ODA(政府開発援助)
ディエンビエン省における山岳民族の女児と女性に対する人身取引予防事業(第1年次)
(Human Trafficking Prevention for Women and Girls Project (Phase1))
令和6年7月24日
プロジェクトの概要
- 国名:
- ベトナム
- 事業期間:
- 2020年3月1日~2021年2月28日
- 分野:
- 教育・人づくり
- 実施団体:
高い経済成長率を保つベトナム社会主義共和国(以下、ベトナム国)は、貧富の差が問題となっており、特にベトナム国北部の山岳地帯は高い貧困率が問題となっている地域である。ベトナム国に54あるといわれる少数民族グループは多くが父権制であり、女性には家族、地域における意思決定権がない。貧困とジェンダー不平等の土壌は少数民族女性の教育や知識が十分ではない状況を生み出し、人身取引の被害者としてターゲットになることが多い。そしてベトナム国全体の人身取引の被害者の80%以上を少数民族の女性が占める一因となっている。本事業では、山岳民族が多く暮らし、人身取引の被害が多いと報告されているディエンビエン省ムオンチャ郡、トアンザオ郡において女性と女児が学び女性同士で情報交換することができる拠点を確保し、そこで収入向上の機会を提供するとともに、人身取引と女性と子供に対する暴力(以下「VAWC」)から身を守るライフスキル研修を実施する。その結果、女性と女児がより積極的に地域の活動に参画し、自分と家族、同じ境遇にいる仲間を人身取引とVAWCから守ることを目指す。