ODA(政府開発援助)

令和2年10月9日
経済社会開発計画
実施年度 令和2年度
供与限度額 1億円
案件概要  この協力は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けているモンテネグロに対して、保健・医療関連機材を供与するものです。
裨益効果  新型コロナウイルス感染症の影響によって既存の医療体制に負荷が生じているモンテネグロに対し、保健・医療関連機材を供与することを通じて、同国の感染症対策及び保健・医療体制の強化に寄与することが期待されます。
ポドゴリツァ市上水道システム緊急修復計画
実施年度 平成22年度
供与限度額 5.96億円
案件概要  モンテネグロでは、1990年代の旧ユーゴ紛争等の影響により、依然経済社会基盤の整備が大きく遅れています。特に、近年人口流入が加速している首都ポドゴリツァ市では、上水道設備自体の老朽化に加えて、ポンプ等の機材も耐用年数を10年以上超過して使用され続けているため、送配水能力が著しく低下しており、市内各所で断水や漏水等が頻発するなど、人々の日常生活に大きな支障をきたしています。
 本計画は、ポドゴリツァ市の給水量の約45%を担っているマレザ第二ポンプ場において、ポンプ及びその制御盤等の送配水関連機材を更新するとともに、水量や水圧等の計測機器を新たに整備して、同市内への送配水を安定化させることに寄与するものです。
裨益効果  本件協力により、マレザ第二ポンプ場による送配水能力が増加し、新たに約7.6万人の住民に給水することが可能となり、また、慢性的な断水に苦しむ約2.5万人の住民に対しても24時間給水ができるようになります。更に、給水の効率化により、年間約1.64メガワットの節電も可能となり、漏水率も大きく改善することが期待されます。首都における民生の安定は、モンテネグロの安定に資するものであり、ひいては西バルカン地域、欧州全体の安定に貢献することが期待されます。
モンテネグロ国立劇場音響及び視聴覚機材並びに楽器整備計画(一般文化無償)
実施年度 平成21年度
供与限度額 0.39億円
案件概要  2006年に独立したモンテネグロは、観光業を中心に経済開発を進め、また、将来のEU加盟に向けて改革努力を続けています。モンテネグロが安定した民主的国家として発展することが、西バルカン地域全体の安定にとり重要であることから、我が国としても同国の改革努力を支援しています。
 本計画は、モンテネグロで最も重要な劇場であり、首都のみならず、地方や野外ステージでの公演を通じ、文化・芸術、情操教育の普及を図っているモンテネグロ国立劇場に対し、可動式の音響機材、演出効果用プロジェクター、コンサート用グランドピアノを購入するために必要な資金を供与するものです。
裨益効果  この計画の実施により、同劇場の実施する公演の質が高まるとともに、より活発な活動が可能となり、モンテネグロ国民全体に裨益するのみならず、観光面でも効果が期待されます。また、この計画の実現を契機とした、日本とモンテネグロ間の文化交流の促進も期待されます。
中核病院医療機材整備計画
実施年度 平成18年度
供与限度額 4.41億円
案件概要  (1)旧セルビア・モンテネグロは、90年代のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争やコソボ紛争等により国際的に孤立し、またその間課されていた包括的な国連制裁等の影響により、既存の施設の維持管理や新たな設備投資が行われなくなったため、あらゆる経済社会インフラの老朽化が進んでいた。特に、保健医療予算が大幅に削減されたため、各レベルの医療機関の施設及び機材は1990年代以降ほとんど更新されておらず、保健・医療サービスの質・量的低下が著しい。こうした中、我が国は平成14年度無償資金協力案件として、セルビア中核病院医療機材整備計画を実施した。
 (2)一方、モンテネグロは2006年6月にセルビア・モンテネグロから独立したが、同国で唯一の第3次医療施設であるクリニカルセンターでも機材の老朽化による医療サービスの低下により、2005年の患者数のうち約20%が医療サービスを受けるために国外の医療施設に移送されている。モンテネグロ独立に伴い、このような状況は患者や保健医療財政にさらなる負担を強いることになり、国内での3次医療レベルを含む医療サービスの改善が求められる。
 (3)また、全国に7ヵ所ある第2次医療機関においても施設及び機材が老朽化し、従来の医療サービスの質・量ともに維持することが困難となっており、地域住民への適切な2次医療サービスの提供に支障をきたしている。このことは、患者が第3次医療施設に直接アクセスするといった悪循環を引き起こし、レファラル制度が適切に機能していない原因にもなっている。こうした中で、同国保健省では裨益人口が多く、北部地域の拠点であるニクシッチ総合病院及び南部沿岸地域の拠点となるコトール総合病院を国内の二次医療サービスを提供する地域中核病院として位置づけ、病院機能の向上を重点的に推進する計画を有している。
 (4)このような背景及び計画の下、同国政府は、首都のポドゴリツァ・クリニカルセンター、ニクシッチ市にあるニクシッチ総合病院、コトール市にあるコトール総合病院に対するX線診断装置、手術台、人工呼吸器等の医療機材の整備を目的とする無償資金協力を要請してきたものである。
裨益効果  本件協力の実施により、約41万人(総人口の約66%)の住民に対する2次医療サービスの質が向上すること、モンテネグロ全住民の約62万人に対する3次医療サービスの質が向上すること、現在国外に移送している患者(7,115名)のモンテネグロ国内での診断・治療が可能となること、及びモンテネグロ国内のレファラル体制が強化されることが期待される。
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