ODA(政府開発援助)
日本のODAプロジェクト
タジキスタン
無償資金協力 案件概要
令和2年12月10日
タジキスタン-アフガニスタン国境地域における生計改善促進計画 | |
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実施年度 | 令和2年度 |
供与限度額 | 9.91億円 |
案件概要 | この協力は、両国の国境地域において、道路、灌漑用水路、農業関連機材等の基礎インフラを整備しつつ、職業訓練の実施や国境を跨いだ経済活動の促進を支援することにより、同地域における生計向上と両国間の関係強化を図り、ひいてはアフガニスタン、タジキスタンの持続的な経済・社会発展が可能な国づくりに寄与するものです。 |
裨益効果 | 継続的な雇用が、アフガニスタンでは約2,800人、タジキスタンでは約1,500人創出され、また、基礎インフラの整備等による一時的な雇用は、アフガニスタンでは約9万人、タジキスタンでは約5万人創出されることにより、両国の国境付近の住民の生計が向上し、両国の国境を跨いだ経済活動が活性化することが期待されます。 |
第二次バッタ管理対策改善計画(FAO連携) (ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、アフガニスタン対象) |
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実施年度 | 令和2年度 |
供与限度額 | 7.98億円(6か国対象) |
案件概要 | この協力は、中央アジア5か国及び隣接するアフガニスタンにおいて、バッタ駆除活動と大量発生防止を目的とした調査・分析を行うための機材を供与するほか、越境地域協力連携体制の構築、研修等を実施するものです。 |
裨益効果 | この協力により、バッタによる農作物被害への対応能力が強化され、農村部の農業生産性が向上することが期待されます。また、バッタの発生地域で早期発見・駆除のためのモニタリングが行われる地域の割合が10%(2019年実績値)から50%(2025年事業完了時)に増加することが見込まれていることで、地域的な対策が強化され、地域住民の食料安全保障の確保・生活向上を通じた持続的な地域経済社会開発に寄与することが期待されます。 |
人材育成奨学計画 | |
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実施年度 | 令和2年度 |
供与限度額 | 2.6億円 |
案件概要 | 本計画は、タジキスタンの若手行政官等が、我が国で学位を取得するために必要な経費等を供与するものです。 |
裨益効果 | この協力により、最大で16名のウズベキスタンの将来を担う人材が同国の経済社会開発に必要な専門知識を習得し、同国の経済社会開発に活かすとともに、我が国に対する理解を深めることで、二国間の友好関係が一層強化されることが期待されます。 |
経済社会開発計画 | |
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実施年度 | 令和2年度 |
供与限度額 | 6億円 |
案件概要 | この協力は、タジキスタン政府に対して保健・医療関連機材を供与するものです。 |
裨益効果 | この協力により、タジキスタンの感染症対策及び保健・医療体制の強化が図られ、もって社会の安定化を通じた同国の経済社会開発に寄与することが期待されます。 |
中央アジアにおける国境連絡事務所及び省庁間の機動的チームの能力強化による域内越境協力強化計画(UN連携/UNODC実施) (ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン及びトルクメニスタン対象) |
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実施年度 | 令和元年度 |
供与限度額 | 7.43億円(5か国対象) |
案件概要 | 本計画は、中央アジアのウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン及びトルクメニスタンにおいて、国境連絡事務所、及びウズベキスタンにおいて設置された省庁間をまたがる機動的なチームの機能強化ための機材供与や、関係機関職員の能力強化のための研修を実施するものです。 |
裨益効果 | この協力により、5か国の国境管理・薬物対策や地域的な連携体制が強化されることにより、違法薬物の取締り強化を通じた越境組織犯罪の減少につながるほか、物流面では大型車両の検査に要する時間が25%短縮され、また検問を通過する大型車両の台数が70%増加することが見込まれるなど、同地域の安定及び社会・経済の発展につながることが期待されます。 |
シフォバフシュ国立医療センター及び共和国立心臓血管外科科学センターにおける医療機器整備計画 | |
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実施年度 | 令和元年度 |
供与限度額 | 9.57億円 |
案件概要 | 本計画は、首都ドゥシャンベ市にある国立医療センター及び心臓血管外科科学センターに医療機器を整備するための資金を無償にて供与するものです。 |
裨益効果 | この計画により、事業完成3年後の2023年には、年間のCT検査数が3,000件(直近の実績値1,200件)、一般X線及び透視撮影装置での検査数が1万2千件(同8,400件)、結石破砕装置での治療件数が500件(同0件)、冠動脈撮影を行う症例数が1,770件(同866件)に増加するなど、医療サービスの質の向上が見込まれ、同国の保健医療体制の改善と国民の健康増進に寄与することが期待されます。 |
人材育成奨学計画 | |
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実施年度 | 令和元年度 |
供与限度額 | 2.18億円 |
案件概要 | 本計画は、タジキスタンの若手行政官等が、我が国で学位を取得するために必要な経費等を供与するものです。 |
裨益効果 | この協力により、最大で13名のタジキスタンの将来を担う人材が同国の経済社会開発に必要な専門知識を習得し、同国の経済社会開発に生かされるともに、我が国に対する理解を深めることで、二国間の友好関係が一層強化されることが期待されます。 |
ドゥシャンベ-ボフタル道路におけるキジルカラ-ボフタル間道路改修計画(詳細設計) | |
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実施年度 | 令和元年度 |
供与限度額 | 1.17億円 |
案件概要 | 首都ドゥシャンベと第2の都市ボフタルを結ぶ道路は、アフガニスタン国境につながる主要幹線道路であり、この計画は、その一部であるハトロン州のキジルカラ-ボフタル間の道路(9.2キロメートルの区間)の既存2車線の4車線化を含む改修を行うことにより、安全かつ円滑な交通の確保を図るものです。 |
裨益効果 | この計画により、同区間を通過する交通量が約35%増加することが見込まれており、ハトロン州の住民約300万人を含む同国国民全体に直接・間接的に裨益し、経済、物流の改善、交通の安全性や利便性の向上とともに、輸送コスト削減による経済活動の活性化などが期待されます。 |
ドゥシャンベ-ボフタル道路におけるキジルカラ-ボフタル間道路改修計画 | |
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実施年度 | 令和元年度 |
供与限度額 | 32.32億円 |
案件概要 | 首都ドゥシャンベと第2の都市ボフタルを結ぶ道路は、アフガニスタン国境につながる主要幹線道路であり、この計画は、その一部であるハトロン州のキジルカラ-ボフタル間の道路(9.2キロメートルの区間)の既存2車線の4車線化を含む改修を行うことにより、安全かつ円滑な交通の確保を図るものです。 |
裨益効果 | この計画により、同区間を通過する交通量が約35%増加することが見込まれており、ハトロン州の住民約300万人を含む同国国民全体に直接・間接的に裨益し、経済、物流の改善、交通の安全性や利便性の向上とともに、輸送コスト削減による経済活動の活性化などが期待されます。 |
経済社会開発計画 | |
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実施年度 | 令和元年度 |
供与限度額 | 10.00億円 |
案件概要 | この計画は、タジキスタン政府管轄下の道路維持管理事務所(最大28か所)に、我が国の除雪機材等道路整備機材を供与するものです。 |
