ODA（政府開発援助）

南コルドファン州における紛争被災民児童と若年層の就学支援及び職業技術訓練（第1年次）

（Second chance education and vocational skills training for conflict-affected children and youth in South Kordofan State (Phase 1)）

令和6年6月17日

心理ケアの一環として絵を描く児童たち

プロジェクトの概要

国名：

スーダン

事業期間：

2020年1月1日～2020年12月31日

分野：

教育・人づくり

実施団体：

特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター

事業地地図（PDF）

　スーダンでは、昨年12月から首都ハルツームを中心に続いた大規模な反政権デモにより、今年4月、前政権が崩壊した。7月、軍民双方が参加する形で、暫定的な統治を行うことが合意されたが、治安部隊の統合や経済政策など、情勢安定化に向けた課題は多い。2011年に南コルドファン州で勃発した紛争は、2016年半ば以降、スーダン政府と反政府組織の双方が「自主停戦」を宣言し続け、戦闘行為は沈静化している。前政権崩壊により、紛争当事者の一方が不在となった今、暫定政権による和平への取り組みが期待されるが、反政府組織の分裂も影響し、和平合意の目処は未だ立っていない。長引く避難生活の中で避難民児童や若者の多くは、十分な教育や就業の機会を得られていない現実がある。そのため、補習校の実施により、正規の小学校への入学を促進し、小学校卒業年齢以上の若者を対象に職業訓練を実施する。また、住民の児童保護グループと連携して、子どもたちの見守りを行うことにより、就学や就業の継続を促す。