ODA(政府開発援助)
ODAメールマガジン 第482号

グローバルフェスタJAPAN2024実行委員会
グローバルフェスタJAPAN2024


本年もグローバルフェスタJAPANが9月28日(土曜日)、29日(日曜日)の2日間にわたって開催されました。
日本がアジア太平洋地域の国々の経済や社会の発展を支援する協力機構であるコロンボ・プランに加盟し技術協力を開始したのは、1954年10月6日です。この10月6日を「国際協力の日」と定め、毎年その前後の時期に広くODAや国際協力についてわかりやすく知っていただく機会として開催されているのが、外務省、国際協力機構(JICA)、国際協力NGOセンター(JANIC)の3者共催による国内最大級の国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN」です。今回で33回目を迎えましたが、日本がODAを開始してから70年の節目の年に当たる今年は、従来以上に大々的なものとするべく、屋内(新宿住友ビル三角広場)と屋外(新宿中央公園ファンモアタイムひろば(水の広場))の両会場において同時並行で開催するとともに、ステージの模様等をオンライン配信し、オンラインのみのプログラムも実施するハイブリッド形式で行いました。
その結果、例年を大きく上回る盛況となり、2日間の合計でリアル(屋内会場及び屋外会場)・オンライン全体で推計約7.4万人(うちリアル約4.9万人、オンライン約2.5万人)の御来場・御視聴をいただきました。
関係団体の取組と多彩なゲストによるステージ


「国際協力70年、ともに未来へ」をテーマとした今回のグローバルフェスタJAPAN2024は、国際協力に携わる様々な団体(NGO、NPO、国際機関、企業、大学等)や在京大使館など約200団体によるブース展示や物販を始め、多彩なゲストが登壇するステージ・プログラムや体験ワークショップ、様々な国の食事が楽しめる飲食・物販ブース等、楽しくわかりやすいコンテンツを通じて国際協力に触れていただける機会となりました。


オープニングセレモニーでは、上川陽子外務大臣の国際協力70周年ビデオメッセージの後、穂坂泰外務大臣政務官が共催者を代表して行った開会挨拶に続いて、DJ KOOさんやお笑いコンビの「蛙亭」、外務省のODA広報キャラクターの「ODAマン」、パスポート・イメージキャラクターの「パスポくん」、出入国在留管理庁のマスコットの「イミグー」が登場。70周年アニバーサリースペシャルライブや国際協力70周年クイズを行い、ステージを大いに盛り上げました。続いて行われた外務省フォトコンテスト授賞式では、350点を超える応募作品の中から厳正な審査を経て選ばれた受賞作品が表彰され、審査委員長を務めた小渕優子JICA議員連盟会長のコメントも紹介されました。



各メインステージでは2日間にわたって、数多くのODAに参画する団体や企業の関係者に加え、著名人、お笑い芸人やアイドルの方々にも登壇いただき、様々な視点からODAや国際協力について紹介するプログラムが実施されました。
外務省も4つのステージを企画し、日本の様々な強みを生かし積極的に提案する「オファー型協力」について「連帯と共創」をキーワードに説明する「共に創る、ODA!オファー型協力ってなあに?」と題したODAマンステージ、中小企業の海外展開に向けたODAの活用を紹介する「日本全国各地発!中小企業のODA FROGMAN、ODAの“地方の主役”と語らう」、クイズを通じて私たちが普段食べている身近な食材にもODAが深く関係していることを紹介する「えっ!?この料理にもODA?身近な食材で学ぶ国際協力!」、カンボジアでの地雷除去活動を紹介する「世界をつなぐ平和への願い 地雷除去支援でミライを紡ぐ」の各ステージを多くの方に見ていただきました。外務省企画ステージの模様については、ODAホームページの開催報告を御参照ください。


グローバルフェスタ開催の意義
この70年間、戦後間もない時期から高度成長期を経て現在に至るまで、日本のODAは、日本が国際社会の責任あるメンバーとして地域や世界の様々な課題への取組に貢献し、それを通じて、日本自身の平和と繁栄を築いていく上でも大きな役割を果たしてきました。様々な危機が複合化する中、地域の安定やグローバルな課題へ対応するODAは、国際社会の平和と安定に寄与しているだけでなく、私たち日本人ひとりひとりの安心した暮らしを守ることにもつながっており、世界と日本をつないでいく大切なツールです。しかしながら、ODAや国際協力の現場の多くが海外ということもあり、普段の生活ではなかなか目にする機会がない方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
グローバルフェスタJAPAN2024に来場・オンライン参加されたみなさまが、熱心に各ステージの登壇者の取組や国際協力への思いに耳を傾けていたのはとても印象的でした。また、屋外ステージや各出展ブース、体験ワークショップにも多くの人が訪れ、大変な賑わいでした。グローバルフェスタJAPANは、著名人や芸人といった多彩なゲストの方々にも参加いただき一般目線でコメントをいただくことで、多くの皆様にODAや国際協力について理解していただく機会とし、また、将来の参画を考えるきっかけを提供することを目指しています。今回のグローバルフェスタJAPAN2024も、初めての方でも国際協力について身近に感じ興味を持っていただく機会となり、日本の国際協力70周年を記念するにふさわしいイベントとなったのではないかと思います。このグローバルフェスタJAPANをきっかけとして、我が国における国際協力への理解と気運がますます高まっていくことを期待しております。
なお、今年のメインステージ・サブステージの様子は、令和7年3月末までグローバルフェスタJAPAN2024公式サイトからアーカイブ配信で御視聴可能です。見逃してしまった方や再視聴したい方を含め、ぜひ多くの方に御覧頂ければ嬉しいです。(公式サイトは外務省ホームページ掲載のURLから御覧ください。)