裨益効果 | この計画は、雪害から迅速に復旧し物流の安定化を図るものであり、タジキスタンの国民約890万人に直接・間接的に裨益し、同国の持続的な経済・社会発展に寄与することが期待されます。 |
救急車両整備計画 | |
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実施年度 | 令和元年度 |
供与限度額 | 7.71億円 |
案件概要 | この計画は、タジキスタン全土の市及び郡レベルの病院に基本的な医療機材を搭載した救急車や専門医療サービスの提供が可能な救急車を整備するものです。 |
裨益効果 | この計画の実施により、同国全体の救急搬送回数が年間7万回以上増加し、また、救急車を所有していなかった病院3か所への供与により、各病院年平均1,500回以上の救急搬送が可能になるなど、国内全般の救急医療サービスの強化を図ることにより、住民の医療サービスへのアクセスの改善に寄与することが期待されます。 |
人材育成奨学計画 | |
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実施年度 | 平成30年度 |
供与限度額 | 1.60億円 |
案件概要 | この協力は、タジキスタンの若手行政官が我が国で学位を取得するために必要な経費等を供与するものです。本件書簡の交換により、最大で8名のタジキスタンからの留学生が日本の大学院に留学することとなります。 |
裨益効果 | この協力により、タジキスタンの将来を担う人材が専門知識を修得し、それを同国の経済社会開発に活かしていくとともに、これらの人材が我が国に対する理解を深めることにより、二国間関係が一層強化されることが期待されます。 |
第二次タジキスタンのアフガニスタンとの国境の効果的な管理を通じた国境を越える協力促進計画(UNDP連携) | |
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実施年度 | 平成30年度 |
供与限度額 | 5.06億円 |
案件概要 | この協力は、タジキスタン南部のアフガニスタンとの国境を接する地域において、国境管理施設の建設、国境管理整備機材の供与及び国境管理能力強化に関わる研修並びに周辺市場の整備を行うものです。 |
裨益効果 | この協力により、国境地域における麻薬等の薬物取締り対策の強化を含む国境管理体制が改善するとともに、約2万4千人の地域住民の生活が向上することが見込まれます。また、今回の協力がタジキスタンの地域経済発展及び治安の安定化に寄与し、二国間関係が一層強化されることが期待されます。 |
中央アジアにおける暴力的過激主義防止のためのコミュニティ強靱化及び域内協力促進計画(UNDP連携) (カザフスタン、キルギス、タジキスタン及びトルクメニスタン対象) |
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実施年度 | 平成29年度 |
供与限度額 | 6.88億円(4か国対象) |
案件概要 | 近年、世界中でテロにつながる暴力的過激主義の拡大が深刻な脅威となる中、中央アジア地域は地政学的に同主義の影響を受けやすいリスクを有し、特に影響を受けやすい若年層への同主義の浸透防止への対応が必要となっています。今回の協力では、若年層の過激主義への傾倒を防ぐため、技能訓練や就労支援による経済的能力の向上、コミュニティを通じた社会参加の促進等を行います。 |
裨益効果 | この計画により、地方の若年層の約8,700名以上に技能訓練、就労支援、社会参加の機会などが提供されることが期待されます。また、同過激主義に傾倒するリスクが減少することで、対象となる地方全体(人口合計約739万人)の発展・安定にも間接的に裨益し、中央アジア地域全体の安定化に寄与することが期待されます。 |
経済社会開発計画 | |
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実施年度 | 平成29年度 |
供与限度額 | 5億円 |
案件概要 | この協力は、治安上の懸念を抱え、テロ・過激主義との闘いを重要だとするタジキスタンに我が国企業が製造するテロ・治安対策機材を供与することにより、同国のテロ・治安対策分野における能力強化を図るものです。 |
裨益効果 | この協力を通じ、同国の治安体制の強化を図り、同国のテロ・過激主義の脅威の軽減を通じ、同国の人口870万人の安全が強化され、もって同国の社会安定化及び持続的な経済・社会発展に寄与します。 |
第二次タジキスタン-アフガニスタン国境地域生活改善計画(UNDP連携) (タジキスタン及びアフガニスタン対象) |
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実施年度 | 平成29年度 |
供与限度額 | 10.33億円(2か国対象) |
案件概要 | アフガニスタンとタジキスタンにおいて、全人口の半分以上が居住する農村部の生活環境は厳しく、特に両国の国境地域は、不十分な社会インフラ等の貧困問題を抱えているだけでなく、国境管理体制も不十分なため、麻薬流通のルートにもなっていると懸念されています。この計画は、両国国境地域の12県において、学校、病院、灌漑、一村一品センター等の施設を整備したうえで、地方自治体の公共サービス能力向上支援、農業団体や起業家に対するビジネスサポート、及び失業中の若者や女性等への職業訓練を支援も併せて実施するものです。 |
裨益効果 | この計画では、農村ビジネスの強化・国境を越えた交易の活性化に資するものであり、対象地域に居住する15万人の住民の生活が向上し、地域の安定化に貢献することが期待されます。 |
人材育成奨学計画 | |
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実施年度 | 平成29年度 |
供与限度額 | 1.61億円 |
案件概要 | この協力は、タジキスタンの若手行政官が我が国で学位を取得するために必要な経費等を供与するものです。本件書簡の交換により、8名を限度とするタジキスタンからの留学生が日本の大学院に留学することとなります。 |
裨益効果 | この協力により、タジキスタンの将来を担う人材が専門知識を修得し、それを同国の経済社会開発に活かしていくとともに、これらの人材が我が国に対する理解を深めることにより、二国間関係が一層強化されることが期待されます。 |
第二次ドゥシャンベ国際空港整備計画 | |
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実施年度 | 平成28年度 |
供与限度額 | 3.56億円 |
案件概要 | この協力は、タジキスタンの主要空港であるドゥシャンベ国際空港において、航空保安施設の近代化及び貨物取扱施設の整備を行うものです。 |
裨益効果 | この協力を通じ、ドゥシャンベ国際空港の安全性と旅客・貨物処理能力の向上が期待されます。 |
ドゥシャンベ変電所整備計画 | |
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実施年度 | 平成28年度 |
供与限度額 | 21.90億円 |
案件概要 | この協力は、近年の電力需要の増大に対応するため、電力設備容量の増加が喫緊の課題となっているドゥシャンベ市において変電所施設の全面更新及び新設を行うものです。 |
裨益効果 | 今回の協力を通じドゥシャンベ市における電力供給の改善が図られ、もって持続的な経済・社会発展及び環境と調和のとれたエネルギー対策に資する経済インフラ整備に寄与することが期待されます。 |
国家家族計画事業強化計画 | |
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実施年度 | 平成28年度 |
供与限度額 | 2億円 |
案件概要 | この協力は、タジキスタン全土において、国連人口基金(UNFPA)を通じて家族計画に必要な医療器材を供与することにより、同国の母子保健・家族計画を支援するものです。 |
裨益効果 | この協力により、タジキスタンの妊産婦及び乳幼児の死亡率低下並びに女性の社会進出及び地位向上に資することが期待されます。 |
中央アジアにおける総合的なリスク管理能力及び地域協力強化計画(UNDP連携) (カザフスタン、キルギス、タジキスタン及びトルクメニスタン対象) |
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実施年度 | 平成28年度 |
供与限度額 | 6.16億円(4か国対象) |
案件概要 | 中央アジア地域では、人的・経済的被害をもたらす自然災害(地震、雪崩等)が頻発しており、地域内での協力した対応が必要となっています。今回の協力では、統一的な災害モニタリング・早期警報システムの構築、緊急対応ネットワークの拡張・強化及び防災対策担当省庁職員の能力強化等を行います。 |
