ODA(政府開発援助)
伝統的生活様式を守って生活する共同体の生活基盤の整備と生活環境の改善、生計向上の支援事業(第1年次)
(Project to improve infrastructure, living environment and livelihood for marginalized community of Kasepuhan Ciptagelar (Phase1))
令和6年7月10日
プロジェクトの概要
- 国名:
- インドネシア
- 事業期間:
- 2020年3月2日~2021年6月30日
- 分野:
- 農林業
- 実施団体:
スカブミ県の山岳部に所在するチプタグラルは、古来より伝わる伝統的な生活様式を守って生活するカセプハンの共同体の一つである。近年は外部に対してより開放的になり、徐々にそのユニークな文化が人々に知られるようになってきた。チプタグラルの人々は、市場へのアクセスが困難なその地理的条件のほか、主要作物であるお米の販売を禁じる独自の生活習慣、および現金収入の獲得手段とその知識・技術が非常に限られていることから、教育や医療などの基本的な社会サービスを受けるのも困難な貧困状態にある。また、現金収入不足は、地域の生活基盤の整備を困難にし、人々の生活に支障をきたしているほか、外部との接触が増えるに連れて増加したゴミが環境問題を引き起こすようになっている。本事業は、カセプハンの伝統文化と習慣を尊重・保全しつつ、チプタグラルの住民2,300名を対象に、用水路の補修や共用水場の建設等の生活基盤の整備とゴミ処理の取り組み、そして各種農産物の生産と販売支援を通して、彼らの生活環境の改善と生計向上を目指すものである。