ODA(政府開発援助)

平成29年11月30日

原稿執筆 在ナイジェリア日本国大使館

村で唯一の医療施設

(写真1)1986年に建てられたシェアレ・ココ一次医療施設 1986年に建てられたシェアレ・ココ一次医療施設

 ナイジェリアの首都アブジャ近郊の低所得者が多く住むシェアレ・ココ地区には,唯一の医療施設があります。約9,000人が住むこの地区の医療施設は,屋根が剥がれ落ち,ドアもなく,トイレはゴミ置場として使われていました。地元の人々は,この医療施設の再建を切望していました。在ナイジェリア日本国大使館は,「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上がナイジェリア支援において最も重要である」と位置づけ,今回この医療施設の再建を支援することになりました。

9,000人の住民へ一次医療の提供が可能に

(写真2)日本政府の援助により新設された一次医療施設 日本政府の援助により新設された一次医療施設

 完成した医療施設では,新しい医療器具・検査用機器が導入され,応急処置や妊産婦のケアに対応できるようになりました。それだけでなく,乳幼児の予防接種,栄養改善のワークショップ,HIV/AIDS感染者へのケアも定期的に開催されるようになりました。

 今まで家庭で出産していた女性たちは,この施設での出産が可能になり,妊娠・出産に伴う疾病も予防できるようになりました。

地域住民に寄り添った日本の援助

(写真3)一次医療施設のオープニングで挨拶する草桶大使 一次医療施設のオープニングで挨拶する草桶大使

 医療施設のオープニングには,ナイジェリアの保健大臣も出席され,ナイジェリア政府を代表して日本の協力に感謝の意を述べられました。
 日本は,12,000キロ離れた遠いアフリカの国ナイジェリアで,「遠隔地に住む人々にも手を差し伸べる国」として親しまれています。

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