裨益効果 | 今回の協力により、防災・災害対応能力の強化及び中央アジア地域の防災分野における地域協力の促進が図られ、もって同地域の災害リスクの削減に寄与することが期待されます。 |
災害リスク軽減及び対応能力強化計画(UNDP連携) | |
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実施年度 | 平成28年度 |
供与限度額 | 11.72億円 |
案件概要 | タジキスタン全土及びアフガニスタン北部山岳地域では、近年、猛暑による氷河溶解等に起因する洪水、土石流、地震等が生活環境に多大な影響を及ぼし、貧困からの脱却を妨げる要因となっています。この協力は、同地域に災害対応マニュアルや防災関連インフラ・機材を整備するとともに、タジキスタン及びアフガニスタンの防災担当職員等への研修を実施することにより、災害対応能力の向上及び災害時における両国の協力体制の強化を図るものです。 |
裨益効果 | このような防災体制の整備により、対象地域住民の生活環境が改善され、もって両国の民生安定化及び地域協力の促進並びに自立的発展に資することが期待されます。 |
人材育成奨学計画 | |
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実施年度 | 平成28年度 |
供与限度額 | 1.70億円 |
案件概要 | この協力は、タジキスタンの若手行政官が我が国で学位を取得するために必要な経費等を供与するものです。本件書簡の交換により、来年度には8名を限度とするタジキスタンからの留学生が日本の大学院に留学することとなります。 |
裨益効果 | この協力により、タジキスタンの将来を担う人材が専門知識を修得し、それを同国の経済社会開発に活かしていくとともに、これらの人材が我が国に対する理解を深めることにより、二国間関係が一層強化されることが期待されます。 |
人材育成奨学計画 | |
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実施年度 | 平成28年度 |
供与限度額 | 0.93億円 |
案件概要 | この協力は、タジキスタンの若手行政官が我が国で学位を取得するために必要な経費等を供与するものです。 |
裨益効果 | この協力により、タジキスタンの将来を担う人材が専門知識を修得し、同国の経済社会開発に活かしていくとともに、これらの人材が我が国に対する理解を深めることにより、二国間関係が一層強化されることが期待されます。 |
中央アジアにおける薬物・犯罪に対する国境連絡事務所設置及び越境協力強化計画(国連連携/UNODC実施) (ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス及びタジキスタン対象) |
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実施年度 | 平成27年度 |
供与限度額 | 2.96億円(4か国対象) |
案件概要 | この協力は、UNODCを通じて、国境管理体制が脆弱な中央アジア諸国において、国境連絡事務所の新設及び機材整備並びに治安機関職員の能力強化等を実施することにより、中央アジア諸国の国境管理、麻薬対策の強化を行うものです。 |
裨益効果 | 今回の協力を通じて中央アジア諸国の国境管理、麻薬対策の強化を支援することにより、中央アジア諸国の平和と安定に寄与するとともに、中央アジア域内協力の推進に貢献することが期待されます。 |
小児疾患予防・管理計画(UNICEF連携) | |
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実施年度 | 平成27年度 |
供与限度額 | 6.33億円 |
案件概要 | この協力は、タジキスタン全土において、UNICEFを通じてワクチンを含む基礎的医薬品及び医療機材の供与並びに関係保健行政担当官、医療従事者への研修を実施することにより、同国の乳幼児疾病、死亡率の削減及び母子保健システムの向上を図るものです。 |
裨益効果 | 今回の協力により、保健行政担当官及び医療従事者の能力向上が図られるとともに、適切な予算確保や小児疾患の治療が可能となることにより、対象地域住民の生活環境が改善され、もって同国の地域開発及び民生安定化に資することが期待されます。 |
ハトロン州国境安全強化計画(国連連携/UNODC実施) | |
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実施年度 | 平成27年度 |
供与限度額 | 2.67億円 |
案件概要 | この協力は、アフガ二スタン北部国境地域に接するタジキスタンのハトロン州において、UNODCを通じて国境管理事務所及び国境監視所の整備並びに国境安全強化に係る人材育成を行うことにより、タジキスタン政府の国境管理体制の強化を図るものです。 |
裨益効果 | 今回の協力により、タジキスタンの国境管理能力が向上し、麻薬・武器等の密輸対策の強化が図られるとともに、当該地域の治安状況改善を通じた持続的な経済・社会発展が可能な国づくりに資することが期待されます。 |
ソグド州及びハトロン州東部道路維持管理機材整備計画 | |
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実施年度 | 平成27年度 |
供与限度額 | 19.92億円 |
案件概要 | この協力は、ソグド州及びハトロン州東部の幹線道路整備を担う道路維持管理局に道路維持管理機材を供与するものです。 |
裨益効果 | 今回の協力により、重要経済インフラであり、かつ国際・国内物流の要となるソグド州及びハトロン州東部の道路網がより適切に整備されるようになることで、物流が改善し、タジキスタン国内及び周辺地域の経済交流の発展に寄与することが期待されます。 |
第二次ハトロン州ピアンジ県給水改善計画 | |
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実施年度 | 平成27年度 |
供与限度額 | 2.65億円 |
案件概要 | この協力は、ハトロン州ピアンジ県の対象村落3村において、給水設備を整備することにより、安全な水を得られる人口の増加を図るものです。 |
裨益効果 | 今回の協力により、対象地域の給水人口が増加し、水因性疾患の減少により住民の生活環境が向上し、また治安情勢の不安定なアフガニスタンに接するタジキスタンの国境地域における民生の安定化に資することが期待されます。 |
バッタ管理対策改善計画 (キルギス、タジキスタン及びアフガニスタン対象) |
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実施年度 | 平成27年度 |
供与限度額 | 5.96億円(3か国対象) |
案件概要 | この協力は、キルギス、タジキスタン及びアフガニスタンの各地域において、バッタ駆除活動及び大量発生防止を目的とした調査・分析を行うための機材を供与し、各国全土を対象とした越境地域協力・連携体制の構築、研修及び域外視察を実施することにより、バッタによる農作物被害への各国の対応能力の向上を図るものです。 |
裨益効果 | 今回の協力を通じて、害虫対策能力の強化、地域全体の農業生産性の向上、及び地域住民の食糧安全保障と生活生計環境の改善に寄与し、もって、中央アジア全体の経済発展及び民生安定化並びに我が国との関係強化に貢献することが期待されます。 |
人材育成奨学計画 | |
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実施年度 | 平成27年度 |
供与限度額 | 1.14億円 |
案件概要 | この協力は、タジキスタンの若手行政官が日本の大学等に留学するために必要な経費等を供与するものです。 |
裨益効果 | 今回の協力により、タジキスタンの将来を担う人材が専門知識を修得し、同国の経済社会開発に活かしていくとともにmこれらの人材が我が国に対する理解を深めることで、二国間関係が一層強化されることが期待されます。 |
タジキスタンのアフガニスタンとの国境の効果的な管理を通じた国境を越える協力促進計画 | |
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実施年度 | 平成26年度 |
供与限度額 | 4.68億円 |
案件概要 | この協力は、タジキスタン南部のアフガニスタンとの国境を接する地域において、国境管理施設の建設及び国境管理整備機材の供与並びに周辺市場の整備を行うものです。 |
