ODA(政府開発援助)

2018年10月24日発行
平成30年10月26日

ODAメールマガジン第384号では,以下2話をお送りいたします。(肩書きは全て当時のものです)

  • (画像1)エクアドル共和国

日本・エクアドル外交関係樹立100周年と開発協力

原稿執筆:在エクアドル日本国大使館 熊倉 隆行 一等書記官

エクアドルは,日本から約1万4,000メートルも離れた南米の国ですが,太平洋を挟んだ隣国です。5千メートル級のアンデス山脈やアマゾンの熱帯雨林,珍しい動物の宝庫として知られるガラパゴス諸島など,豊かな自然に恵まれた美しい国です。
多様な自然環境の中で,多くの農産物,水産物を生産し,また石油など豊富な鉱物資源があります。日本では,エクアドル産のバナナや冷凍ブロッコリー,チョコレートなどご存じの方も多いかと思います。

日本とエクアドルは,1918年8月26日に外交関係を樹立し,今年(2018年),100周年目を迎えました。同周年を盛大に祝うため,1月にエスピノサ外務大臣主宰による日エクアドル100周年開幕式典が開催され,佐藤外務副大臣が出席したことを皮切りに,年間を通じて様々な記念行事が行われています。

  • (画像2)日エクアドル外交関係樹立100周年ロゴ
    日エクアドル外交関係樹立100周年ロゴ
  • (写真1)日エクアドル100周年開幕式典の様子
    日エクアドル100周年開幕式典の様子

伝統的な親日国であるエクアドルに対し,日本はこれまで農業,水産業,保健,教育,環境,防災,エネルギー開発等々,様々な分野で支援を行っており,両国の外交関係は一層深まっています。記念すべき100周年にふさわしい開発協力事業をご紹介いたします。

1 防災協力

2018年8月に河野外務大臣が日本の閣僚として初めてエクアドルを訪問し,エクアドルの防災教育・啓蒙活動の推進および緊急災害時の対応能力の向上のため,防災にかかる経済社会開発計画(無償資金協力)として,地震を体験できる起震車をはじめとする防災機材(総額3億円)の供与が発表されました。

エクアドルは環太平洋地震地帯に位置する地震と津波の多発国であるため,これまでにも技術協力を通じて災害警報システムの整備や,2016年4月に同国で発生した地震被害に緊急無償資金協力(135万米ドル)を行っています。

  • (写真2)防災にかかる「経済社会開発」署名式
    防災にかかる「経済社会開発」署名式
  • (写真3)宮崎県の避難訓練地震体験訪日中のオクレス危機管理庁長官も参加
    宮崎県の避難訓練地震体験
    訪日中のオクレス危機管理庁長官も参加

2 エネルギー開発

2018年9月にモレノ大統領が日本を訪問した際,約20年ぶりの有償資金協力となる「電源構成転換促進支援計画」(7千万米ドル)の供与が発表されました。この計画は,水力発電を中心とする再生可能エネルギーへのアクセスを拡大し,安定した電力供給と省エネ化に向けた同国の取組を支援するものです。

米州開発銀行(IDB)との協調融資により,水力発電でつくられた電力が,新たに16,680世帯と主要な輸出品目の消費部門に安定的に行き届くようになるとともに,省エネルギーの促進に寄与することが期待されています。

  • (写真4)「電源構成転換促進支援計画」署名式【写真提供:内閣広報室】
    「電源構成転換促進支援計画」署名式
    【写真提供:内閣広報室】

3 JICAボランティア

2018年8月に首都のキトにて外交関係樹立100周年を記念する日本祭が開催され,JICAエクアドル事務所では,ボランティアの活動を大々的に紹介し,野外ステージではボランティア音楽隊とJICAスタッフの合唱を披露しました。会場はミニ万博ともいえる盛況ぶりで,3万人を超える人々が日本文化を楽しみ,日本の支援を知る貴重な機会となりました。

