ODA(政府開発援助)
ネグロスシルク事業を基盤とする養蚕普及全国展開支援事業(第2年次)
(Negros spreading sericulture based silkworms nationwide deployment support project (Phase2))
令和6年5月28日
蚕が幼虫から繭になり、手作業で収穫
プロジェクトの概要
- 国名:
- フィリピン
- 事業期間:
- 2020年1月20日~2021年1月19日
- 分野:
- 農林業
- 実施団体:
フィリピン政府は農業省所管繊維開発局(FIDA)及び科学技術省所管繊維研究所(PTRI)等が中心となってフィリピンの国内蚕糸業の現状分析を行い(1)生糸の供給不足、(2)高品質の絹製品の欠乏、(3)繊維産業就業者の低減、(4)農家の桑生産、製糸業からの撤退、(5)蚕、繭の移送コスト高騰の調査結果を出した。そこで、同政府はネグロスシルク事業で一定の成果を上げた当法人に対し同事業をモデルとする養蚕普及による全国展開への協力を要請してきた。当事業ではその要望に応えるためネグロスシルク生産組合の協力の下、対象州地域(ルソン島ベンゲット州・ヌエバビスカヤ州、パナイ島アクラン州・イロイロ州・アンティケ州、ミンダナオ島東ミサミス州)より選抜された(1)養蚕振興リーダー育成のためのセミナー、(2)モデル農家育成のための技術研修、(3)各州地域での日本人専門家及び担当スタッフによる農家を対象としたセミナー及び実施指導、(4)各州代表者の訪日研修を実施するものである。
プロジェクトの進捗
事業の開始前
桑の葉の収穫量を増やす目的で剪定する
新しい養蚕農家に桑畑の管理方法を指導
事業の完了時(第2年次)
荘蚕室(蚕の幼虫を育てる)の内部
シルクの魅力を認知いただく、製品展示