裨益効果 | 今回の協力を通じて、国境管理施設を整備することにより、国境地域における麻薬等の薬物取締り対策の強化を含む国境管理体制が改善するとともに、周辺地域の市場を整備することにより、地域住民の生活が向上することが見込まれます。また、今回の協力がタジキスタンの地域経済発展及び治安の安定化に寄与し、同国と我が国との関係強化に資することが期待されます。 |
ドゥシャンベ国際空港整備計画 | |
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実施年度 | 平成26年度 |
供与限度額 | 19.14億円 |
案件概要 | この協力は、タジキスタンの首都空港であるドゥシャンベ国際空港において、航空保安機材の近代化及び貨物取扱施設の整備を行うものです。 |
裨益効果 | 今回の協力を通じ、高精度の計器着陸装置の導入により航空機運搬の安全性が向上するとともに、同空港貨物取扱施設の整備により同空港の貨物処理能力が向上し、同空港が取り扱う年間国際貨物量が増加することが見込まれます。また、今回の協力がタジキスタンの経済開発に寄与し、同国と我が国との関係強化に資することが期待されます。 |
ハトロン州ピアンジ県給水改善計画 | |
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実施年度 | 平成26年度 |
供与限度額 | 15.86億円 |
案件概要 | タジキスタンは、水資源が豊富な国ですが、安全な水を利用できる人口は未だ限られており、都市部人口は94%が安全な水を利用できる一方、農村部人口ではこの割合が50%に留まります。その理由の一つは、既存の給水施設の大部分が旧ソ連時代に建設されたもので老朽化している上、同国独立後は維持管理が十分に行われていないことから、稼働していない施設が多いことにあります。 この計画では、多くの住民が未だ安全な水を利用できない状況にあるハトロン州ピアンジ県において、村落給水設備の改修・新設・拡張等のための支援を行います。 なお、本案件は、我が国が2013年11月に策定した攻めの地球温暖化外交戦略「Actions for Cool Earth: ACE」の中で表明した、2013年から2015年までの3年間の気候変動分野における途上国支援策計1兆6,000億円の一環として実施するものです。我が国としては、すべての国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築に向け、タジキスタンと引き続き気候変動分野で連携していきます。 |
裨益効果 | この計画の実施により、対象地域の住民が、安全な水を使用できるようになることが期待されます。 |
人材育成奨学計画 | |
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実施年度 | 平成26年度 |
供与限度額 | 1.08億円 |
案件概要 | この協力は、タジキスタンの若手行政官等が日本の大学に留学するために必要な経費等を供与するものです。我が国は、制度づくりや人材育成をはじめとして、タジキスタンの持続的な経済・社会発展が可能な国づくりに向けた取り組みを支援しています。 |
裨益効果 | 今回の協力により、タジキスタンの将来を担う人材が専門知識を修得し、同国の経済社会開発に活かしていくとともに、これらの人材が我が国に対する理解を深めることで、二国間関係が一層深まることが期待されます。 |
タジキスタン-アフガニスタン国境地域生活改善計画(UNDP連携) (タジキスタン及びアフガニスタン対象) |
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実施年度 | 平成25年度 |
供与限度額 | 11.29億円(2か国対象) |
案件概要 | タジキスタンとアフガニスタンの国境地域は、低所得で、不十分な社会インフラ等の貧困問題を抱えています。また、同地域は山岳地帯であることから、防災体制・国境管理体制も不十分です。そのため、同地域の社会・経済開発を推進することにより、住民の生活を安定させる必要があります。また、タジキスタンとアフガニスタンが一体となって、防災や麻薬密輸への関与の防止等に取り組むことも必要です。 この計画では、タジキスタン-アフガニスタン国境地域の10県において、地方行政能力強化や基礎インフラ整備、農村における経済活動の促進等のための支援を行います。 |
裨益効果 | この計画の実施により、対象地域の住民の生活が向上することが期待されます。 |
ハトロン州ピアンジ県給水改善計画(詳細設計) | |
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実施年度 | 平成25年度 |
供与限度額 | 0.42億円 |
案件概要 | タジキスタンは、水資源が豊富な国ですが、安全な水を利用できる人口は未だ限られており、都市部人口は94%が安全な水を利用できる一方、農村部人口ではこの割合が50%に留まります。その理由の一つは、既存の給水施設の大部分が旧ソ連時代に建設されたもので老朽化している上、同国独立後は維持管理が十分に行われていないことから、稼働していない施設が多いことにあります。 この計画では、多くの住民が未だ安全な水を利用できない状況にあるハトロン州ピアンジ県において、村落給水設備の改修・新設・拡張等のための支援を行います。これにより、対象地域の住民が、安全な水を使用できるようになることが期待されます。 なお、本案件は、我が国が2013年11月に策定した攻めの地球温暖化外交戦略「Actions for Cool Earth: ACE」の中で表明した、2013年から2015年までの3年間の気候変動分野における途上国支援策計1兆6,000億円の一環として実施するものです。我が国としては、すべての国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築に向け、タジキスタンと引き続き気候変動分野で連携していきます。 |
中央アジア国境連絡事務所設立計画(UN連携、実施機関UNODC) (中央アジア地域3か国(ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン)対象) |
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実施年度 | 平成25年度 |
供与限度額 | 1.41億円(3か国対象) |
案件概要 | 中央アジア諸国では、脆弱な国境管理等を背景に、隣接するアフガニスタンからの麻薬、武器、テロリスト等が流入し深刻な問題となっています。特にアフガニスタンからの麻薬が中央アジア諸国を経由してロシアや欧州に流れていることが報告されており、アフガニスタンとの国境及び中央アジア諸国間の国境管理能力の強化が望まれています。 この協力は、キルギス・ウズベキスタン国境通過地点1か所、ウズベキスタンとタジキスタンの対アフガニスタン国境通過地点2か所に、関係国の国境管理当局職員が常駐する連絡事務所を設立し、国境管理職員の人材育成と各国間の意思疎通・連携を促進することにより、麻薬密輸、武器密輸、人身売買の対策強化を図るものです。
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裨益効果 | この協力により、中央アジア地域3か国の国境管理能力の強化と各国間の連携が図られることで、中央アジア地域における密輸やテロ等の潜在的脅威の低減に寄与し、さらには中央アジアの地域協力を推進するために実施している「中央アジア+日本」対話においても議論しているアフガニスタン情勢を見据えた同地域の安定化につながることが期待されます。 |
人材育成奨学計画 | |
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実施年度 | 平成25年度 |
供与限度額 | 1億円 |
案件概要 | この協力は、タジキスタンの若手行政官等が日本の大学に留学するために必要な経費等を供与するものです。我が国は、制度づくりや人材育成をはじめとして,タジキスタンの持続的な経済・社会発展が可能な国づくりに向けた取組を支援しています。 |
裨益効果 | 今回の協力により、タジキスタンの将来を担う人材が専門知識を修得し、同国の経済社会開発に活かしていくとともに、これらの人材が我が国に対する理解を深めることで、二国間関係が一層深まることが期待されます。 |
ハトロン州及び共和国直轄地域道路維持管理機材整備計画 | |
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実施年度 | 平成24年度 |
