環境を提供するために、1 診療所(本棟・産婦人科棟)における産婦人科医療環境の改善を行うとともに、2 既存のコミュニティ・ヘルス・ボランティア(CHV)を組織化し、住民への啓蒙活動を行えるよう能力強化を図る。この2つの活動を通して、ケニアの妊産婦および幼児の死亡率の減少に貢献することを目指す。