  • (写真5)日本祭でのJICAボランティアの活躍(写真6)日本祭でのJICAボランティアの活躍
    日本祭でのJICAボランティアの活躍

ジャパン・プラットフォームによる緊急人道支援【番外編 グローバルフェスタJAPAN2018参加報告】

原稿執筆:ジャパン・プラットフォーム 広報部 河南 琢也

9月29日(土曜日),東京のお台場センタープロムナードにて開催された,日本最大級の国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN2018」は,雨の中,多くの来場者で賑わいました。ジャパン・プラットフォーム(JPF)をはじめ,多くのJPF加盟NGO団体が参加しました。

  • (写真7)当日の会場入口【写真提供:JPF】
    当日の会場入口
    【写真提供:JPF】

JPFブースでは,JPFや人道支援活動に興味を持ってもらえるよう,4つのミニ報告会を開催。立ち見が出るほど,多くの方に参加いただきました。また,JPFの支援活動地で撮影した特製ポストカードを集めていただくカードラリーも実施しました。

  • (写真8)JPFの支援活動地で撮影した特製ポストカード【写真提供:JPF】
    JPFの支援活動地で撮影した
    特製ポストカード
    【写真提供:JPF】
  • (写真9)JPF関連団体や加盟NGOブースをまわって,ポストカードを集め,景品を受け取る参加者【写真提供:JPF】
    JPF関連団体や加盟NGOブースをまわって,
    ポストカードを集め,景品を受け取る参加者
    【写真提供:JPF】

JPFのブースでは,様々な報告会が開催されました。「SDGsと緊急支援」の報告会では,SDGsのゴール5(ジェンダー平等を実現しよう)を題材に,JPFの女子や女性を対象としたJPFの支援を中心に,実際に現場で使用されているDignity Kit(注1)を写真で紹介しながら,支援現場でのジェンダー保護の重要性や課題を説明。参加者の方々は真剣な眼差しで耳を傾けていました。

  • (写真10)ミニ報告会「SDGsと緊急支援」で説明をするJPFスタッフ【写真提供:JPF】
    ミニ報告会「SDGsと緊急支援」
    で説明をするJPFスタッフ
    【写真提供:JPF】
  • (写真11)JPFブースの様子【写真提供:JPF】
    JPFブースの様子
    【写真提供:JPF】

「五感で知りたいアフガニスタン」,「ガザで今必要とされていること」の報告会では,支援の経緯や現場で必要とされていることを報告し,参加者からは「現場に直接入れない支援の難しさはどのような部分か」といった質問が出るなど,遠隔による人道支援についても高い関心が寄せられました。

最後の「支援現場で知っておくべきこととは」の報告会では,「スフィア・スタンダード(注2)」について説明。支援の効果測定は数値を基準にされがちですが,各現場の状況や背景,文化などを考慮した,人権や尊厳の保護が大切になると強調しました。

当日,ブースに来てくださった方の中には,国際協力の仕事に興味があり,JPFの求人応募も考えたことがある方や,授業でJPFのことを取り上げたいという先生などもおられ,参加したスタッフにとっても様々な方と交流する良い機会となりました。

ブースに来てくださった皆様,報告会に参加頂いた皆様,関係者の皆様,ありがとうございました。JPFはこれからも,多くの皆さんに参加していただける支援のプラットフォームとなれるよう,NGO,政府,企業などと連携,協力しながら,迅速・効果的な人道支援を実施していきます。

  • (写真12)会場ステージでは,CWS-Japan,シャンティ国際ボランティア会など,JPFアフガニスタン・ワーキンググループによる,アフガニスタンの伝統ダンス「アタン」も披露【写真提供:JPF】
    会場ステージでは,CWS-Japan,
    シャンティ国際ボランティア会など,
    JPFアフガニスタン・
    ワーキンググループによる,
    アフガニスタンの伝統ダンス「アタン」も披露
    【写真提供:JPF】
  • (写真13)雨天にもかかわらず,JPFブースにいらしてくださった皆様,ありがとうございました。【写真提供:JPF】
    雨天にもかかわらず,
    JPFブースにいらしてくださった皆様,
    ありがとうございました。
    【写真提供:JPF】

(注1)紛争や自然災害等の人道危機下でも,女性・女子の尊厳を保てるよう必要な物資(生理用品や衛生用品)を詰め合わせたもの。

(注2)人道支援の現場で国際的に認識されている,支援者が守るべき最低基準。

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