供与限度額 | 13.44億円 |
案件概要 | 今回の協力は、タジキスタンの首都ドゥシャンベ近郊とドゥシャンベ~ニジノピャンジ(アフガニスタンとの国境の街)を結ぶ幹線道路を管轄する道路管理局に対し道路維持管理機材を供与するものであり、我が国がこれまで無償資金協力により実施してきたクルガンチュベ~ニジノピャンジ間の道路整備との相乗効果を図るものです。 |
裨益効果 | 今回の協力により、内戦による損傷や老朽化が進んでいる対象道路が適切に補修・整備され、より安全な走行が可能となります。この道路は、アフガニスタンを経由してパキスタンの(インド洋に面した)カラチまでつながっていることから、内陸国タジキスタンにおける物流の活性化が期待されるとともに、将来的にはアフガニスタンを経由した物流促進によりアフガニスタンの自立促進に寄与することも期待されます。 |
母子保健施設医療機材・給排水設備改善計画 | |
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実施年度 | 平成24年度 |
供与限度額 | 6.02億円 |
案件概要 | 今回の協力は、首都ドゥシャンベ市の第3産科病院、ハトロン州病院ならびにハトロン州ジョミ郡、ルミ郡、シャルトゥーズ郡の5つの管区病院において医療機材を整備するとともに、ハトロン州ジョミ郡中央病院及びシャルトゥーズ郡中央病院に対して給排水設備の整備を実施するものです。 |
裨益効果 | 今回の協力により、旧ソ連諸国の中で5歳未満死亡率、乳幼児死亡率、妊産婦死亡率の数値が高いタジキスタンにおいて、適切な医療環境及び衛生的な水の供給が確保され、妊産婦の異常や乳幼児の疾病等の早期発見・治療が可能となる等、対象地域の患者に対する医療サービスの向上が見込まれます。さらに、第3産科病院は、医療従事者への教育病院としての機能も有することから、臨床実習環境の向上も期待されます。 |
人材育成奨学計画 | |
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実施年度 | 平成24年度 |
供与限度額 | 0.88億円 |
案件概要 | 本件協力は、タジキスタンの若手行政官等が日本の大学に留学するために必要な経費等を供与するものです。アフガニスタンと国境を接しているタジキスタンの安定は、中央アジア地域、ひいてはユーラシア地域全体の平和と安定にとり重要です。我が国は、制度づくりや人材育成をはじめとして、タジキスタンの市場経済化に基づく持続的な経済発展が可能な国造りと貧困削減に向けた取組を支援しています。 |
裨益効果 | 今回の協力により、タジキスタンの将来を担う人材が専門知識を修得し、同国の経済社会開発に活かしていくとともに、これらの人材が我が国に対する理解を深めることで、二国間関係が一層深まることが期待されます。 |
貧困農民支援 | |
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実施年度 | 平成23年度 |
供与限度額 | 1.90億円 |
案件概要 | タジキスタン政府は、「国家開発戦略2015」と「第3次貧困削減戦略」に基づいて食料安全保障の確保及び農業分野の開発を優先課題として取り組んでいます。しかしながら、同国では農業生産に必要な設備や農業機械が更新されずに老朽化が著しく、農業生産性は依然として低い水準にとどまっています。 本件協力は、タジキスタンの食糧増産支援を目的として、同国の主要食糧作物である小麦やトウモロコシ等の増産に必要な農業機械の購入に必要な資金を供与するものです。 |
裨益効果 | 本件協力により、同国における農業生産性及び農家収益が向上し、同国の貧困削減及び貧困農民の所得向上に寄与することが期待されます。 |
第二次クルガンチュベ-ドゥスティ間道路改修計画 | |
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実施年度 | 平成23年度 |
供与限度額 | 18.89億円 |
案件概要 | 本件協力は、タジキスタンの首都ドゥシャンベとアフガニスタンとの国境の町ニジノピャンジを結ぶ総延長約176.6キロメートルの道路のうち、クルガンチュベからドゥスティまでの17.9キロメートルの区間を改修するものであり、改修後はドゥシャンベ-アフガニスタン国境間の全線が整備されることになります。我が国はこれまで、クルガンチュベとニジノピャンジの間の一部計65.7キロメートルの区間の改修を無償資金協力により実施してきました。また、ドゥシャンベとクルガンチュベの間の区間約93キロメートルはアジア開発銀行(ADB)により改修が行われました。なお、アフガニスタン国境では米国により橋梁が建設されています。 |
裨益効果 | 本件協力により、対象道路における輸送時間の短縮が見込まれます。また、本件道路はアフガニスタンを経由してパキスタンのカラチまでつながっており、将来的にはアフガニスタンを経由した物流促進も見込まれ、アフガニスタンの自立促進に寄与することも期待されます。 |
人材育成奨学計画 | |
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実施年度 | 平成23年度 |
供与限度額 | 1.05億円 |
案件概要 | アフガニスタンと国境を接しているタジキスタンの安定は、中央アジア地域、ひいてはユーラシア地域全体の平和と安定にとり重要です。我が国は、制度づくりや経済発展、人材育成等の分野を中心に、貧困緩和及び市場経済化に向けたタジキスタン政府の取組みを支援しています。 本件協力は、タジキスタンの若手行政官等が日本の大学に留学するために必要な経費等を供与するものです。 |
裨益効果 | 我が国はタジキスタンの将来を担う人材が専門知識を修得し、同国の経済社会開発に活かしていくとともに、これらの人材が我が国に対する理解を深めることで、二国間関係が一層深まることを期待しています。 |
第二次ハトロン州ハマドニ地区給水改善計画 | |
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実施年度 | 平成23年度 |
供与限度額 | 7.79億円 |
案件概要 | タジキスタンでは、地方村落における給水率は50%未満であり、都市部においても適切な水処理がなされないため、給水事情は劣悪な状況であり、国民が安全な生活を営むために給水分野の整備が必要です。特に開発重点地区であるタジキスタン南部のハマドニ地区は、給水施設の老朽化により、農薬や家畜糞尿などによる汚染が懸念される河川、灌漑用水路、浅井戸に飲料・生活水を依存しています。 |
裨益効果 | この計画により、ハトロン州ハマドニ地区の1町2村において、地下水開発による給水施設(井戸ポンプ、高架タンク、配水管等)が整備され、現在約35%にとどまっている対象町村の給水率が100%に向上し、対象町村の全住民に安全で安定的な給水が行えるようになることが見込まれます。 |
人材育成奨学計画 | |
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実施年度 | 平成22年度 |
供与限度額 | 1.19億円 |
案件概要 | アフガニスタンと国境を接しているタジキスタンの安定は、中央アジア地域、ひいてはユーラシア地域全体の平和と安定にとっても重要です。我が国は、タジキスタン政府の貧困削減及び市場経済化に向けた取組を支援するため、市場経済化のための制度づくりと経済発展、人材育成等に関する分野を中心に支援してきています。 本件協力は、タジキスタンの若手行政官等が日本の大学に留学するために必要な経費等を供与するものです。 |
裨益効果 | 本件協力により、タジキスタンの将来を担う人材が専門知識を修得し、同国の経済社会開発に活かしていくとともに、我が国に対する理解を深め、二国間関係が一層深まることが期待されます。 |
貧困農民支援 | |
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実施年度 | 平成22年度 |
供与限度額 | 1.90億円 |
案件概要 | タジキスタン政府は、主要食糧作物の自給率向上及び生産安定を目指し貧困削減戦略(PRS:2007-2009)等を策定し、近代的な農業機械を活用した生産性の向上を図ってきました。しかしながら、農業生産者が自力で農業機械を調達できる資金が不足していることから、生産性は依然として低いものとなっています。 本件協力は、貧困状況に置かれたタジキスタンの農民に対する支援を目的として、同国の主要食糧作物である小麦やジャガイモ等の増産に必要なトラクター等の農業資機材の購入とその輸送に必要な資金を供与するものです。 |
