ODA(政府開発援助)
第431回ODA出前講座 開催報告
学習院大学
令和元年7月19日
2019年6月27日,学習院大学にて,国際協力局民間援助連携室の菅野課長補佐が,ODA出前講座を実施しました。今回は,法学部を中心とした1~4年生約130名を対象に「国際協力NGOとの連携・支援策」をテーマにした講義を行いました。


参加者からの感想(抜粋)
- 国際協力は,開発途上国のために行うものだと思っていたが,まわりまわって自分のため,日本のための支援だということがわかった。
- 外務省は,他国との交渉だけでなく,日本のNGO団体が海外支援をする手助けをしていることがわかった。戦後の日本の恩返しの考えは,この活動だけでなく非常に重要だと感じた。
- 正直ODAに対し良いイメージがなかったが,ODAの貢献を知り考えが変化した。
- NGO・ODAなど,多様な担い手の多様な支援が大切であることを知った。このことが多くの人に伝わり,多くの難民が支援されると良いなと思った。
- 普段は聞くことのない政府とNGOとの関係を,政府の側から聞くことができて貴重な経験だった。
- ODAのNGOへの資金援助の仕組みを実例を交えた形でしっかり丁寧に説明してくれたのでとても分かりやすかった。
- NGOに政府が援助する理由とSDGsの理念を掛け合わせて「草の根支援」をキーワードにしていることがわかってとても面白かった。
- ODAの支援活動について知識がなかったため,NGOとの支援の温度差がある様に思っていたが,考え方が違うだけで支援に対する気持ちは一緒だということを理解できて良かった。
- ODAとNGO等民間セクターとの間に考えていた以上の密接な関わりが存在していることを知らなかった。
- 日本が「自給自足」で生きていけず,他国に助けてもらっているのでその恩返しをしなければならないと聞いたとき,自分もそうだなと思った。「人のために」「みんなのために」誇りを持って何かしている人々はカッコイイなと思った。
- ODAは教育や医療,技術協力のみ支援していると思っていたが,「道普請人」(NPO法人)の様な道を整備する団体の支援や,海上保安分野での支援,地下鉄の開通など,貧困に直接関わる以外の支援もしていて,とても重要な機関なのだと感じた。
- 日本の開発協力は,無償資金協力しか知らなかったが,技術協力も行っていると知り,日本の技術が世界の国で役立っていることは誇らしい気持ちになった。
- 外務省の立場から見たNGOの柔軟性や,NGOと外務省が20年以上情報共有の場を持っていることを初めて知ることができて良かった。
- NGOの歴史を学んだとき,NGO=善,ODA=悪というイメージが着いてしまったと聞いていたが,そんなことはないのだなと思った。
- 日本のNGOがどういった点で脆弱なのか,欧米のNGOと比べて財政面・組織面でまだまだ成長できる余地があるということが印象的だった。
- 海外のNGO団体と日本とでは現状が異なり,海外のやり方を真似するだけでは難しいことが多くあると感じた。