ODA(政府開発援助)
ムジンバ県における農民自立強化・生計向上プロジェクト(第2年次)
( Project for Better Livelihoods and Self-reliance of Farmers in Mzimba (Phase 2))
令和2年2月21日

国名 | マラウイ | |
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事業期間 | 2015年3月11日~2016年3月10日 | |
分野 | 教育・人づくり | |
実施団体 |
プロジェクトの概要
事業地であるムジンバ県は,首都リロングウェから280キロメートル北に位置し,標高1200~1500メートルの冷涼な気候で,豊富な森林と低湿地帯により食用作物や野菜の生産に適した自然条件を有する地域である。その気候的優位性にも拘わらず,天水農業への依存(灌漑開発の遅れ),農地の細分化,土壌の劣化,市場や金融へのアクセスの欠如,不十分な農業研究・普及サービスなどの問題が生産性の向上を妨げている。また,他国からの援助が外部投入資材(化学肥料,種子,農薬等)の提供に偏っていることにより,同県内に存在している資源が有効に活用されておらず,海外支援に対する農民の依存心も高いため,地域住民による主体的な農業への取り組みが行われていない。このため,低い生産性と農業収益に留まらざるを得ない状況にある。
本事業では,地域資源を有効活用する農業技術を高めつつ,農民の自立発展による地域農民グループの強化,換金作物・家畜の導入を支援することで,地域農民が自給農業から営農に転換することにより現金収入の増加を図り,商業的農業の振興を通じて同地域の自立発展と生計向上を図ることを目指す。