裨益効果 | 本件協力により、同国における主要食糧作物の生産性が向上し、同国の貧困削減、経済社会開発に貢献することが期待されます。 |
太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画 | |
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実施年度 | 平成21年度 |
供与限度額 | 4.50億円 |
案件概要 | タジキスタン共和国は、豊富な水資源により中央アジア最大の水力発電量を誇っていますが、冬季は河川の凍結により電力不足となります。また、旧ソ連時代の老朽化した電力設備を使用しているため、電力供給が不安定となり、停電も発生しています。このような状況を改善するため、同国は、エネルギー供給資源の多様化によって電量供給を安定化させる政策を掲げており、その一貫として、地球温暖化ガス排出量を抑制する再生可能エネルギーの導入を推進しています。 本件計画は、タジキスタン共和国の首都であるドゥシャンベ市の2つの病院に対し、系統連系型の太陽光発電装置を設定し、既存の電力系統に連系するための資機材を供与するとともに、機材の運営・維持管理のための技術指導を行うものです。 |
裨益効果 | 本件協力により、我が国の優れた環境関連技術が、タジキスタン国民に広く紹介されるとともに、太陽光発電システム運営の技術者養成と運転実績の蓄積が進むことで、太陽光発電の普及促進に貢献することが見込まれます。 |
食糧援助(WFP連携) | |
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実施年度 | 平成21年度 |
供与限度額 | 3億円 |
案件概要 | タジキスタンは、1991年のソ連崩壊後の独立以降、内戦と同国国民の国外移住が進み、旧ソ連諸国の中での最貧国(一人あたりGDP(国内総生産)795米ドル(2008年))となっています。また、近年、泥流、地滑りといった自然災害が続き、穀物生産地が打撃を受けたため、食糧確保が困難な状況になっています。 本件は、タジキスタンの社会的弱者の置かれた状況に鑑み、WFPの支援要請に応え、人道的見地から食糧援助を実施するものです。 |
裨益効果 | 今回の食糧援助が、タジキスタンにおける食糧不足の緩和に繋がることが期待されます。 |
人材育成奨学計画 | |
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実施年度 | 平成21年度 |
供与限度額 | 1.35億円 |
案件概要 | アフガニスタンと国境を接しているタジキスタンの安定は、中央アジア地域、ひいてはユーラシア地域全体の平和と安定にとっても重要です。我が国は、タジキスタン政府が貧困削減及び市場経済化に向けた取組みを支援するため、市場経済化のための制度づくりと経済発展、人材育成等に関する分野を中心に支援してきています。 本件協力は、タジキスタンの若手行政官等が日本の大学に留学するために必要な経費等を供与するものです。 |
裨益効果 | 同協力により、タジキスタンの将来を担う人材が専門知識を修得し、同国の経済社会開発に活かしていくとともに、我が国に対する理解を深め、二国間関係が一層深まることが期待されます。 |
食糧援助(WFP経由) | |
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実施年度 | 平成20年度 |
供与限度額 | 4.50億円 |
案件概要 | 我が国は、G8議長国及びTICAD開催国として、昨年の国際的な食料価格高騰に対応すべく、総額1億5,000万ドルの食糧援助を表明し、着実に実施してきました。 |
裨益効果 | 本件WFPとの協力により、タジキスタンにおける食糧不足が緩和されることが見込まれます。 |
ドゥスティ-ニジノピャンジ間道路整備計画(第2期) | |
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実施年度 | 平成20年度 |
供与限度額 | 13.24億円 |
案件概要 | 本件整備計画の対象道路(ドゥスティ-ニジノピャンジ間約24キロメートル)は、タジキスタンと隣国アフガニスタンの首都を結ぶ主要幹線道路の一部であり、同国の国家長期計画における優先道路となっていることに加え、アジア全体の広域幹線道路としても重要な位置づけとなっていますが、旧ソ連時代に建設された本件計画対象区間の現状は劣悪であり、緊急の整備が必要となっています。本件計画は、2期から成っており、対象区間約24キロメートルのうち約8.3キロメートルの道路整備等を行う第1期工事が平成20年6月に完了しました。今回の第2期では、約15.4キロメートルの車道及び路肩の舗装、道路標識約80本及びガイドポスト約360本の設置等を実施します。 |
裨益効果 | 本件協力により、対象区間全線に亘り、広域幹線道路として安全で円滑な交通が確保され、物的・人的交流が促進され、二国間だけでなく、中央アジア周辺地域を含めた社会経済活動の活性化に資することが期待されます。 |
国営サフィーナテレビ局番組ソフト整備計画(一般文化無償資金協力) | |
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実施年度 | 平成20年度 |
供与限度額 | 0.39億円 |
案件概要 | 国営サフィーナテレビ局は2005年に設立されたタジキスタンの国営第2放送で、認可されているテレビ放送が3つしかない同国のマスコミ機関の中で重要な位置を占めている。同テレビ局は、文化・教養・スポーツ番組を主体として放送するテレビ局として設立され、同国においては国民に対する文化・情報の発信拠点として多大なる影響力を有している。3年前に設立されたばかりでビデオライブラリーは小規模であり日本関係の番組ソフトは所有しておらず、厳しい財政状況の中、独自に日本紹介番組等を制作することは困難な状況にある。 このような状況の下、タジキスタン共和国政府は、国営サフィーナテレビ局が番組ソフトを購入するために必要な資金につき、日本政府に対して一般文化無償資金協力を要請してきたものである。 |
ハトロン州ハマドニ地区給水改善計画 | |
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実施年度 | 平成20年度 |
供与限度額 | 9.55億円 |
案件概要 | ・本計画の内容 タジキスタン非常事態省が、同国南部のハトロン州ハマドニ地区モスクワ町及び農村部の給水状況を改善するため、給水施設の建設、井戸掘削機及び関連機材(発電機、トラック、水タンク車、配管工事用機材等)を調達する、「ハトロン州ハマドニ地区給水改善計画」を実施するための資金を供与する。 なお、本計画の詳細設計のための無償資金協力に係る書簡の交換は、平成19年12月21日に行われている。 ・本計画の必要性 タジキスタンは、世界でも有数な水資源保有国であるにも拘わらず、全国に699ある給水施設のうち、113か所で給水が停止し、358か所で同国の水質基準を満たしておらず、全人口の59%程度にしか安全な飲料水の供給が行われていない状況であり、中央アジア・コーカサス諸国の中で最も低い水準となっている。また、貧困層の大半は、本計画の対象州であるハトロン州を含む地方の農業従事者であり、地方村落の農民に対する貧困対策は同国における重要課題の一つとなっている。同国における村落給水率は20%未満と低く、多くの村では安全な水の供給が得られず、水源を農薬や家畜の糞尿に汚染された表流水(灌漑水路の水)や浅井戸に頼らざるを得ない状況にある。一方、首都ドゥシャンベにおいてさえも、適切な上水管理がなされないまま河川の原水が直接給水されるなど給水事情は劣悪であり、これが原因で下痢などの水因性疾病が住民に広がるなど、生活に悪影響を及ぼしている。 このような状況の下、同国政府は、同国南部に位置する最も厳しい給水状況にあるハトロン州ハマドニ地区モスクワ町及び農村部(メハナタバッド・ジャモアットのグロボット村及びナヴァバッド村)の給水状況を改善するために必要な資金につき、我が国に対し無償資金協力を要請してきたものである。 |
裨益効果 | 本計画の実施により、ハトロン州ハマドニ地区モスクワ町に給水施設建設において、現在52%の給水率を2010年までに100%に改善し、新たに1万1,500人に給水することができ、また1日あたりの給水時間が現在12時間のところ24時間給水が可能となり、2万2,230人の全町民に安全で安定的な給水が提供できる。農村部(グロボット村、ナヴァバッド村)においても、6,640人の全村民に安全で安定的な給水が提供できる。 また、安全な水が供給されることによって、不衛生な灌漑水等に依存する人口が減少し、健康被害(皮膚炎、下痢等の疾病率)が軽減されるとともに 女性や子供が担う水汲み労働の軽減が期待される。 |
