ODA(政府開発援助)
エルメラ県における母子保健リプロダクティブヘルス向上事業(第1年次)
(Improving Reproductive, Maternal, Newborn, and Child Health (RMNCH) in Ermera municipality (Phase 1))
令和7年9月12日

プロジェクトの概要
- 国名:
- 東ティモール
- 事業期間:
- 2021年2月8日~2022年2月7日
- 分野:
- 医療・保健
- 実施団体:
本事業の対象地域であるエルメラ県では、妊産婦検診や乳幼児予防接種の受診率が低く、医療者の介助による出産率が低い。山岳地帯という地理的要因や経済的理由、文化的背景から医療サービスへのアクセスが低いためである。
また住民の健康知識不足や女性の決定権が低いために病院利用が遅れ、さらに医療サービスの質の低さにより妊産婦検診時にハイリスクや異常の発見ができず、予防できるはずの出産関連死亡が生じている。
こうした問題を解決し、母子の健康を改善するためには、母親が安全に出産を迎える環境整備に加え、望まない妊娠の予防、妊娠中から産後の母子継続ケアを強化していく必要がある。さらに女性を取り巻く社会環境への働きかけを通し、女性が自身の選択により性と生殖に関する決定(SRHR: sexual and reproductive health and rights)をできるよう取り組む必要がある。
本プロジェクトは、エルメラ県の母子保健リプロダクティブヘルスサービスへのアクセスの改善を目的としている。
目的達成手法としては以下の活動を行う。
- 母親学級を通した女性のエンパワーメント及びキャンペーンを通じた住民に対する母子の健康や女性の健康に関する啓発活動
- 医療者に対するポータブル超音波使用を介した質の高い妊産婦検診の教育
- エルメラ県に不足している母子専用病棟の建設、母子健康手帳の有効的な活用、効果的なスーパービジョンを通した母子保健リプロダクティブヘルスサービスモデルの構築
これらの活動を通し、エルメラ県における質の高い母子保健リプロダクティブヘルスサービスへのアクセスの改善と関連する知識・意識の向上により、母子の健康改善を目標としている。
プロジェクトの進捗
事業の開始前


事業の完了時(第1年次)

