ODA(政府開発援助)

2023(令和5年)年7月14日発行
令和5年7月14日

世界と日本を豊かにするODA(日本への裨益の事例3)

外務省国際協力局政策課

 ODAの日本への裨益を示す事例シリーズとして、これまで「海洋を通じた結びつき」と「日本企業の海外展開支援」をご紹介しました。今回は最終第3弾「ODAによる国際社会での信頼向上、それによる日本への裨益」の事例をご紹介します。

ODAによる国際社会での信頼向上、それによる日本への裨益

 日本は重要な外交ツールであるODAを通じて開発途上国の抱える課題の解決に貢献し、国際社会での信頼を高めています。それにより、様々な場面において日本に裨益している事例をご紹介します。

国際社会における支持

 国連をはじめとする国際機関は、世界のルールや基準を決める重要な役割を担っています。日本にとっても有益なものとするために、国際機関選挙に立候補したり、決議案や条約等の策定に努めています。各国との友好的な関係は国際的な場における日本への支持にもつながっています。

肥料原料の安定供給

 日本はモロッコの農水産業分野(農水産業の生産性・競争力の強化)において支援を行い、同国の農水産業の競争力強化を通じた雇用創出や産業の多角化を促進しています。こうした良好な協力関係を踏まえて、モロッコによる日本のりん安(リン酸アンモニウム)等の肥料原料の安定供給に協力姿勢を示しました(モロッコのエネルギー担当大臣から農水副大臣への発言)。

災害対策(ペルーの消防車・救急車供与)
供与車輌によるデモンストレーション
消防車輌と日本・ペルー消防関係者

 2日本は、ペルー消防団に対し、日本の中古消防用車輌6台及び救急車4台を供与に加え、日本消防協会を派遣し、現地の消防団員に車輌の取り扱いやメンテナンス方法に係る技術指導を実施しました。これにより、リマ州の約980万人、カヤオ市約100万人及びマドレ・デ・ディオス州の約10万人が安心して生活できる防災体制の構築に役立ち現地の政府や国民から感謝されています。
(注)平成29年度対ペルー草の根「リマ州、カヤオ市及びマドレ・デ・ディオス州への中古消防車・救急車整備計画」。

JICA海外協力隊

 JICA海外協力隊経験者は異文化環境で鍛えられたグローバル人材としての資質・能力を有しています。活動期間終了後は、国際協力人材としてのみならず、国内各地域の国際化や多文化共生の推進、教育現場での開発教育の推進、インバウンド観光振興、地域ブランドや地場産品の海外販路開拓、地域おこし等の多様な分野で活躍しており、国内各地の地方創生に貢献することで日本のために役立っています。

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