クルガンチュベ-ドゥスティ間道路改修計画 | |
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実施年度 | 平成20年度 |
供与限度額 | 34.32億円 |
案件概要 | ・本計画の内容 タジキスタン運輸通信省が、首都ドゥシャンベを中心に南北に延びる同国主要幹線道路の南ルートの一区間であるクルガンチュベ-ドゥスティ間の道路(59.9キロメートル)を改修するための資金を供与する。 なお、本計画の詳細設計のための無償資金協力に係る書簡の交換は、平成19年12月21日に行われている。 ・本計画の必要性 タジキスタンは、国土の約90%以上が山岳地帯という内陸国であり、首都や主要都市から隣国へ通じる幹線道路は、同国経済や社会にとって最も重要なインフラである。しかしながら、同国の主要幹線道路の多くは旧ソ連時代に建設され、既に30年から40年が経過し、また、1991年の独立後の内戦及び経済の低迷等による劣化が非常に進んだ状態にあり、同国経済発展のボトルネックとなっている。 本案件の対象道路は、同国と隣国アフガニスタンの首都を結ぶ南北に延びる主要幹線道路の一区間であり、同国の国家長期計画(2006-2010)における優先道路となっていることに加え、アジアンハイウェイ構想の広域幹線道路としても位置づけられており、同国にとって非常に重要な路線と位置づけられている。 しかしながら、同国では慢性的な予算不足のため、予算のうち殆どを他国や国際機関からの援助に依存しつつ、道路インフラ整備が進められている。具体的には、昨年8月にタジキスタンとアフガニスタンとの国境橋が米国の支援により完成し、またドゥシャンベ-クルガンチュベ間の道路(約93キロメートル)がADBにより改修され、更に、現在我が国無償資金協力によりドゥスティ-ニジノピャンジ間の道路(約24キロメートル)の整備が実施されている。これらの道路インフラ整備によって、今後は交通量(特に大型トラック、トレーラー等の大型車両)が増加することが予測されるが、本案件が対象とするクルガンチュベ-ドゥスティ間の区間の道路は地下水等の影響から基礎部の状況は悪く、短期間で舗装に深刻なダメージが発生することが予見されているため、広域幹線道路としての機能を確保するため、緊急の舗装打換え改修工事が必要とされている。 このような状況の下、同国政府は、同区間の道路改修に必要な資金につき、我が国に対し無償資金協力を要請してきたものである。 |
裨益効果 | 本計画の実施により、対象区間において走行性が改善され円滑な交通が確保されることにより、始点から終点(市街地区を除く)間において、現行では安全に走行できる平均走行速度が30キロメートル毎時程度であるのが73キロメートル毎時程度に、市街地区間は20キロメートル毎時程度であるのが40キロメートル毎時程度に増加すると予測される。 路肩の付帯による歩行者・自転車と走行車両の分離により、当該道路の安全性が向上する。 広域幹線道路として、物的・人的交通が促進されることにより、社会 経済活動の活性化が期待される。 |
ハトロン州ハマドニ地区給水改善計画(詳細設計) | |
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実施年度 | 平成19年度 |
供与限度額 | 0.49億円 |
案件概要 | ・本計画の内容 タジキスタン非常事態省が、同国南部のハトロン州ハマドニ地区モスクワ町及び農村部の給水状況を改善するため、給水施設の建設、井戸掘削機及び関連機材(発電機、トラック、水タンク車、配管工事用機材等)を調達する、「ハトロン州ハマドニ地区給水改善計画」の詳細設計を実施するための資金を供与する。 ・本計画の必要性 タジキスタンは、世界でも有数な水資源保有国であるにも拘わらず、全国に699ある給水施設のうち、113か所で給水が停止し、358か所で同国の水質基準を満たしておらず、全人口の59%程度にしか安全な飲料水の供給が行われていない状況であり、中央アジア・コーカサス諸国の中で最も低い水準となっている。また、貧困層の大半は、本計画の対象州であるハトロン州を含む地方の農業従事者であり、地方村落の農民に対する貧困対策は同国における重要課題の一つとなっている。同国における村落給水率は20%未満と低く、多くの村では安全な水の供給が得られず、水源を農薬や家畜の糞尿に汚染された表流水(灌漑水路の水)や浅井戸に頼らざるを得ない状況にある。一方、首都ドゥシャンベにおいてさえも、適切な上水管理がなされないまま河川の原水が直接給水されるなど給水事情は劣悪であり、これが原因で下痢などの水因性疾病が住民に広がるなど、生活に悪影響を及ぼしている。 このような状況の下、同国政府は、同国南部に位置する最も厳しい給水状況にあるハトロン州ハマドニ地区モスクワ町及び農村部(メハナタバッド・ジャモアットのグロボット村及びナヴァバッド村)の給水状況を改善するために必要な資金につき、我が国に対し無償資金協力を要請してきたものである。 |
裨益効果 | 本計画の実施により、ハトロン州ハマドニ地区モスクワ町に給水施設建設において、現在52%の給水率を2010年までに100%に改善し、新たに1万1,500人に給水することができ、また1日あたりの給水時間が現在12時間のところ24時間給水が可能となり、2万2,230人の全町民に安全で安定的な給水が提供できる。農村部(グロボット村、ナヴァバッド村)においても、6,640人の全村民に安全で安定的な給水が提供できる。 また、安全な水が供給されることによって、不衛生な灌漑水等に依存する人口が減少し、健康被害(皮膚炎、下痢等の疾病率)が軽減されるとともに、女性や子供が担う水汲み労働の軽減が期待される。 |
クルガンチュベ-ドゥスティ間道路改修計画(詳細設計) | |
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実施年度 | 平成19年度 |
供与限度額 | 0.63億円 |
案件概要 | ・本計画の内容 タジキスタン運輸通信省が、首都ドゥシャンベを中心に南北に延びる同国主要幹線道路網の南ルートの一区間であるクルガンチュベ-ドゥスティ間の道路(59.9キロメートル)を改修する「クルガンチュベ-ドゥスティ間道路改修計画」の詳細設計を実施するための資金を供与する。 ・本計画の必要性 タジキスタンは、国土の約90%以上が山岳地帯という内陸国であり、首都や主要都市から隣国へ通じる幹線道路は、同国経済や社会にとって最も重要なインフラである。しかしながら、同国の主要幹線道路の多くは旧ソ連時代に建設され、既に30年から40年が経過し、また、1991年の独立後の内戦及び経済の低迷等による劣化が非常に進んだ状態にあり、同国経済発展のボトルネックとなっている。 本案件の対象道路は、同国と隣国アフガニスタンの首都を結ぶ南北に延びる主要幹線道路の一区間であり、同国の国家長期計画(2006-2010)における優先道路となっていることに加え、アジアンハイウェイ構想の広域幹線道路としても位置づけられており、同国にとって非常に重要な路線と位置づけられている。 しかしながら、同国では慢性的な予算不足のため、予算のうち殆どを他国や国際機関からの援助に依存しつつ、道路インフラ整備が進められている。具体的には、今年8月にタジキスタンとアフガニスタンとの国境橋が米国の支援により完成し、またドゥシャンベ-クルガンチュベ間の道路(約93キロメートル)がADBにより改修され、更に、現在我が国無償資金協力によりドゥスティ-ニジノピャンジ間の道路(約23.7キロメートル:09年3月完了予定)の整備が実施されている。これらの道路インフラ整備によって、今後は交通量(特に大型トラック、トレーラー等の大型車両)が増加することが予測されるが、本案件が対象とするクルガンチュベ-ドゥスティ間の区間の道路は地下水等の影響から基礎部の状況は悪く、短期間で舗装に深刻なダメージが発生することが予見され、広域幹線道路としての機能を確保するため、緊急の舗装打換え改修工事が必要とされている。 このような状況の下、同国政府は、同区間の道路改修に必要な資金につき、我が国に対し無償資金協力を要請してきたものである。 |
裨益効果 | 本計画の実施により、対象区間において走行性が改善され円滑な交通が確保されることにより、始点から終点(市街地区を除く)間において、現行では安全に走行できる平均走行速度30キロメートル毎時程度が73キロメートル毎時程度、市街地区間は20キロメートル毎時程度が40キロメートル毎時程度に増加すると予測される。 路肩の付帯による歩行者・自転車と走行車両の分離により、当該道路の安全性が向上する。 広域幹線道路として、物的・人的交通が促進されることにより、社会経済活動の活性化が期待される。 |
ドゥスティ-ニジノピャンジ間道路整備計画(第2期) | |
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実施年度 | 平成19年度 |
供与限度額 | 7.37億円 |
案件概要 | ・本計画の内容
実施主体:タジキスタン共和国政府 運輸省
・本計画の必要性実施内容:ドゥスティ-ニジノピャンジ(23.7キロメートル)の道路整備、ドゥスティ市内の市街道路の整備(3.7キロメートル) 第1/2期:ドゥスティ-ニジノピャンジ間の道路(8.34キロメートル)の整備及びドゥスティ市内の市街道路全て(3.7キロメートル)の整備 第2/2期:ドゥスティ-ニジノピャンジ間の道路(15.36キロメートル)の整備 タジキスタンは、国土の90%が山岳地帯である内陸国であり、首都や主要都市から隣国へ通じる幹線道路は、同国経済や社会にとって最も重要なインフラである。しかしながら、同国の主要幹線道路の多くは旧ソ連時代に建設されたものであり、1991年の独立後の内戦及び経済の低迷等による老朽化が激しく、同国経済発展のボトルネックとなっている。 本案件の対象道路は、タジキスタンとアフガニスタンの首都を結ぶ主要幹線道路の一部区間であり、同国の国家長期計画における優先道路となっていることに加え、アジアンハイウエイ構想の広域幹線道路としても位置づけられている。しかしながら、本プロジェクトの対象区間であるドゥスティーニジノピャンジ間は、旧ソ連時代に建設されて以降、限られた予算の中でポットホールの修復等の日常維持管理は実施されているものの、機材不足のために抜本的な改修は実施されておらず、広域幹線道路としての機能を確保するためには、緊急の整備が必要とされている。 本プロジェクトの始点となる人口約1万人のドゥスティでは市内の通過交通が増加することが予想され、市街道路について、円滑かつ安全な交通を確保するために必要最小限度の整備が不可欠である。 このような状況の下、タジキスタン政府は、我が国に対し、ドゥスティーニジノピャンジ間の道路整備及びドゥスティ市内道路の整備に必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたもの。 なお、本件は、昨年6月に東京で開催された「中央アジア+日本」対話外相会合で採択された「行動計画」にて中央アジアからアフガニスタンを経由する南方への輸送ルートの整備が内陸に位置する中央アジア地域全体の発展及び繁栄にとり重要であるとの共通認識が確認されたことを踏まえ実施されるものである。 |
裨益効果 | 安全で円滑な交通が可能となることにより広域幹線道路として機能し、物的・人的交流が促進される。 本案件の起点となるタジキスタン・アフガニスタン国境地点は、現在米国の支援により国境橋の建設が行われており、同橋梁の完成後は人道支援を含めた様々な物資の輸送が可能となり、両国間だけでなく中央アジア周辺地域を含めた物流の活性化による経済の発展が期待される。 |
ドゥスティ-ニジノピャンジ間道路整備計画 | |
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実施年度 | 平成18年度 |
供与限度額 | 5.95億円 |
案件概要 | タジキスタンは、国土の90%が山岳地帯である内陸国であり、首都や主要都市から隣国へ通じる幹線道路は、同国経済や社会にとって最も重要なインフラである。しかしながら、同国の主要幹線道路の多くは旧ソ連時代に建設されたものであり、1991年の独立後の内戦及び経済の低迷等による老朽化が激しく、同国経済発展のボトルネックとなっている。 また、本案件の対象道路は、同国とアフガニスタンの両首都を結ぶ主要幹線道路の一部区間であり、同国の国家長期計画における優先道路となっていることに加え、アジアンハイウエイ構想の広域幹線道路としても位置づけられている。また、本案件の起点となる両国国境地点は、現在米国の支援により国境橋の建設が行われており、同橋梁の完成後は人道支援を含めた様々な物資の輸送が可能となり、両国間だけでなく中央アジア周辺地域を含めた物流の活性化による経済の発展が期待される。 しかしながら、本プロジェクトの対象区間であるドゥスティ-ニジノピャンジ間は、旧ソ連時代に建設されて以降、限られた予算の中でポットホールの修復等の日常維持管理は実施されているものの、機材不足のために抜本的な改修は実施されておらず、国際橋完成後の広域幹線道路としての機能を確保するためには、緊急の改修が必要とされている。また、本プロジェクトの始点となる人口約10,000人のドゥスティ町内の通過交通が増加することが予想され、市街道路について、円滑かつ安全な交通を確保するために必要最小限度の改修が不可欠である。 このような状況の下、同国政府は、我が国に対し、ドゥスティ-ニジノピャンジ間の道路整備(23.7km)及びドゥスティ市内道路の整備(3.7km)について無償資金協力を要請してきたものである。本件は2期分けで実施される予定であり、今次第1期ではドゥスティ-ニジノピャンジ間の道路(8.34km)の整備及びドゥスティ市内道路全ての整備を行う。 |
サドリディーンアイニー・アカデミック劇場に対する文化無償 | |
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実施年度 | 平成16年度 |
供与限度額 | 0.49億円 |
案件概要 | サドリディーンアイニー・アカデミック劇場は、オペラやバレエをはじめとする同国の音楽・文化活動において中心的な役割を果たしているほか、海外との芸術・音楽交流の窓口としての機能も担っている。同劇場所属のオーケストラは、音楽文化振興のため、毎年100回以上の公演を行っている。また、同劇場は、日本の楽曲の演奏にも高い関心を持っている。しかしながら、同オーケストラが使用している楽器は1960~70年代に購入されたもので既に多くが老朽化しており、本来演奏に必要な楽器が種類、数量共に不足している。一方で、同国の厳しい経済情勢下においては、同劇場が楽器を新規購入することは困難な状況にある。 今回の文化無償協力は、このような状況の下、同劇場が所属オーケストラの活動のために必要な楽器を購入するための資金として、タジキスタン政府より、わが国政府に発せられた要請に基づくものである。 |
母子保健改善計画 | |
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実施年度 | 平成15年度 |
供与限度額 | 1.57億円 |
案件概要 | タジキスタンでは1991年の独立以降、政府と反政府勢力による内戦(97年に和平合意)や干ばつなどの自然災害等の影響により、経済状況は極めて厳しく、保健医療サービスの質は低下し、国民の健康状況は極めて不安定な状況にある。 このような中、タジキスタン政府は、WHO(世界保健機構)等国際機関との協力のもと、ヘルスケア改革プロジェクトを策定し、貧困層対策の実施、基礎的医療の改善等を含む保健サービスの改善を目標としているが、同国の厳しい人員削減および財政難により、円滑なプログラムの実施のためには国際的な支援が必要となっている。 このような状況の下、タジキスタン政府およびユニセフは「母子保健改善計画」を策定し、医薬品、資機材の調達等に必要な資金につき、わが国政府に対して無償資金協力を要請してきたものである。 この計画の実施により、タジキスタン全土にて予防接種活動が可能となり乳幼児死亡率の低下など、同国の保健医療サービスの向上が期待される。 |
歴史考古学博物館に対する文化無償 | |
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実施年度 | 平成15年度 |
供与限度額 | 0.45億円 |
案件概要 | タジキスタン歴史考古学博物館は、タジキスタン最大の博物館として、同国内で発掘された古代、近代の多種多様な出土品の展示、収蔵を行っている他、同国に点在している遺跡群の発掘、保存、修復作業を精力的に行っている。また、同博物館は滋賀県のミホ・ミュージアムと提携し、昨年7月に同ミュージアムで開催された「古代バクトリア遺宝」に展示物を貸し出す等日本の博物館との交流を積極的に行っている。しかしながら、同博物館が所有している展示ケース、修復のための研究機材、また目録等を作成するための広報用機材は、老朽化が著しく、機材の整備が急務となっているが、同国の厳しい経済状況下においては、同博物館に対する予算には限界があり、必要な機材の調達が困難な状況となっている。 このような状況の下、タジキスタン共和国政府は、タジキスタン歴史考古学博物館が展示および保存機材を購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して文化無償協力を要請してきたものである。 |